2007/5/13 | 投稿者: クロちゃん

朝7時前。
入川の夕暮キャンプ場周辺の駐車スペースは満車状態だった。
いつもの「飲む・食う・寝る」の渓遊びの俺達は迷うことなく観光釣り場の駐車場に車を入れた。
ここにも数台の車が止められている。ずいぶん賑やかだ。この分だと1人1台としても15人以上の人間が渓に入っている計算になる。
駐車料金500円払って出発した。

「今日は、静かに飲みましょう!」
いつもの合言葉だ。
格好よく言えば、『釣りは二の次、静かな渓に身を置くことが目的』としておく。
実際、その通りなのだが…。

入川森林軌道跡はすっかり綺麗に整備されて、橋はすべて架け替えられている。
情緒ある木製の橋は消えた。
ほんの1年前の板張りの橋が懐かしくさえ思えた。

さて…。
私はいつも釣り仕度が早い。だから、誰よりも先に竿を出すのがいつもの私だ。
だが、今日は違った。仕掛けのセットにもたついている間に同行のキイくんが竿を出している。そして、岩魚を釣り上げた。
「えーっ、俺、まだ竿出してなーい。」
この時、煌めく新緑の渓に異変が起こりつつあることを察知した。

掛かったのは雑種の岩魚だった。
「これ、秩父岩魚だろ?」と私に問うキイくんに首を振った。
「残念だけど、外来種が混ざってます。立派な混血です。」
ああー、やっぱりこの渓も混血岩魚か…。

その数分後、私の竿に黄金色に輝く9寸の岩魚が飛び出した。
やはり、煌めく新緑の渓に異変が起きたのだ。
これは、今シーズン入川初見参の私に与えてくれたご褒美か…。
写真を撮ってリリースしようとしたら、キイくんが私に助言した。
「もう少し、広い場所に放してやれよ。」
ああ、そうだな。広い深い場所で立派な尺上に育ってくれ。
尺上に育ったら、また俺の竿に掛かってくれよ。

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その後、白岩魚が掛かる。
「暑くなく、寒くなく。」の言葉がぴったりの新緑の渓を釣り遡った。

「クロちゃーん!」
突然、後ろでキイくんが叫んでいる。
振り返れば、竿が弧を描いている。
「おっ、これは玉網が必要か。」
急ぎ駆け寄れば、何のことはない7寸強の岩魚だった。
釣り上げたキイくんも苦笑いしている。
「これは秩父岩魚だろ?」
それは、少しサビは残っているものの立派な秩父岩魚だった。

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