2007/5/27 | 投稿者: クロちゃん

さわやかな初夏の風に誘われて、目指す秩父御嶽山の頂は遠く、ふるさとの山に笑い声が木霊した。

「もう、“タツミチ”過ぎましたか?」
「まだです。」
「もう、半分くらい来たかしら?」
「まだです。」
「まだ、登りあるのかしら?」
「あります。」
参加メンバーからの問いにつれない返事が帰る。

秩父御嶽山は標高1081m、奥秩父の玄関口にある。
手頃な山の印象があるが、しおじ山の会のメンバーは意外に登ったことのある者は少ない。

贄川登山口から最初の登りは15分くらいで、展望の効く尾根に出る。
「わぁ、もうこんなに登ったの??」は正直な感想だろう。
ここから望む街並みに武甲山の横顔が素晴らしい。
登りは更に続いた。
平坦地になるとニコニコ顔、登りになると怖い顔。その場の状況を顔に出す素直なメンバー達であった。

「私、ただ(無料)の地図持ってきたよ。駅でもらったの。」と開く地図は結構詳しい情報が載っている。これは補助の地図としては優れものだ。5万分の地図にはない情報が載っている。

「頭上、注意〜。」「了解、頭上注意!」……。「妖怪!」
先頭からの連呼は最後尾では「妖怪」になった。???

最後の急登を過ぎれば普寛神社奥宮が鎮座する頂上には一投足だ。山頂からは両神山の雄姿がくっきり見える……。筈だったが、残念ながら白く霞んでいた。

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昼食場所探しは、後続の30名程のパーティの存在もあって、強石(こわいし)方面に少し降った雑木林の中に求めた。
結論から言えば、これは大正解で、誰もがこの快適な空間に、喧騒とした日常を忘れて寝転んだ。
集団自殺と間違えられなかったかな?

強石へ下山の途中にヘリコプターの音がした。
続いて、救急車両の音が聞こえる。
どこかで遭難事故があったのか。

強石に下山したところで、携帯電話が鳴った。今回、参加を見合わせたしいちゃんからだった。
第一声が…。
「みんな無事?」だった。
秩父御嶽山で滑落事故があって、安否を気遣っての一報だった。

楽しいはずの山も事故が起きれば、一瞬にして暗転してしまう。
気を引き締めなおして強石のバス停へと向かった。
バス停からしばらく国道を歩き、公衆トイレに入っている途中で三峰口駅のバスが来た。
「バスが来たよう!」の声に途中だった人も一端ストップしてバスに乗り込んだ。一人遅れて置いていかれそうになったが、何とか間に合って笑顔。

バスは親切にバス停でないところで乗せてくれて、バス停でないところで降ろしてくれた。これも、秩父路の良いところであると感じた。

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