2006/5/21 | 投稿者: クロちゃん

威嚇するカモシカ

野反湖から渋沢ダムに至る道はよく整備はされているものの遠かった。途中、夏のキノコの代表である「タマゴダケ」が群生して生えていて、少しだけありがたくいただく。今夜のオカズだ。

渋沢ダムで一休みの後、渋沢を遡行する。今回は単独の沢登りだ。頼りは地図と体力のみであった。出会いからしばらくに滝があったが、あとは平凡な流れが続いた。
沢が右にカーブする手前で何と前方に熊出没。焦った。私を見るなり凄い勢いで逃げて行ったが、その場で「森のクマさん」を大声で唄った。この時点で若干気持ちがひるんだが、気を取り直し再び歩き出す。
後で知ったことだが、白砂山周辺はクマが多い山域だったのだ。この時は情報不足で知る由もなかった。

2段30mの滝は登るには装備不足で予定したとおり左岸の巻きに入った。この巻きは結構きつかった。ほぼ垂直に近い泥壁を先人の残した跡を忠実に登った。実に2時間近い巻きとなってしまった。滝上に格好の幕場を見つけ時間も午後5時を過ぎておりテントを張った。目の前の渕にドボンと飛び込み汗を流した。
夜中に雨となったが、翌朝には止んで快晴となった。

さて、本日は稜線を目指して遡行する。特に危ない箇所も無く稜線に出た。そこには大型の動物が立っていた。最初、牛かと思った。(何で、こんな山に牛がいるんだ?)
その黒い牛のような動物はカモシカだった。私を睨み付けて「ブシュー、ブシューッ」と威嚇している。私は陽気に「ハーイ!」なんて手をあげて笑顔を見せたが、招かざる客の私を見たカモシカは怒っているように感じる。私はその場に座り込みしばしの休憩とした。カモシカはこんな私を見て呆れたかのように静かにその場を去っていった。

恐怖の集団カラス

縁側でひなたぼっこしている祖母が「かーらす、なぜなくの……。」と良く唄っていた。その歌をそばで聞いていた少年時代の私はカラスが可愛い鳥に感じていた。

ある日、家の近くの山に入った。カラスの子が地面を歩いていた。いったい、どうやって捕まえたのか記憶にないが、私はカラスの子を抱きかかえて家に戻った。そうして、カラスを家にある大きな籠をかぶせて逃げられないようにしておいた。カラスを捕まえたことは誇らしく優越感を感じた。カラスの子はとても可愛いと思った。

翌朝……。
「ギャー、ギャー。」という外の音で目が覚めた。庭に出てみると家の前の電線に無数のカラスがとまって我家の方を見ている。
「おめぇがカラスの子を拾ってきたから、親カラスが探しに来たんだんべ。早くけぇーしてきなよー。」
祖母が横で私に言った。無数のカラスは私を狙っているような気がしてならない。急に恐くなりカラスの子を籠から出して拾った場所へと持っていった。その場所へ着くまでいつ親カラスが襲ってくるのではないかと心配だった。

拾った場所にカラスの子を放して家に戻った。家に着くと家の前にいたカラスの数は減っていたが、その日一日カラスに襲われるのではないかと心配で家から外に出られなかった。
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