2006/4/9 | 投稿者: クロちゃん

私の釣りは腕で釣るのではなく、場所及びその日の状況によって結果が現われる。場所及びその日の状況は、経験と野生のカンに裏付けされている。
従って、野性のカンが狂うと全く機能しない。今年はどうも野生のカンが狂っているようだ。

朝5時。入川観光釣り場手前の駐車スペースに車を止めて歩き出す。
自分達の他には車2台で、渓流シーズンにしては寂しい数だ。隣の車の方2人は釣り支度中であった。もう1台の車は車内でまだ寝ているらしい。

隣の方達は観光釣り場の終わる先から入渓するというので、奥へ入ることを告げて一足先に出発した。私は車からの出発は早い。何しろ準備してきたザックを担ぐだけである。数分と要しない。

ちょっと肌寒いが、明るくなりかけた林道をスタスタ歩いた。快調である。
途中、休憩1度で一服して、汗も掻かないうちに赤沢谷出会いに到着。6時10分。

同行のT氏の話によると今日は昼頃から大荒れの天気になるそうだ。雷雨にヒョウが降るとのこと。ついでにヤリでも降ったら本当に大荒れだ。
天気情報を見て来ない私は「どうにかなるべ。」とプラス思考・楽天的である。

赤沢谷出会いで川虫を採取。あっという間にウジャウジャと捕れる。水は非常に冷たい。
「これ以上は無用の殺生になるから……。」と川虫捕りも適量で止める。

釣り始めてすぐにT氏が釣り落としたらしい。今シーズンの初ヒットとなるかと思われたが、相手の変化球にかわされた。
その後2人の竿に反応なし。静寂の渓は変化を見せない。
T氏のノーヒットは続く。
そろそろ、データに裏づけされたID戦法も必要か……???

8時前、雨がポツポツ降って来た。上流を見上げると、重い雲が迫っている。
「昼頃からじゃなかったっけ?」
「山の天気は崩れるのが早いんだ。」
ここで雷雨になってはやばい。増水したら逃げ場がない。雲の状況からして上流は降っているかもしれない。深刻な状況判断の決断が迫られていた。

「やめます……。」と私。
「うん、そうしよう。」と即座に同意するT氏。
こうなると行動は早い。そそくさと竿をザックに仕舞い、今来た渓を駆け戻る。スタコラサッサだ。

ザーザー降りになる前に車に戻りたい一心で帰路を急いだ。
ところが……。
車に着く頃には陽射しが出て晴れてきた。

「雲行きからして、これから降ってくる。」
「あれ以上進んでも釣れなかったな。」
「昼頃から荒れる予報だから、これで良かったんだ。」
雨を望む2人だった。何とか撤退を正当化する2人であった。

それでも、車で戻る途中本降りの雨となった。
「やっぱり正解だった。釣りを続けていたら今頃ずぶ濡れだ。」
待望の雨に、自分達の行動が正しかったことを言い聞かせ大滝温泉に入った。

「晴れて、いい天気ですねー。」
大滝温泉から外へ出ると青空が広がっていた。

今年、楽天的な私の野生のカンは相当ずれているようだ。しかし、ID戦法の某球団(楽天)の結果も現われていないから、しばらくこのままの戦法で行こう。


(同様な記録を「しおじ山の会」のHP「渓流釣り」に掲載予定)
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