午後からの2レグ。路面はほぼドライ、2レグAグループのトップは#34奈良竜一。今年の筑波パーティーレース最終戦の1時間耐久で、速いマシンとのバトルが印象に残った。全日本カートで優勝経験もあるらしい。関東では、重いデカい遅いと陰口を叩かれたミストKKSで、これだけ速いのならFCJに参戦すれば良いのにと思うのだが、来年はどうするんだろう。
#34奈良、今回はスタートは無難に決めてトップで1コーナーを通過する。6番手のFJ#20の藤田がいい加速で4番手、10番手の#90がさらに加速良く続く。アウト側奇数のグリッドのほうが走行ラインだからコンディションは良いはずだが、3列目以下のSFJがスタートでイン側のFJに交わされている。2周回目、#34#7#39、次にFJの#20#90、SFJ#43#25の順で通過する。重いのか、単にスタートが下手なのか。下手と云えば4番グリッドの#73神子島、スタートで出遅れ最後尾まで順位を落としS字の進入でスピン、FJと絡んでコースアウト、追い上げるも届かず敗者復活戦に回る。FJの頃より下手になったか、今年の前半もてぎで走っていた時には、虎視眈々と隙のない走りで期待が持てたのだが、今回はミスが目立ち残念だ。
2レグBグループはポールの#38澤を#22松本が2周目に交わしてトップに立つ。FJトップは#93秦野、中盤から#96松尾が加速、7周目にトップを奪う。クラブマン最終戦で初優勝の松尾、ラストランだそうだが勢いが止まらない感じ、引退が勿体ないようだ。
2レグ敗者復活戦は、終盤に最終コーナーで1台が単独スピン、スポンジバリアを蹴散らしコースにはみ出す、ドライバーは自力で避難して無事。9周回で赤旗終了。
次はいよいよファイナルだ。車両撤去やコースアウト車両の回収に時間が掛かる。ファイナル出場を控えた選手はグリッド位置を早く知りたいが、2レグ敗者復活戦の結果が出ないと最終グリッドも発表されない。
グリッド表が掲示板に掲載されたのは、ファイナルのコースインが開始になり、ピットロード閉鎖10分前のアナウンスと同じ頃。チーム員が掲示板を覗きこみ、チームメイトのグリッドを確かめては走り出す。慌ただしい。何だか焦る。
敗者復活戦を走り終えたドライバーは息付く暇もなくファイナル出走の準備だ。
2レグのABが終了したところで大体グリッド順は確定しているが、正式発表がないとやはりグリッドには向かえない。もし万一グリッド順を間違えれば、今日一日の戦いが無駄になってしまう。今回は赤旗のイレギュラーがあったっとはいえ、もう少し余裕のあるタイスケにはならないものか。
午後の陽射しが早くも傾き始める3時半、いよいよファイナル、これに勝った者が日本一。ファイナルのポールは#22松本、二番手が#34奈良。3番手に鈴鹿のチャンプ#12塚田、#7大野。FJトップは7番手#96松尾9番手に#83秦野、続いて10番手#90磯貝11番手に鈴鹿の#71北野。
スタートは4番手までグリッド順、SFJを交わしたFJの#69松尾交わされた#21太田に続く#83秦野、#90磯貝もSFJ#43三浦#39野間を交わしている。
一周目のS字で#34奈良がスピン、焦りがあったか、順位を落とし最後尾。
ストレートに戻ってきたのは#22松本、#12塚田、#7大野、#69松尾、#21太田、#83秦野、#90磯貝、三浦、野間、#87小山。
3周目逆バンクで前車に追い付いた秦野、コースアウトで順位を落とす。
トップ3台は徐々に間隔を広げながらも、別次元な走りでリード。4番手FJトップの#69松尾を追う#90磯貝、ストレートが速いSFJに追われて苦しい、中盤からの約10周で3台に抜かれて総合8位、FJトップの#69松尾は総合5位、SFJ#34奈良は最後尾から追い上げるも18位、敗者復活戦の22番手から#73鹿児島9位完走。コースアウトから果敢に追い上げ18番手でチェッカーを受けた#83秦野、コースイン時のホワイトラインカットのペナルティ不履行で失格裁定。10位完走の#70福田、2レグ結果に抗議があったため、レース後に審議の結果車両規定違反で失格。10位以降が繰上になる。
いろんなことがあった、嵐のような一日。日本一決定、おめでとう。
そして、一年間お疲れさま。力の限りを尽くして一年間、走り続けたみんなは日本一だ。

0