F4ファイナルを挟んで、いよいよFJファイナル、10周回のレース。出走台数はフルグリッド45台、
雨はF4の始まる頃から小降りになり、FJのグリッド整列の頃には晴れ間も見えるが、止むには至らず、コースはセミウェット。このまま晴れてゆくか、雨がまた強くなるのか、セッティングを変えるか悩みどころ。
ファイナルにもなると、流石に上位はSFJに占められる。トップ10は全てSFJ、PPは#7中島佑弥、2番手#70仁木圭之、3番手に#62中山雄一。4番手から#19#11#25#21#35#108#38、11-12番手にFJトップ#13西村#84阿知波、#43#8#48のSFJ3台の後ろ16番手からFJ3番手の#55藤下#4近藤#46木畑#82大島と続く。
勝っても負けて文句なしの日本一を賭けた最後のレースが始まる。
スタートは#7#70#62、#11#25#19#21#35#108#38#8、2周回2コーナーで2台が接触1台FJがコンクリートウォールに激突、救急車が出動した模様。
2周3周回は#7#70のトップ争いが熾烈、続いて#62、若干差が付き#11#25#21#8#19#108#35#38#39とSFJが続き、その後ろにピッタリ付けるFJトップの#55藤下、やや間をあけて#18#13#84#43と続く。
4周回トップ#70に変わり2番手の#7と#62の競り合いに、#25#8#11#21#108#35#38#39#19までひと連なり、続くFJ#55はSFJ#48#27#43と同じペースでバトル状態、前週末のレースで経験したコースとはえ、FJでこのペースは尋常ではない。躊躇なく前車の横にマシンを滑り込ませて併走する、この#55の走り方は何だろう。
トップを奪った#70、5周回あたりからどんどんペースを上げて後続を引き離す、#7#62のバトルは続く。14番手から追い上げた#8、4番手の#25藤田を中々攻略出来ない。じりじりと上がってきた#108が6周回に#8を、7周回には#25を抜いて4番手、さらに前の3番手#62を追って加速する。
FJトップは相変わらずSFJに遜色ないスピードで併走する#55、FJ2番手はだいぶんあいだが開いて#13#4#46#84と続く。
雨はほぼ止み、所々ラインがうっすら白く浮いてくる。段々と雨寄りのセットを選んだマシンが遅れ始める。運かも知れない、それでも速く走ることが出来なければレースには勝てない。
自分を信じて、全力を尽くせば、悔いはない。
そう言い聞かせて、最後まで全力を尽くすしかない。
チェッカーを最初に受けたのは、後続を10秒以上突き放した#70仁木圭之、2番手には破綻のない速さを見せた#62中山雄一、3番手は9番手から着実に追い上げた#108平木天樹、FJトップはSFJと果敢なバトルを展開した#55藤下和衡、2位には最終コーナーで隙を突いて前2台を交わした#46木畑克俊、最後までよく健闘したルーキー#4近藤翼が3位、4位は最後のミスが悔しい#13西村和則となる。
レースは時の運。
鮮やかな速さを見せたものも、力を出し切って破れたものも。
おつかれさま。
小さな無数の努力の積み重ねが、今を用意したように、
明日を用意するのは、これからの努力の積み重ね。
悔いのない未来を手にするために、今はただ、
自分を信じて。
ありがとう、沢山のレースの軌跡、
無数の未来へ続くこの日を記憶して、ただ、ありがとう。

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