2006/12/15 | 投稿者: クロちゃん

子供の頃、遊んだビー玉。
良くやった遊びは確か、地面に四方とその中間に穴を開けてやったゲームだった。

ジャラ、ジャラと両手いっぱいに勝ち取った顔は誇らしかった。
私は勝負事には熱中して打ち込む性分なのだ。

いっぱい集めたビー玉をメンコと一緒に菓子箱の中に入れて、誰にも見つからない秘密の場所に隠した。
秘密の場所は、家の周りのどこかに穴を掘って地中に埋めた。
誰かに盗られる筈もないのに、何故か心配になって隠した。
地中に埋めるのが一番だと思った。犬でもないのにね。
そして、自分の宝物と位置づけた。
誰にも見せない大事な宝物。だって、誰かが欲しいなんて言ったら困るものね。

遊びは流行るのも早いが、飽きるのも早い。
いつしか、ビー玉は遊びの中から消えて違う遊びに走った。
私もビー玉のことは頭の中から消えていた。

数年後、ふとビー玉が懐かしくなった。
そうだ。埋めたんだっけ。
しかし、どこに埋めたか思い出せない。
いくら思い出そうとしても浮かばない。
秘密の場所は自分にも秘密の場所になってしまった。

もしかして…。
埋めた後、すぐに掘り出したのかなあとさえ思うようになった。
いや、それはない。そのくらいのことなら憶えているはずだ。
たぶん、おそらく、きっと……。
見つからないと無性に手にしたくなった。でも、秘密の場所は解らない。

あれから数十年、秘密の場所の宝物は今も地中に眠っている。
徳川の財宝も同じようなことだろうか……。
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