10月8日、筑波サーキットでSCCN OCTOBER RACE MEETING in TSUKUBAがありました。カテゴリは、ケータハムスーパーセブン、筑波FJ、マーチカップの3レースと、BMW、VW、ロータスの走行会。
秋晴れの筑波サーキット、残り一戦を残し、筑波FJシリーズチャンピオンが決まった。予想通り、ランキングトップの#91大森弥に決定。
第5戦で惜しくも表彰台を逃したが、今回の第6戦は、8月の第5戦優勝で勢いに乗るランキング2位の#83早野、6月の第4戦リタイヤでランク3位から巻き返しを謀る#土森、4位のMIKA(姫)等々を押さえて、堂々のポールトゥウィン、108ポイントで文句なしにチャンピオンを勝ち取った。
レースは赤旗で始まった。
フォーメーションが終わり、ポールポジションの大森を先頭に全車綺麗にスタート、#83早野、#19MIKA、#83大野の順で1コーナーを立ち上がってゆくが、中段の一台がスピン、後ろに付けた#67は避け切れずに接触、足回りにダメージか動けず、赤旗。
2回目のスタート、#91のホールショット、今度はグリッド順に1コーナーに進入、5番手の#81はスタート出遅れ、中段に飲み込まれる。後段は接触を避けてか1コーナー進入で渋滞ぎみ。
トップで帰ってきたのはPP#91大森、あまり差がなく#19MIKA、次いで#82大野、#83早野と続く。
逃げるトップ#91、それを追う#19と序盤に3番手に上がった#83のバトルを、つかず離れずの距離で窺う#82、やや離れて単独走行の#89、6番手争いは接戦の#92と#81、暫く膠着状態。
9周目の1コーナーの進入でピッタリ#19の後ろに付けた#83、抜くかに見えたが失敗、スピンを喫し4番手に落ちる。
1コーナーでブロックラインの#92、なんとしてもそれを交わしたい#81。テールトゥノーズでほぼ全周バトルを続け、最終ラップで#92を辛くも抜き去り6番手。
手堅いようでもあり、一触即発なようでもあり、微妙なレース展開、という印象。
残り一戦を残し、このレースで優勝しチャンピオンを決めた#91大森弥。6戦5勝、ポイントは108P。次点の#83早野は72P、圧倒的な勝利には違いない。だが、本当に速いのか、強いのか。
5月7日の雨の第3戦、#91大森が、予選に失敗し、12番グリッドからトップへと追い上げた、おそらく苦戦のそして会心のレース。残念なことに見逃している。
8月20日の第5戦、#91大森が、今年唯一優勝を逃したレース。通り雨に足を掬われてPPから順位を落とし、追い上げるはずの最終コーナーで、前車に絡んでスピン、ちょっと強引なアブローチに見えた。再スタートを切れたのは、僥倖だ。気負いや焦りがあったから、というのは言い訳にならない。
あのスピンで、自分のなかで積み上げてきた何かが崩れてしまった、そんな気がした。まだまた若いから、と云えばそれまでだが精進して欲しい。
トップを走るには、トップを走れるだけの理由がある。速いだけでなく、チャンピオンを名乗るに相応しい実力が、本当にあるか、期待も大きいだけに、少し不安だ。
筑波FJ最終戦は、11月5日。

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