12月2日、もてぎ最終戦が終わりました。
もてぎFJ1600・SFJ、もてぎシビックの最終戦に、F4東日本シリーズとスーパーカート、ロータスカップ、1000ccカップ、どれもエキサイティングで、いつもは荒れ荒れなもてぎシビックが大人しく見える程、笑
ロータスカップはいつも招待選手がいるのだけど、今回はGTドライバーの高橋一穂と谷口信輝、1000ccカップには、周防彰吾、関口雄飛、井上恵一等々のGTやS耐ドライバーが参加、中々豪華なパドックです。ところが1000ccカップの予選では#6がS字の進入で挙動を乱して盛大な土煙を上げて横転裏返し。決勝の1コーナーでも#7がクラッシュするという荒れ模様。日頃の大排気量マシンと勝手が違ったか、思わぬハプニング。1000ccって云ってるのに、草レースとナメてはいけない。
F4東日本シリーズは、序盤から最後まで#8位高、#14土屋、#19加藤の三つ巴。結果だけ見れば順位の入れ替えは少なかったけれど、130R立ち上がりから並び掛けS字まで併走で粘った土屋のファイト、位高のフェアなライン、2位争いの加藤とのテールトゥノーズバトル、どれも素晴らしかった。ベテラン勢を相手にルーキー土屋、よく善戦という感じ。
SFJと混走のFJ1600、予選も決勝も危ういスビンやコースアウト、オーバーテイクは何度かあったが、SFJのトップ争い、FJ1600のトップバトルは見応えがあった。一年間、ともに競い合い、鍔ぜり合いを続けてきたものたちの信頼と気迫のバトル、見ていて気持ちが良い。開幕戦で、あんなに不安定で危ういレースをしていたのが嘘のようだ。運に翻弄されない強さと速さを、鈴鹿の日本一でも見せて欲しい。
そして、今回メインイベントだったWAKOSスーパーカート。
朝8時からの予選は、まだ路面も凍っているかのよう。それでもタイムはコースレコードを5台が叩きだすハイペース。
チャンピオンを賭けた優勝争いの予選順位はベテラン#27吉野がトラブルなのか6番手、一方の#2鈴木彰悟はポール。とはいえ走り出したらどうなるか分からない。
1周目をトップで通過したのは#2、#27は5番手とはいえ団子状態、何時何処で順位が入れ代わるか、一触即発な状態。3周目に#20がトップを奪い、次いで#2#21#27#5、若干離されぎみな#4はデビュー2戦目の鈴木陵司、中学生だという。じりじりと追い上げる#27、次の周には3番手、6周目#27いよいよトップに踊り出る。とはいってもやっぱり団子状態で#2#21#20#5とビッタリひとかたまり。最終ラップ#27#2#20#21#5。もうこれは運を味方に付けるだけ、って気分。
最後のダウンヒルから90度で、前に出られたほうが勝つだろうか、などと思っていた。が、今回はビクトリーでラインの厳しいトップ#27吉野をピッタリマークした#2鈴木が、ストレートでスリップからサイドバイサイドに持ち込み僅差で躱してチェッカーを奪ったらしい。その差、なんと0.036秒。
チェッカーランをトップで帰ってきた#2鈴木を見たとき、信じられない想いだった。やがてジワジワと胸にこみ上げる感慨。ベテランのバトル巧者吉野義弘がトップを走って勝てなかった。伸び盛りで速さはあるが堅実な強さはまだこれからの#2鈴木彰悟がチャンピオン。嬉しいような悔しいような。あの大王を破ったのなら、来年はそれなりの実力を見せ付けて欲しい、と願って止まない。

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