さて、走路外走行について書いたからには、触れなければならない一件がある。
昨年来何度か話題にしているのでご存知の方もおられるかと思いますが、走路外走行のペナルティを取るのか取らないのか、何時も微妙で気になる筑波サーキットの話だ。
実は、先のレースと同じ頃、筑波サーキットでは、7名のドライバーが予選中の走路外走行のペナルティでグリッド降格処分になっている。
自分の知っている範囲では、1レースに7名というのは多い数だ。
場所は最終コーナーからストレートに立ち上がる外側、コースの縁石の外側に、脱輪で轍が出来るのを嫌って舗装された部分がある。平らかなので、最終コーナーを立ち上がる車両が、オーバーランをすることはこれまでにも度々あった。
これまでも、そこを使って順位を入れ替えたりの悪質?な場合はペナルティが掛けられて来た。最近は、予選中でもオーバーランした場合はペナルティが掛けられるようになって来た。その始まりは自分の記憶では2005年あたりまで遡る。
で、昨年頃から、かなり厳しく頻繁に、ペナルティが出るようになったのだけど、それが微妙に曖昧なのだ。
筑波サーキットの公認レースは、現在、四つの公認クラブが持ち回りで開催している。
その主催団体によって、厳しくペナルティを掛ける場合と、そうでも無い場合があるように思う。
このあたりは、統一見解があるのか無いのか、それとも主催団体によって判定の基準が違うのか、あるいは、見落としがあるのか、又はドライバーが意識的に加減するのか、非常に気になるところだ。
今回、当該周回のタイム不採択ではなく、降格処分になった理由は、計時の技術的な問題もあるのだろうが、各車が何度かに渡り走路外走行があったからなのだろうと思う。
しかし、実際に、オーバーラインで立ち上がると、タイムを削ることが出来るのか。大変に興味深い問題だ。
25台中7台というのは、ほぼ4分の一強の確率だ。それだけの台数が、20分ばかりの予選中に、数回に渡りオーバーランするコースって、どんなものだろう。
走路外走行が、アクシデントではなく意識的に選択されるのなら、そんなコースに価値はあるのだろうか、と思ってしまう。

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