2006/5/14 | 投稿者: クロちゃん

猿の軍団

こんな山奥に犬がいるはずはないのに……。誰かが捨てたのだろうか。可哀想なことをするもんだ。
その声は確かに犬に聞こえた。

単独で出掛けた真夏の中ノ沢(群馬県上野村)を釣り遡り、林道をテクテク歩いている時だった。犬の鳴き声が聞こえた。
そのうち、谷側の木が「バサッバサッ」と揺れた。「何だ、何だ!」見ると猿が一匹木を揺らしていた。「何だ、猿か。」とあまり気にも止めず歩を進めた。数十メートルも歩かないうちに私の右手側の谷側から数匹の猿が登ってきて、林道を横切り左手の崖を登っていった。
私は立ち止まり、その姿を見ていた。すると、どうだろう。次から次へと猿の集団が現れ崖へと登っていく。中には私を睨み付けるような猿もいる。猿とは目を合わせてはいけないと聞いていたので、わざと視線をそらせる。しかし、絶え間なく移動する猿の軍団にしばらくその場に座り込んだ。
「早く行っちゃってくれー。」と心の中で願った。

人間に危害を受けた猿は復讐することも聞いていた。これだけの数が襲ってきたらとてもかなわない。幸いにも、猿の軍団との距離はあいていた。せめてもの救いだ。しばらく座ったまま、猿の軍団が移動する光景を眺めていた。たぶん、短い時間であったろうが、とても長く感じた。そうそう、その間、とっておきの缶コーヒーを飲み干す時間があったのだから、それなりの時間が過ぎていたのだろう。

これだけの猿の軍団に遭遇したのは初めてだった。以降、本日までこの規模には遭遇していない。
猿の軍団が通り去った後は何事もなかったように静まり返ってはいたが、私は自然に早足になっていた。

昨日(5月13日)には可愛いリスとタヌキに遭いました。奥秩父です。残念ながら撮影することはできませんでした。

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