第6戦正式結果にはペナルティの裁定が下されていた。
1、FJ1600 #89は燃料違反により失格。
2、SFJ #19は走路外走行違反により競技結果(第2パート)に30秒を加算。
☆どちらも条項文意約
1、により正式結果は、FJ1600トップチェッカーの#89藤原が失格となり、繰り上がって#84阿知波が優勝、2位#88大島、3位#97鬼丸、になる。
筑波シリーズチャンピオンは全戦合計80ポイント獲得の#鬼丸、JAF地方選手権シリーズは4戦有効ポイントで75ポイントとなる#84阿知波となった。#89藤原はどちらのシリーズも3位を獲得する。
さて、燃料違反、というと何か不正な添加剤を入れてパワーアップしたかのように思うかも知れないが、実のところは結局、指定されたガソリン(ここではサーキット内スタンドで販売するもの)を使っていなかった、というものだ。サーキット内のガソリンスタンドは価格が高い。それで、外の安いガソリンスタンドで購入したものを使いたいと考えるのは人情だろう。同じメーカーのガソリンなら当然同じだろうし、他社のガソリンだってそうそう成分は変わらないと思う。
しかし、レースはレース、規則は規則だ。残念だが、心構えの問題として、これは基礎の基礎。レースでどんなに良いパフォーマンスを見せても、レギュレーションに反してはいけない。些細な違反と思えるだけに、レースでの完全完勝の走りが、とても勿体なかった、と思う。
個人で参戦する場合もあるだろうが、チームやメカニックなり周囲の先輩達からの、適切な指導や助言などが無かったのかと残念にも感じる。
2、については、2パート制で行われたレースの第1パート1周目に、#19が走路外走行をしたことに対するペナルティをレース結果2パート目に対して課すということだ。
これにより、決勝結果の順位は2位から4位に降格したが、ポイントを争う#38がリタイヤ・ノーポイントに終わっているので、チャンピオンは#19に確定したことになる。
なんともいえない裁定だ。
正式結果が、レース結果に30秒の加算、と記載する以上、スタートラップの違反行為が、赤旗を挟んで再開されたレースの終了まで、ペナルティとは確定しなかったことになる。
実は、開幕戦のドライバーズブリーフィングで、コースの縁石を使うとホワイトラインカットのペナルティと云われ、ルーキー達が騒然としたことがあった。3月開幕戦の記事に書いたことだが、これまでにも1ヘアピンのイン側、最終コーナー立ち上がりのアウト側のコース外舗装路を使ってタイムを出したり順位を上げたりすると、ペナルティが課されることは多かった。今年からはそれがさらに厳しくなる、ということかと当時自分は理解したものだった。ところが、実際はどうだ。暫定結果が出て、おそらくは抗議があって初めて、問題になったのだろう。審査委員会も競技長も、走路外走行の報告を受けていなかったのか。
一般にサーキットで、走路外走行により有利になったならペナルティが出るのは常識だ。
今回は、走路外走をすることにより、併走に持ち込んだのだから当然ペナルティが出て良い。更にいうなら、併走に持ち込んだことで、次のコーナーで接触し、相手車両を弾き飛ばしてリタイヤさせる結果になったことは、危険走行には当たらないのか。1ヘアピンでの走路外走行がなければ起きなかっただろう併走と、それによって起きた接触・リタイヤであるだけに、気持ちは複雑だ。
この文章はいち個人の感想であって、他意はありません。ただ良いレースが見たいと願う自分の気持ちです。もし何かご意見がありましたなら是非お知らせください。

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