2007/12/4 | 投稿者: クロちゃん

通常の祭り見学では面白くないと、散歩しながらの祭り見学を試みた。
こんな人間は私だけであろうと思っていたのだが実際には…。
それでは、趣向を変えて私なりの祭りを楽しみます。

午後6時50分、秩父ミューズパークの秩父市側に立った。
秩父の夜景が綺麗であった。これから、あの混沌とした戦場へと向かおう。
今日の私は、秩父市街に斬りこむ侍である。秩父困民党の集結地も近い。
このときの心境は確かにそうだった。

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「イザ、出陣!」武器は、右手にカメラを持ち、腰に三脚を差しての颯爽とした井出立ちである。
足早に坂を走り抜ける。まずは、出陣祝のワンカップを手にしなくてはならない。
「武甲」か「秩父錦」か迷うところでもある。

秩父市街地への関門、公園橋に着いた。
遠い。何という遠さだ。すでに息があがってしまっている。
「ちょっと休憩ね。」おもむろにポケットからタバコを取り出し一服した。

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気を取り直して、一気に公園橋を駆け下った。たぶん、道行く人々には、その姿は天狗の如く映ったであろう。
行く手に赤い露天商の出店が見える。兵糧調達のひとつが定まった。
「酒は…。酒はまだか!」目的の売り場が見当たらない。

秩父駅へと続く長い坂を登った。目的の品を見つけてキョロキョロと視線が定まらない。
「あった!」これで第一の目標達成である。グビッとあおって先に進む。
目の前に、同一方向に進む人の波が見えた。この先に豪華絢爛な屋台があることは容易に察知できた。ここをどう突破するかで今日の勝敗が決まる。

予め調べておいた秘密の道へと向かった。伏兵の術である。予想通り、人の波は少ない。
この道は世間では「裏通り」と呼んでいる。
「作戦成功!」気を良くしてズンズン進んだ。
やがて、人も疎らになり、周囲も静かになった。

「この辺りだな。」カメラの再点検をし、満を持して表通りに飛び出した。

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そこは、街頭の明かりに映し出す酔っ払いのおじさんが立っていた。
「早(はえ)えな。もう帰(けえ)るんけ、ヒック。」おじさんはワンカップを片手にタバコを吸っていた。
「いえ、その、つまり…。祭り見学でして…。」しどろもどろで応えた。

「はあ?祭りはまっと向こうのほうだんべぇ。」おじさんは天下をとったような顔でニカッと笑った。

武甲山がやけに近くに見える。遠くに秩父屋台囃子の太鼓の音が響き、花火が夜空に花を咲かせていた。
呆然と立ち尽くす、街頭に映し出す私の影が何気に寂しい姿だった。この時、精魂尽き果てた私はその場に座り込むのであった。
こうして今年の祭りは終わった。

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そうならない為にも、もう一度作戦会議だ。
気合を入れて、午後6時50分、秩父ミューズパークの秩父市側に立った。
まずは、ここから夜景を1枚。

坂道を颯爽と走り出した私は…。

終わってみれば、それなりに楽しめました。

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タグ: 秩父夜祭り




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