4回目の雨のFN、今年はそんな巡り会わせなんだと割り切ってますが、今回はそれ程の雨量でもなく、それでも(そのお陰で?)沢山のアクシデントが頻発し、尚且つ面白い展開のレースとなりました。サポートレースのインテ・インターでは、コースアウトしたマシンが牽引フックでクラッシュパッドを運搬なんて妙技も拝見出来ました。
今回もSGTと同じくSPコーナーに陣取りました。SPは二輪専用の観戦ポイントとずっと思っていましたが、前回のGTで四輪もゴッツオモロイ展開だぁ〜♪ということを発見。パッシングポイントとは言えないけど、ここでの駆け引きが、10%勾配やストレートでの競り合いに影響する。
目の前を通過したマシンが最終コーナーに消えてゆき、ストレートを駆け抜け1コーナーのブレーキング競争や3コーナー4コーナーのボジション争いを経て、ハイポイントからの高速バトルを勝ち抜いてトップでSPに雪崩れ込んでくる。その一周の道程を想像しながら聞くエンジン音は、恐ろしくエキサイティングだ。見えないことが、想像力を刺激する。きっと、見えない時間が愛育てるのね〜♪って古すぎか。
さて、今回の小暮君のお約束は「完走出来ない」でしたね。金曜朝のフリー走行でクラッシュした小暮選手、午後の出走はキャンセル、土曜朝の予選にはなんといきなりトップタイムを叩き出す。ナカジマ時代にも速かったけど、飛んだり跳ねたり回ったりと忙しかった。少し成長して落ち着いたらチャンピオンも夢ぢゃない、と思うのだが。今回は黄旗追い越しの上ペナルティ無視で失格。先は遠い?
スタートラップにSPにトップで現れたのは、オレンヂのマシンだったが、PPの小暮ではなく金石の駆る#55。ドイツF3チャンピオンを獲った金石年弘も中々結果を出せずに来たけれど、今年は何とか頑張って欲しいと思う。
FNの公式サイトの写真は圧巻だ。5番手から堂々中央突破の金石に、続くフォーワイドのマシン達!。あのスゴウの1コーナーに、ブルーインパルスも真っ青なフォーメーションで突っ込んでいったのか!!!って感じです。ナマで見てたらタイシタ迫力でしょうね。
最後尾で通過したのは#2星野。親父の星野監督も認める遅さだけれど、1コーナーが何とかクリア出来たなら後は追い上げるだけ。頑張れ一樹、単独走行してちゃダメだ!という祈りが通じたのか、周回ごとに前車との差を縮め、遂にはオーバーテイク。をぉ〜!見たかったなぁ!なんて思ったところで、すかさず「嬉しそうですね〜♪」と突っ込まれた。そりゃぁ、まぁ、星野一義のファンですから、息子の一樹にも頑張って貰わないとね〜♪
虎のタイヤが外れてコース横断するアクシデントがあったり、遅いピットアウト車両を追い越したら黄旗区間のベナルティを取られたり、リタイヤマシンの撤去にエライ時間が掛かったり、エンジン乗せ換えで降格とか、何だかなぁ、な事も沢山ありましたが、それを差し引いても久しぶりに楽しかったレースでした。
結果は#31ロイック・デュバルの優勝、同じチームの#32武藤も後半は速かった。今期まだ勝ちのない#1本山は、グリッド降格が無ければ勝てたろうと思わせる速さ、残念だ。
トレルイエと松田、どちらが前でも良い位の接戦、2位3位を獲得でチームタイトルを決めた。次のもてぎでチャンピオンは決まるのだろうか。オーダーのないチームだけに次が楽しみ。


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