F1を、真面目に見なくなってからどれくらい経つだろう。昔はTV見ながらラップチャートを付けたりしていたけど、そこまでしなくても、最初から最後まで、しっかり他に気を取られずに見た、というレースは今年は無かったかも。去年も後半の記憶があまりない。
なにしろ大体毎週末は何処かしらのサーキットに行くので、F1の放送に間に合う時間に帰って来ても、さぁこれから、というあたりでもう夢心地になっている。録画もなかなか見返せない、そのうちどれが何やら判らなくなってくる。
ミハエル・シューマッハが引退する、と、本人が発言してから、幾つのレースがあったのか、鈴鹿も今年で最後だったのに未だ見ていない。最終戦のブラジルはそれでも、最後にマッサが国旗を受け取るあたりで奇跡的に目が覚めた。ブラジル国旗だったから、その姿にセナの記憶がダブってしまって少し感傷的な気分になった。2度目の、そして初めての母国での優勝おめでとう。
そして、チームメイトの引退。
来年の開幕戦には、ミハエル・シューマッハはいない。もちろん彼に代わる若い有望なドライバーは沢山いる。何事も無かったかのように、来春、開幕戦はいつものように開催されるのだろう。
ほら、マカオでハッキネンに勝ったってひと、日本のF3000にも乗ったんだよ♪
1991年、中嶋悟ラストランを観に行った鈴鹿で、S字手前のグリーンにマシンを止めたシューマッハ。あの時のシューマッハが、皇帝と呼ばれるまでになり、引退する。それはやはり感慨深い。
シューマッハのファンではなかったけれど、彼の創るF1新記録の始まりから終わりまでを見ることが出来たということを、誰にともなく感謝したい気分だ。
ありがとう、そして、お疲れ様でした。
そして昨日、新ヒーロー、世界王者の誕生を見た。
motoGPのニッキー・ヘイデン。WGP参戦4年目のアメリカン、25才のナイスガイ。普段のシャイな笑顔より、ガバッと大口開けて脳天気に喜ぶほうが何倍も魅力的だ。
序盤に転倒したロッシふみの最後尾からの追い上げに、上位を競り合うヘイデンのスライドするタイヤに、ドキドキワクワクハラハラだった。8ポイント差のタイトル争いが最終戦まで縺れ込むなんて、何年ぶりだろうか。
今年は何処もかしこも波乱のレースが最後まで続くらしい。


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