2006/7/19 | 投稿者: クロちゃん

 滝川ブドウ沢で17日、滑落死亡事故発生。大学の山岳サークルに所属する学生で、滝壺に落ちて亡くなったと新聞は報じている。
弱冠18歳の命が奥秩父の中に消えてしまった。
ご冥福をお祈り申し上げます。

想い出せば、私が渓流釣りを始めて間もない頃、雨の滝川を釣り遡ったとき、みるみる増水して徒渉が危ぶまれた。
幸い、浅瀬をどうにか徒渉して無事帰還できたが、普段はおとなしい奥秩父の流域もひとたび雨となれば、自然は牙を剥き、猛威をふるってくる。
自然の力には、人間は無力でちっぽけなものと感じた。

私の愛読書の中に『奥秩父の源流域入渓は晴天日に限るべきだ。奥秩父で1日20mm以上の降雨があった場合は、1〜2日後の入渓とする。50mm以上なら数日間増水するので遡行は不可能となる。』という文面がある。

自然の中に遊び場を求める私にとって、奥秩父という身近な処で起きた、そして、改めて自然の脅威を痛感した悲しい出来事です。

合掌
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2006/7/17 | 投稿者: クロちゃん

 遠方から友来る。
海の日の3連休の初日の早朝、ブラザースがやって来た。約束の柳小屋への道を辿る。

「水分が不足すると攣れやすくなるよ。」と、何度も休憩をして水分補給をこまめにする。赤沢谷出会いに到着が行程1時間30分。あれ?久しぶりのスローペースだな。でも、このくらいのペースが今の時期には良いんだよな。水分補給、水分補給……。

柳小屋までの行程は延べ5時間5分。
これは、過去の最長時間を更新か……。でも、おかげで疲労感は少なく釣りに費やす体力温存が出来た訳だ。

「どうします?小屋周辺に竿を出しても良いし、千丈の滝上という選択肢もありますが……。」
「いやー、僕らはどこでも良いですよ。」
遠慮がちに、そう言うブラザースの目は確実に千丈の滝上を見据えていた。
「神の領域、岩魚の聖域」と触れ回っていた地に、一度は足を踏み入れて見たいという顔だった。

「釣る時間は短いですよ。岩魚の聖地の空気に浸るだけですよ。」
私は、半分連れて行きたい気持ちと、其処へ到達する労力から、ちょっと躊躇していた。
しかし、ブラザースの憧れへの強い思いを感じ取り、千丈の滝上へのルートを選択した。果たして、その地はブラザースの思いを受け入れてくれるのだろうか。その日の状況によって満足度は大きく左右される。

柳小屋から急坂を登ること40分。そこから更に千丈の滝へは荒れたトラバース気味の道を50分かかった。「1時間半の行程です。」と告げたコースタイム通りに到着。
「やっぱり、神の領域は簡単には到達できませんね。」
ブラザースの偽(いつわ)ざる感想だ。

その地は、前回訪れた時より水量が少なかった。これは苦戦するかもしれないと思った。
「この前来た時、そのポイントから次々飛び出したんですよ。」
私は、今日のやや貧相と化したポイントを指差した。

そのポイントに素直に竿を出したのがトンちゃんだった。そして、最初の1尾を釣り上げる。綺麗な、立派な体型の秩父岩魚だ。
「私、もう満足です。」
嬉しそうに笑顔が浮かんだ。

水量少ないポイントで、大型岩魚がユラユラ遊んでいるのを確認した。
「トンちゃん、でかいの居るよ。竿出して。」
「いや、僕はもう釣ったから、どうぞやってください。」
この地の満足感を味わったトンちゃんは遠慮深い。
そうだ、幸四郎に釣らせようと手招きして呼び寄せる。幸四郎は慎重に近付いて、竿を出す。傍で見ていた私たちの前で「掛かった!」と思った瞬間、仕掛けは虚しく空を切り、神の申し子の良型岩魚は白泡の中へ消えていった。
残念がる幸四郎は執拗に竿を出すが、再び喰いつくことはなかった。

キイくんにいたっては、良型を釣り上げると竿をたたんでしまった。
「オイラ、もう釣りはしなくていいや。」
その顔は、この地に辿り着いた満足感にひたっていた。
30分も竿を出していなかったな。

幸四郎も、1尾釣り上げて感動している。「もう、満足です。」という顔だ。

遅れて、私も竿を出した。幾つかのポイントは魚信がなかったが、それでもしっかり岩魚を1尾釣った。
皆、「もう、満足です。これ以上望みません。」と竿をたたんだ。
それは、この場の雰囲気がそうさせたのかも知れない。無用な殺生や、岩魚を傷つける行為は慎むべき地なのだ。そのことを皆察知していた。

6時間半歩いて、釣りは僅か2時間足らず。しかも、友の釣る姿を見ている時間がほとんどだった。これが、深山幽谷の山釣りの真骨頂だと感じた。


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2006/7/13 | 投稿者: クロちゃん

 久しぶりに仕掛け作りをした。今シーズンの始まる前に作って以来だから、本当に久しぶりだ。仕掛け作りは、酒を飲む前にやらないといけない。昼間は「今日は酒飲まないぞ!」と強く誓っているのだが、夕食時になると、すっかりその誓いはどこかへ消えている。私は意志薄弱なのである。「明日やればいいや。」ということになるのである。ついつい酒の誘惑に負けてしまう。情けない……。

最近、釣行時の仕掛けをダメにすることがめっきり減った。1本の仕掛けで何回かの釣行を重ねている。
これは、釣りのウデが上がったのか、冒険するポイントを避けるようになったのか、周囲の目配りができるようになって空中戦が少なくなったのか。どれも、少しづつ当てはまるが、真相は釣る時間が滅法少なくなったことが最大の要因だろうと自己分析している。

仕掛けをダメにするパターンは、大体同じようだ。
魚を掛ける(根がかりの場合も同様)→ハリが外れて弾みで仕掛けがブーンと飛ぶ→頭上の木の枝に絡まる。または竿に絡まる。
このパターンなのである。運良く絡まった仕掛けが外れれば良いが、ほとんどが、それでオジャンとなる。竿に絡まった仕掛けをほぐすのも、なかなか面倒だ。
普段は、気の長い私も、こういう場面では短期になる。今、バラした魚が目の前のポイントに居るのだ。気が焦る。悠長にほぐしてなんていられない。
まあ、こういう時はほとんどそのポイントから釣れないんだけどね。

さて、仕掛けであるが、私は通し仕掛けを使用している。通し仕掛けのメリットは糸の強度が保たれることだ。反対にハリを交換する度に短くなるデメリットもある。
渓流釣りの仕掛けは「シンプル・イザ・ベスト」と世の中で言われているようだが、私の場合、少し凝っている。

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仕掛け作りにアユ用の器具を使用している。(名前は知らない。)
ハリを結び、オモリの補強用に細糸を巻きつける。これは、オモリが緩くなって動かない効果もあり具合が良い。
目印は糸目印を3回くらい編みつける。これも、視認性があり、目印移動がスムーズで気に入っている。後は糸の長さを適当に計って、竿先に付けるワッカを作るだけだ。家のテーブルが1.2メートルなので、それを計る場合に利用している。
家での作業はこれだけである。1個作るのに5分くらいかな。ちなみにオモリは現地で着けている。

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使用する糸は0.5号を中心に0.3〜0.8号くらいを主に使っている。たまに0.175〜0.2号を作るが、ヤマメ狙い以外はほとんど使用しない。(今年は作っていない。)細い糸は長く、太い糸は短くだ。釣行場所によって、仕掛けの長さを考える。開けた広い河原状の場合には長く細い糸。頭上に木の枝がかぶさっているような源流域では太く短くだ。
長い仕掛けで3.6メートル、短い仕掛けで1.5メートルくらいかな。
あまり長い仕掛けは扱いづらいので使わない。

この間まで、3回連続で0.8号の糸を使っていた。数年前に作った仕掛けだが、この仕掛けは不思議に良く釣れた。ハリのチモトに細い毛糸を付けた、ちょっと凝った仕掛けだった。これは、作るのに面倒なのでほとんど今は作らない。
自分では0.5号と思っていたのだが、よく見ると0.8号の太さだった。0.5号の糸と比べてみるとその太さは歴然としていた。

仕掛け作りで、ちょっとした工夫をしてみるのも楽しいものだ。
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