2007/10/8 | 投稿者: クロちゃん

「お願い、晴れて!」
「お賽銭、奮発するからさあ!」
「いくら?」
「500円」
「万札じゃないとダメじゃなーい。」
「じゃ、万…。それなら晴れなくてもいい!」

八ヶ岳・横岳はずっと前から行こうとしていた山だった。
「絶対に晴れと分かっている日だ。天気の悪い日じゃダメだ。」
キイくんは好天の約束された日を望んでいた。
10月6日、天気情報は日本全国晴れマークであった。この日を除いて他にないだろうという日和であった。

午前4時。山に行くのにこんな早く出発は久しぶりであった。事前に交通情報を調べると、ブドウ峠は通行止め、十石峠は開通していることが分かったが、山間部の道は心配である。無難に内山峠コースを選択した。

6時45分海ノ口の登山者用駐車場に到着。杣添尾根コースを辿る計画であった。このコースは裏コースでマイナーのコースなのか、辿るハイカーは少ない。サッと準備して7時出発。約束された青空が広がっていた。

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別荘地の中の快適な「富士見岩遊歩道」を進む。この道は途中5回も車道を横切る。結構楽なコースだなと思ったのは束の間で、それなりの急登が待っていた。そりゃ、八ヶ岳で2番目の標高2829メートルだから当たり前なのだが…。

樹林帯は日が差し込んで明るい感じであった。気温4度の中で気持ちも最高であった。
だが、樹林帯を抜ける手前で異変が…。

さっきまでの青空が山頂方面からの強風にガスが押し寄せてきて、瞬く間に白い世界に包まれていった。「何で、こうなるの!」
いつものパターンになってきていた。このところ、山頂の白い世界が続いているのです。
この時の落胆振りときたら、それはもう、とても表現できません。
静寂な樹林帯を沈黙して、重い足取りになって黙々と進んだ。

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ハイマツの尾根に出て、稜線を見上げたとき、それは絶望的な景色であった。
ここから、三叉峰までは15分の距離であった。三叉峰10時30分到着。
時々、瞬間的に富士山が顔を見せるが、ガスのかかる世界であった。
そうして、懇願するのである。「お願い、お賽銭、奮発するからさあ。」

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奥の院を往復して三叉峰に戻り、風の当たらない場所を見つけて座り込んだ。
昼食用にお湯を沸かしていると…。

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奇跡か夢か幻か!
天候一変、見事に、すっきりと晴れたのでした。
この時の喜びようは、やっぱり、とても表現できません。

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沈黙の表情は途端に賑やかな表情に変わりました。
ここに、2時間も居座ってしまいました。

これは、お賽銭効果だったのでしょうか。
おや?キイくんはお賽銭あげたのかな…。

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