2006/7/30 | 投稿者: クロちゃん

 和名倉沢を巻き、上流へと導く山道は古(いにしえ)の杣人達の匂いがする道だった。
炭焼きの跡。石積み。山の神の祠。ワイヤーが残された伐採の搬出跡。かつて、大規模な伐採が行われたのだろう。私には知る由もない。
今は植林が奥地までされて静かに息づいている。個人的には自然林が残っていて欲しいものだと思うが、時代の流れで仕方あるまい。何時の日にか自然林に還って欲しいと思うな。

和名倉沢には、三峰観光道路と雲取林道の分岐手前、入渓者に注意を呼びかける看板のある処から大洞川へ下る。大洞川本流に架かる吊り橋で対岸へ渡れば容易に辿り着ける。

ここから木橋を渡り、植林地の九十九折を登る道を辿った。
作業小屋までがきつい登りであったが、ここから先はルンルン気分である。汗も引っ込んでスタスタ歩いたよ。

植林地が終わると、和名倉沢が近付く。奥秩父本来の原生の中を滝が連なって流れ下る。水量は多い……な。
山道の終点は、苔むした源流の様相で岩魚が静かに暮らすのに適した渓相だ。でも、ここまで結構入渓者がいるようで、ゴミはそれなりにある。
どうしてゴミを平然と捨てるんだ。(止めておこう……。)
鬱蒼とした雑木の中で暗い感じはするが、天然クーラーが効いて心地好い。

さて、今回はその先の大滝を目指したのだったが、事前の情報、準備不足で撤退を余儀なくされた。沢筋を登山靴じゃ危険が危なすぎるってーの。
目的の大滝を直前にしてあえなく撤退でした。
しばらくこの場に留(とど)まろうとしたら大粒の雨……。
タープでも持ってくれば良かったな。

それにしても、自然の生物達が多いな。季節外れ?の「おたまじゃくし」蛇は行き帰りに遭ってしまうし、気付かずに蜂の巣に近付いて刺されるわ、最後は猿だよ。でかい猿だったな。

やっぱり山の中にいるのはいいな。夏でも涼しいもんな。

下界に戻れば蒸し暑い夏だった。

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HPの個人山行に「奥秩父・和名倉沢上流への山道」の記事を記載
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2006/7/28 | 投稿者: クロちゃん

この季節、夏キノコの時期だ。キノコと言えば秋を想像するが、意外に夏に発生して食せるキノコは多い。とは言っても、私の知るキノコは少ないのだが……。
何種類ものキノコを知っている人は「偉い!」と思うけど、数種類でも食せるキノコを知っているだけで山の楽しみが増えます。

「ウスヒラタケ」は6月頃から発生する。油炒め、鍋物、味噌汁の具と何でも利用できて、味はとっても上品な味なのです。倒木にびっしり生えているのを発見したら大喜びで、コースタイムなんて、おかまいなしに大休止です。
後の計画は、もうどうでも良いのです。

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「マスタケ」は、何故かいつも旬の時期を過ぎて発見します。近付いて、「うーん……」と唸りあきらめます。ボリュームは結構ありますが、個人的にはあまり好まないキノコです。

「キクラゲ」は、サッと茹でてワサビ醤油で味わいます。調味料セットに粉ワサビの小袋を忍ばせています。酒のツマミに良いですね。最近目にしなくなってしまいました。たぶん、キクラゲの発生する山域に行っていないのでしょうね。

「タマゴタケ」も油炒めで旨いです。群生地を発見したことがありますが、徒歩約4時間の場所なので、以来その場所に行っていません。

「チチタケ」は栃木県では凄い人気と聞きますが、調理法を良く知らないので、個人的にはあまり喜びません。どう調理すると美味しく食べられるのかな?

秋口に見かけるキノコで、「ハナイグチ」「ヌメリスギタケ」がありますが、最近発見していません。

基本的に、山の幸は山で食してこそ旨いと感じます。食べれる分だけ収穫してこっそり楽しんでいます。いえ、目的はキノコ採りではありません。
目的の山や渓に行く、ついでに見つけるのです。
深山幽谷で見つけたキノコで贅沢な夕餉とします。

ところで、私は匂いでキノコの存在が察知できるようです。山道を歩いていると何とも甘酸っぱい香りがするのです。
しかし、それは夏のことで、キノコシーズンの秋になると消えてしまいます。
夏に生まれた戌年生まれの特権なのでしょうか。

(注)キノコは猛毒のものもありますので、知らないキノコを食べてはいけません。猛毒のツキヨタケなんて旨そうだよ。
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2006/7/26 | 投稿者: クロちゃん

長尾根

山で道に迷ったことありませんか?
俗に言う「道迷い」である。道迷いは高い山より低い山で発生するように感じる。これは、私の経験上のことであるが、有名な山は登山道が整備されていて、道標もしっかりしているので、割と道迷いは発生しないのである。
それより、近郊の低山の方が山道が不明瞭だったり、途切れてしまっていたりで迷い易い場合が多い。

数年前の秋、秩父市と小鹿野町を隔てる長尾根山中(低山)に単独でキノコ採りに入った。山道は結構はっきりしている。しかし、キノコ探しは山道を歩いていては見つけることができない。当然に斜面の登降を繰り返す。

数時間、夢中になりキノコを探した。量は少ないが幾ばくかの収穫が得られた。「さて、帰るか。」と、山道に戻った。辿り着いた山道の、そこは踏み入れたことのない場所だった。野生の勘で歩く。
しばらく進むと道が消えた。

こんな時、下に降りようという心境になってしまう。しかし、降りた場所も見当がつかないので、戻ることにした。
だが、いくら歩いても、先程の山道が現れない。どこかで、分岐点があったようだ。そのうち、雨が降り出した。気も焦って不安になってくる。

勘だけを頼りに山を下った。「たぶん、ここを通れば、見慣れたあの場所に着くに違いない。」と思って歩いた。

ようやく、道路に出た。見慣れた風景のそこは、私が思っていた場所の反対側だった。
「あれー、どうして?」
不思議な気持ちで車を止めた反対側の地点まで歩いた。

頭の中で考える。(あの場所をあっち方面に歩いたのだから、反対側に降りるはずがないのに……。)
疑問が消えないまま家路に着いた。

その後、その場所には行っていないので、いまだに疑問は解決していない。
書き忘れたが、私は典型的な方向音痴である。

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