オートサロンの人込みのなかで、クルマをカメラのフレームに何とか収めようと苦心していたら、横から、kouraさんですよね? と声を掛けられた。
え〜自分確かにkouraですが、こんなところで名前を呼ばれる程には有名人ぢゃないですぅ、と思わず否定しようと振り返ると、
おぉ、なんとカッコイイ今時な若い男の子やぁ〜♪
だけど、え〜と、誰?
名前を云われて初めて気が付く。なんとスーパーカート・ピンク号のケン○ロウくんでした。私服だとイメージが全然違うな、笑
昨年は殆どレースには出ていなかったから、一年振りの再会。しかもパドックで挨拶するだけの顔見知りなのに、何万人いるのか判らないこんな場所で、よくも見つけて貰えたな♪ と、ちょっと感動した、笑
四輪レースを追い掛けてサーキットへ行くようになってから、サーキットのコースを走るスーパーカートを見始めて何年経っただろう。
スーパーカート・天下の大王と呼ばれる吉野義博を、脅かし食い下がり、鍔ぜり合いを繰り広げ、時には優勝する若手の活躍を楽しみにしてきた。大王と呼ばれる吉野選手の速さ強さは、時には負けることもあったが常に不動のものだった。大王を打ち破る若手を応援しよう、と思いながら吉野選手のファンを続けて4年か5年か。ケン○ロウくんも、そんなふうに注目して名前を覚えた若手の一人だった。
そしてもうひとり、一昨年、その大王・吉野に競り勝ってチャンピオンになった少年がいる。
07年ランキングを同ポイントで迎えた最終戦の、最終ラップの最終コーナーまで吉野がトップだった。殆どもう決まりかと思ったチェッカー前で、大王をオーバーテイクして16才の少年が優勝、チャンピオンになった。信じられない思いとともに、心の底から嬉しいと思った。
昨年一年間は四輪へのステップアップと大学受験という目標に向け、スポット参戦に留まった鈴木彰悟の今年はどうなるだろう。あれから一年間、色んなことがあった。もう免許は取れただろうか、笑 期待を込めて、今年も、いや今年こそは、是非サーキットで会いたいと思う。




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