去年の今頃(正確には7月15-16日)、新しいカテゴリーFCJは波乱の開幕戦を迎えようとしていた。
そう、あの、完走すればポイントが貰える、マシンも熟成不足でドライバーも未熟な、と云われたなんとも形容できないレースから一年。今年のレースはもう半分が過ぎた。今年のドライバーは粒選りだ、といわれている。
マシンは変わっていない。ブレーキとギアレシオが変わったとか。ドライバーは約三分の一が昨年のドライバー。四輪レースに初参戦もやはり三分の一。残る三分の一は、FJ、FT、F4等からのステップアップ組。今年は開幕前から三メーカー共に、新人ドライバーの練習走行に力を入れてきた。その成果はもう出ているのだろうか。対して、プライベーターはどうか。各カテゴリーからステップアップしたドライバー達も試行錯誤を繰り返しながら徐々に力を付けてきているようには見える。ただ、やはりFTやF4のウィングマシンの経験者とFJからのステップアップ組はちょっと開きがあるのかな?
これまでの優勝者を挙げてみよう。
第1戦、#8中嶋大輔(新・SRSF)、
第2戦、#7国本京佑(FCJ・FT・Aプロジェクト)、
第3戦、#7国本京佑(FCJ・FT・Aプロジェクト)、
第4戦、#8中嶋大輔(新・SRSF)、
第5戦、#27栗原正之(F4・プライベーター)、
第6戦、#6ケイ・コッツォリーノ(FT・FTRS)、
第7戦、#21井口卓人(FCJ・FT・TDP)、
第8戦、#18田中誠也(FCJ・SRSF)、
第9戦、#8中嶋大輔(新・SRSF)、
第10戦、#10坂本雄也(FT・FTRS)、
序盤の中嶋と国本の各2勝は素晴らしかったが、回を重ねる毎に、新しい名前が増えていることが嬉しい。やっぱこうでなくちゃ、って気分。
今年2回目になる今回の鈴鹿、どんな展開だったのか。微妙な天候に振り回され、予選の順位はこれまでと大きく変動したらしい。それがなければ、と考えるのは意味はない。タイヤ選択も、黄旗中のベストラップ抹消も、能力実力のうち。マシンセッティングが制限される分、頭を使う必要がある。本当に速いなら、どんなコンディションでもどんなポジションからでも、速さは見せられる。ポールトゥフィニッシュだけでは速さの証明にはならない。そんなことを感じる今日この頃。今年はやはり粒選りなのかな。
さて、鈴鹿第5大会を終えて、暫くの夏休み。残り4大会8戦となった後半戦の始まりは、8月25-26日、富士のFN第6戦併催から。
本当の戦いはこれからかも知れない。

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