昨年2年間の短いシリーズを終えたジャパン・ルマン・チャレンジ(JLMC)を、2年間走っていたRSというマシンを覚えている人は居るだろうか。2006年SGTにシリーズとして組み込まれる前の鈴鹿・ポッカ1000kmに参戦していたそうなので、記憶にあるかたもいるだろう。ポッカ1000kmがSGTに組み込まれたために、RSはエントリー出来なくなったのだが。
RSは、今でも鈴鹿のクラブマンにシリーズがある。昨年末、鈴鹿へF4東西統一戦を見に行ったとき、鈴鹿クラブマンの最終戦が併催されていて、RSのレースもあった。何枚か写真を撮ったが、100枚ばかりは保存できるデジカメも最近は容量が不足ぎみで消えてしまった。たいした写りではなかったがちょっと残念。
で、どんなかと云えば、例えていうなら、昔、FISCOで開催されたグランチャンのミニサイズ、とでもいう感じか。初めて見たのでなんとも言えないが、結構ワイルドなスピード感溢れる面白いレースではあった。
富士でも一昨年までGC21というカテゴリーがあった。やはりジャパン・ルマン・チャレンジに出走して、確か総合優勝をしたこともあったと思う。今ではF3に乗る石浦や嵯峨が走っていた富士のGC21。あれは、所謂F3マシンにタイヤを覆うフルカウルを被せたマシンだが、RSはF4マシンにフルカウルを被せたもの、らしい。
正確な情報ではないのだけど、なんでもエントラントさん達がRSのレース継続を希望して昨年の開催継続は決まったらしい、と関西の知人から聞いた記憶がある。参加台数が減っているのだろうか。それでも何とか今年もシリーズでクラブマンに開催されるなら嬉しい。
鈴鹿ならではのレースということで、やはり運営は難しいのかもしれない。富士のGC21は、辛うじて5台のレースが成立した2005年が最後になった。
昨年一杯でフォーミュラ・トヨタが休止になり、今年一杯でフォーミュラ・スズキ・ケイとハヤブサは終了になる。FJ1600もSFJに移行する形で終わることが決まっている。それぞれに理由があるとはいえ、何だかさみしい。
やみくもに新しいシリーズやカテゴリーが欲しいとは云いたくないが、今のままで大丈夫なんだろうか、と思ったりする。
昨年行った岡山国際サーキットでは、今だにハチロクのレースが続いている。富士や筑波にもハチロクが走るカテゴリーはあるが、段々と台数は少なくなった。ハチロクと云えば、基本的にふた昔ばかりも前のクルマだ。それでも続くのは、クルマ自体の持つ魅力だけではないのかもしれない。
昨年、新型車が発売されたロードスター。以前からワンメイクレースとして富士や筑波のパーティーレース等があったが、昨年から新しく筑波のJAF地方戦として旧型のワンメイクレースがシリーズ開催されている。
昨年でシリーズを終了したインテグラ・ワンメイクシリーズも、今年からはもてぎのシリーズとして開催が決まっている。鈴鹿でもあるのだろうか。
3年目を迎えるVitz旧型の1000ccCupは、昨年亡くなられた本田会長の後任をカートの今宮氏が引き継いで今年も継続する。スケジュールの正式発表は未だ無いが、新年度のレギュレーションに関しての希望や意見をエントラントに募っていたようだ。
かつては100台を越えるエントリーを誇ったNETZCup時代に比べれば、1000ccCupもエントリーは寂しい。それでも、市販車中古車としてある程度の在庫や流通があるだけ未だ先があると言って良いのかも知れない。ただ少なくとも、気軽にレースを始める、というコンセプトは、負担を少なくレースを続ける、に繋がらなければ意味がない。速く走る、は一段上のステップとしてあるのだと思う。そのギャップを埋めるなにかが足りない気がする。

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