2006/4/14 | 投稿者: クロちゃん

2006/4/13記事の続きより

四つ輪の騎馬隊で行けるところまで行き後は歩兵じゃ。重装備じゃが気合を入れるのだぞ。

騎馬隊は早いのう。楽々目的地に到達できたわい。うん?見知らぬ別部隊がおるぞ。先を越されたか。
しかし、消沈してはならぬぞ。別部隊は別の城(渓)を狙っておるのかも知れぬ。ささ、我々も歩兵開始じゃ。

目的の城(渓)に期待を持つのじゃ。途中、幾多の困難が待ち受けているやも知れぬが、勇気を出して進むのじゃ。目的の城(渓)には我殿の所望する岩魚が待ち受けておるぞ。

ここだ、ここを降りれば目的の城(渓)じゃ。もうひと踏ん張りの辛抱だ。ほーれ、着いた、着いた。
むむ、心配はしておったが、別部隊が先陣をきっておるな。まあ、仕方がない。皆のもの焦るでないぞ。焦って功を仕損じては我殿にどやされる。

おや、先陣の部隊には姫武将もおるぞ。勇ましいなあ。格好いいなあ。
“姫武将の腰に着けているものは何だ?”
“あれか?あれは『ハーネスにエイトカン』と言って、岩壁を下降する時に使うカラクリ仕掛けじゃ。”

むむ。すると、この部隊は相当に手強いぞ。我々は少し休んで評定(作戦会議)じゃ。
水も多いのう。今日は岩魚の戦闘態勢も士気があがっとるぞ。良いか、狙うは忠臣(尺モノ)だ。その前に見張りの門前の小童(こわっぱ)を片付けんといかんぞ。まあ、小童(こわっぱ)は先陣の部隊が蹴散らしているじゃろうがのう。さて、我々もそろそろ武器を出すか。皆のもの見よ。我矛先は名刀『マスバリ』じゃ。これに川の中から捕まえた虫を付けるのじゃ。岩魚はワシの調略にまんまと引っ掛かるであろう。愉快じゃ、愉快じゃ。

“全然、岩魚は見向きもしませぬが……。”
慌てるでない。慌てるでない。この淵はこうやって攻めるのじゃ。
“……??、、!!!!。”
引っ掛かりおったぞ。引っ掛かりおったぞ。こやつはかなりの大物だ。誰か玉網(タモ)をとってタモれー。

“前方に滝が行く先を塞いでおりまするー。”
落ち着くのじゃ、落ち着くのじゃ。良く見れば必ず道が開かれる。前人未到の渓などもはや皆無なのじゃ。ほれ、見よ。先ほどの姫武将も登って行くぞ。あの後を追うのじゃ。

“み、水が消えてしまいましたー。”
むむむ。これは伏流の術か?
もはやこれまでか。無念……。
何?我殿は先に進めと仰せか。仕方あるまい。しかし、この先に水があり、岩魚はいるのか?
もう充分戦果をあげたではないか。
仮に岩魚が潜(ひそ)んでいたとしても、そこは岩魚達の安住の地。踏み入れてはならない聖域でござる。殿、お考え直しを!

良いか、もはやこれ以上の調略は不要じゃ。獲った岩魚はすべてこの場で処分するのじゃ。何しろ、奥方のオニヨメは生々しい岩魚は嫌いじゃからのう。「臭い!汚い!寄るな!」と罵(ののし)るのは火を見るより明らか。持ち帰ることなどまかりならぬ。我殿の命に従うのだ。

― こうして、我殿の命がくだされた。−
“中将階級の幾つかは串刺しのうえ火あぶりに処す”
“大将階級は皮を剥ぎ、切り刻みに処す”
“他の中将階級と思(おぼ)しき奴は粉をつけて煮えたぎった油鍋に放りこめ!”

むごいのう。我殿は恐ろしいのう。しかし、旨いなあ。
“皆のもの、祝宴じゃ!飲んで騒いで昼寝じゃ。”


功名をあげるのは労を費やしても楽しくありたい。
さあ、明日は空想の世界から現実の山釣りに出陣だ。
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