トライアルは、減点競技というのだろうか、ひとつのセクションについて各自5点の持点から、フォルトと呼ばれる減点をされる。タイヤ以外のマシンの一部やライダーの体や足が地面や地形に接触したら1回で1点減点、2回で2点、3回3点と減って行く。どこにも接触せず通過すればOK。マシンが後退したり、途中で棄権すると5点減点、だったかな?、ちょっとよく覚えていない。セクションを順に回り、規定時間内に全てのセクションを通過して競技終了。ポイント合計で順位が決まる。
今回のセクションは15、完全制覇で75ポイント、雨で足場が悪いから相当厳しいぞ。
第2セクションはヒルクライム、といえば聞こえは良いが、バイクの滝昇り状態。急斜面に控え目にある凹凸を足がかりに、一息に駆け昇ればクリアだが、ほんの少しの躊躇が途中で勢いを削いでしまい、ずるずる滑り落ちてゆく。ときには途中で横倒しのまま動けなくなり、救援される場面も。
第3セクションは、沢登り、幾つもの岩が重なって作り出す斜面をコーステープに沿って登ってゆく。セクションによっては、登って下ってさらにまた登る、なんてのもある。一面雨で濡れ泥に汚れ、滑り易さも120%な感じである。なかなかにハードな競技だ。
選手はひとつのセクションを終えると、審判から判定を聞き、スコアカードにパンチングされて次に進む。
何人もの選手が通過するセクションは、ときに岩が削れ割れたり地面が轍で抉られたり、徐々に変化する。ライダーは他の選手のラインを研究したり、実際に確認のためにセクションを歩くことが出来るが、他の選手のトライが宣言されると、すぐにテープの外に出なければいけない。
見ず知らずの選手だが、思わず応援したくなる。軽々とジャンプで段差を越えてゆき、あっさり通過する選手もいれば、着地を誤り、岩の間に後輪を落とす選手、前輪は上がったもののエンジンプロテクターを軸になかなか前に進めない、いわゆるカメの子状態などなど、見ていてハラハラだ。なかには、ヘルメットが妙にデカくみえる少年もいる、片足でバランスを取り、慎重に前進してゆき、ジャンプする。身体が軽いと有利かもしれない、と思わず次のセクションまで追い掛けてしまった。
私よりは若いだろうが、そろそろ腰廻りが気になるお年頃の男性もいれば、普段は奥さんと呼ばれているだろう女性もいる。パドックでは、家族でやってきたひと達が団欒している。なんだかいいね、家族の応援があって出来るって。
来月3月11ー12日に、全日本選手権が、同じく真壁トライアルランドで開催される。12日はもてぎでF4の開幕戦なんですね〜、残念。11日の予選日だけでも観に行こうかな、などと帰る道々思ったりするこうらでした。
関東のイベント会場の所在地、どうすれば分かるんでしょね?次の千葉会場は『フルーツ村』だそうで。そりゃ一体どこだ?
写真は第7セクション・尾根登り。左手がゴール地点。山のうえからコースを見下ろしたところ。


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