昔、二輪の全日本シリーズを追っかけていた時期がある、と、以前に書いたことがあります。厳密には1997〜98年の2年間だけ。その当時はホントに特定のあるチーム、あるライダーの応援だけに徹していたので、あまりレースの内容や、他のライダーさんやチームの記憶がありません。でも、時折ニュースやレース結果に載るライダーさんの名前を見て、当時の記憶が鮮やかに蘇ることがあります。
先週末、もてぎで開催されたもてぎロードレース第4戦のプログラムを見て、あれっ?と思った名前があったので、検索してみました。結果は、結構有名なひとらしいのですがちょっと心当たりがなかった。
その名前を見たとたんに、一葉のポートレイトを思い出しました。それはきっと、何時かプログラムや雑誌の選手紹介などで見た記憶なのだと思うのですが、なんのクラスかどんなマシンか、結果がどうだったか、ということが全く記憶になくて。
白地に紫と緑の彩色が入ったレーシングウェアの華奢な青年。俯き加減の頬に長めの髪が影を落として、およそレーサーらしからぬ風情だが、伏せた瞳に強い意思がある。そんな印象の写真だった。
どこで見たのだろうか、名前を見た瞬間に閃いたその顔を、実際に見たことがあったとは思えないので、尚更不思議だ。
「梨本 圭」 1970年生まれ、80年代後半から鈴鹿で走り始めたらしい。90年代は8耐などで活躍していたということなので、きっとその頃は見る機会は無かったはず。その後スーバーバイクで全日本に参戦していたのだろうか。よく判らない。
現在は東京に活動の拠点を移し、梨本塾というチームで、もてぎ7耐等に参戦しているという。お膝元ですが知りませんでした。
レースの展開は、ポールからブッチギリの優勝。このひとは、どこでこんな速さを身につけたのだろう、何故知らなかったのだろう、10周回のレースが呆気ない。そんな風に思わせる走りだった。
オープンマイスター/オープンチャレンヂクラス
開幕戦で印象に残った、高橋誠は6周回目に1'57.069のベストタイムを刻むも、惜しくも2.6秒遅れの2位。中村知雅君はヘアピンで3周回目に転倒リタイヤに終わる。
最終戦は12月2・3日。やっぱりちょっと観に行きたい。


0