袖ヶ浦フォレストレースウェイのコース全体は少し崩れた五角形、二つの同心円の外と内側を二つのコーナーで繋ぐサーキット、インフィールドはやや偏平なハート型になり、若干テクニカル?な印象。
ピット上から眺めて気付くのは、平坦に見えたコースがかなり起伏に富んでいる、ということだ。ピット上からは、メインストレートは真っすぐ見通せるが、その先はコントロールタワーで見えない。パドック寄りに行くとコースのほぼ全体が見渡せる。建物に見切れる1コーナーを過ぎるとかなりな登りになっているようだ。2コーナーから先は中央の丘に遮られて見えないが、林のあいだからポストで振る旗が時折見える。そのあたりは下り坂になるようだ。中央の丘の向こうを巡って4コーナーと呼ばれるインフィールドに向かってターンするややキツいコーナーが見える。V字になるのだろうか。コーナーのアプローチは中央の丘とその向こうにある林に遮られ、飛び出してくるところしか見えないが短い直線で作られた三角のコーナーになっているらしい。そこから反転し2コーナーに向かって丘を登り、左へ緩いRを描いてパドック裏を通る下り坂にやってくる。短い直線二本をカーブで繋ぐこのセクションは、パドックとはガードレール1枚で隔てられているだけ。
目の前を走り過ぎるマシンは迫力だが、万一接触なりスピンなりでコントロールを失ったら危ない。此処で見るのは覚悟が要りそうだ。
パドック裏を通過したコースは左に向かって緩やかなRを描き下ってゆき、外周の最終コーナーに繋がる下りのヘアピンへと雪崩込む。
パドック裏からヘアピンに向かう左コーナーのRはどれ程なのか、Vitzがインリフトで抜けて行く。その手前からスキール音も激しく鳴り止まないので、音もなく走るVitzという、これまでの印象が大きく修正されたりする。此処からヘアピン進入までに、Vitzもマーチも3台4台連なって何度となく順位を入れ替え、目が離せない。
コースは、先程通過した外周からインフィールドへ入る4コーナー方向に下って行き、4コーナー手前で折り返しのヘアピンとなり、そこから最終コーナーまで、再び登りとなる。
ヘアピンから最終コーナーまでは見えないが結構な登り坂、最終コーナーで加速オーバーだとガードレールに激突する可能性がある。Vitzもマーチも、ストレート立ち上がりで脱輪気味だったし、実際走行会のZが1台、ガードレールにもったいない初ヒットをしていた。
最終コーナー手前にピットロードへの分岐があり、ピットロード入口で、ピットに入る導線とパドックに向かう導線とに別れるのだが、パドック入口は入った直ぐがピット裏になるので渋滞が起きる。ここは観客やピット使用中のエントラントさんは要注意だ。
ストレートはVitzもマーチも3台並走しても余裕な広さ、幅員15mあるというが、ストレートだけでなく全周に渡ってそれだけの幅員があるのだろうか。それはそれでスゴイが、ライン取りに迷いそうだ。
いよいよ、朝イチの1000ccCUPの練習走行が始まる時間、ピットが慌ただしくなる。マーチの方は車検が終わる頃か、前日にスクール走行があったので予選からになる。公認のレースはこの2本のみ。そのほか、Zチャレンジやロータスエリーゼ、スーパーセブン、ランチァ等などが出番を待っている。さらにどういう繋がりなのか有名ドライバーが居たりする。
何故かVitzにGTドライバーの土屋武士と元WGPライダー青木拓磨のエントリー、Zチャレンジには谷口信輝、壷林貴也、佐々木雅弘等など、ゲストドライバーは松田次生・平手晃平と、豪華な顔触れがちょっと予想外。

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