2008/1/19 | 投稿者: クロちゃん

空白の時間、前回の続きです。

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チャッチャチャー、チャチャチャチャー、チャチャチャー♪

翌日、疲れた表情でヤマさんが真相解明の説明に現われた。
「ボス、どうやら真相が解明できたようです。」ヤマさんはあごに手をあてた。
「ヤマさん、ご苦労だったな。それでこの事件の真相は?」ボスは真剣な顔になった。

ヤマさんは静かに事件の真相を話し始めた。

『目撃者と会った後、ガイシャはまっすぐに多峰主山に行っていません。前から引っ掛かっていたのですが、このことでようやく事件の全容が解りました。
あの後、ガイシャは御岳八幡神社に立ち寄っています。理由は解りませんが、たぶん、景色が良いのではと思ったのでしょう。しかし、ここは展望がありません。すぐに引き返して多峰主山に向ったと考えられます。

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多峰主山に14時頃に着いた形跡がありました。ここで景色を眺めていたようです。ここには大勢のハイカーがいて、怪しいガイシャらしき人物を目撃していました。どうも、それまでの鬱憤晴らしで大休憩をとっていたようです。

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武甲山の横顔も見えた


次の天覧山には14時50分頃着いていますから、多峰主山には20分くらいいたでしょう。
そして、この後の足取りに不自然さがあります。

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都会が近くに見えた。富士山も見えたが逆光であった。


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飯能駅に向って普通なら30分もあれば着くはずなのに天覧山から50分後に飯能駅に現われました。
私の推理では、相当道に迷ったものと考えられます。
そして、飯能駅から4時16分の秩父行きの電車に乗っています。
ここも空白の時間がありました。』

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天覧山の近くに十六羅漢

「ヤマさん、ご苦労さん。さすがは「落としのヤマさん」だ。しかし、こうは考えられないだろうか。ガイシャは都会の道に慣れてないので駅までの道に迷った。そして、秩父行きの電車は30分に1本程度だから、3時40分に飯能駅に着いたガイシャは次の4時16分発の電車に乗るしか手がなかった。」ボスは自慢そうに説明した。

「ボス、これで点と線がつながりましたね。しかし、今回私は何も落としていませんが…。」ヤマさんはニヒルに笑った。
(どこに点と線の関係があるんだ〜。)

「ところで、ヤマさん、今回のガイシャは何の被害に遭ってるんだ。」
「さて?」
「ボス、これは迷宮入りですな。」
ボスは窓から外を眺めて、ヤマさんはあごに手をあてて考え込んでしまった。

チャッチャチャー、チャチャチャチャー、チャチャチャー♪

おしまい
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2008/1/18 | 投稿者: クロちゃん

吾野駅から奥武蔵の山歩きに向った先で…。

チャッチャチャー、チャチャチャチャー、チャチャチャー♪

七曲署の捜査一係長は苦悩に満ちた顔をしていた。
「ボス、何か事件ですか?」抜群の推理力を持つヤマさん登場。
「ヤマさん、見てくれ。」ボスはある山行記録を差し出した。
「こ、これは!うーん…。」ヤマさんは真剣な表情に変わった。

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「な、なっ、おかしいだろ?な、なあ〜。」ボスは少しおどけて見せた。
「空白の2時間…。ですか。」ヤマさんはあごに手を当てて遠くを見つめた。

ここで事件の概要を説明しよう。
西武秩父線、奥武蔵の吾野駅から大高山、天覚山、多峰主山、天覧山を歩いて飯能駅まで通常のコースタイムは約6時間である。
ところが、この山行記録は約8時間を要していた。


「空白の2時間ですか…。」ヤマさんの目が光った。
「当日のガイシャの足取りを追ってくれ。」ボスはヤマさんに事件の真相解明を命じた。

チャッチャチャー、チャチャチャチャー、チャチャチャー♪

そして、4日めの朝、ヤマさんが事件の捜査の途中経過を報告してきた。
「ボス、この事件は点と線に事件解明の鍵がありました。」ヤマさんはクールに振舞った。
「点と線、それで真相が解ったのか?」ボスは窓の外を見つめて尋ねた。
「はい、だいたいは…。しかし、どうしても1つ引っ掛かることがありまして…。」ヤマさんは事件の真相を話し始めた。

『ガイシャは吾野駅に午前7時26分に着いています。電車の時刻表からその時刻は容易に確認できました。その後、7時30分に駅を離れています。これはガイシャの所持品のデジカメ撮影の時刻からも一致しています。

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ここで、すぐに道に迷ったらしいです。地下道を通るかどうか付近をうろついたようです。これは近くの寺の住職が目撃しています。怪しいオレンジ色の人物を見ています。しかし、当日の天候はかなりの強風でして、ここに何か隠されているような気がしますが…。結局、地下道を通って墓地の横から山道に入っています。正確なルート判断です。

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大高山には8時40分。通常のコースタイムより少し早い時刻です。この大高山には展望はありません。しかも、この後うんざりするアップダウンの道が続きます。ガイシャは少し嫌気が差していたでしょう。

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天覚山9時40分、これもやや早めに着いていました。ここは秩父方面の展望が開けています。うっとりと眺めていたでしょう。

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問題はこの後です。このペースなら次の目的地の多峰主山には12時40分に着いて良い筈ですが…。
多峰主山の手前で目撃者がいました。その証言によるとガイシャと13時40分頃に多峰主山の手前で話をしていました。空白の1時間です。』

「ヤマさん、その時間、ガイシャは昼食をしていたと考えられないか!」
「ボス!それです。ようやく空白の2時間のうち半分が解決しましたね。」
「ご苦労だが、捜査を続けてくれ。」ボスは再び窓の外を見てニンマリするのでした。

ところでこの事件は、どうやら点と線のつながりと強風には無関係のようだった。

チャッチャチャー、チャチャチャチャー、チャチャチャー♪

またつづく
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2008/1/17 | 投稿者: クロちゃん

「また山〜。明日も山でしょ!」今日はいつもに増して攻撃力が強い。
「天気が良いからな〜。最近、太り気味だな。これは少し運動が必要だ。」受け流しの術でかわす。

「あのね。出かけるなら夕方4時過ぎまで帰って来ないでね!」ジャマ者の粗大ゴミの背中に罵声を浴びせる。鋭い攻撃力を感じた。

「今日は私の車のタイヤを交換してもらおうと思ったのに…。」敵はたずなを少し緩めるように懇願の声となった。

「行ってきまーす。」忍法無視の術ですばやく切り抜けた。
「4時過ぎまでジャマだから絶対帰ってくるな!」敵は遂に牙を剥き臨戦態勢に入った。
「では、では…。」平和主義の私は敵前逃亡を試みて敵の前から姿を消すのであった。

私がいつも休日に自由に遊び回っていると思うでしょうが、その陰には涙ぐましい苦労もあるのですよ。色々と戦法を駆使しなくてはならないのです。
さあて、今日も晴れて自由の身となった。

これから楽しくも不思議な一日の始まりです。
我愛車は車検なので、今日は電車でアプローチであった。

西武秩父線の駅で電車に乗ろうとすると…。
「誰もいない!」普段電車に乗らない私は不安となった。
車内を熊のようにウロウロする。

首を傾げながら外を眺めていたら目の前に山の会のシイちゃん登場。
こんな処で会うなんて正直たまげた。
「どちらへ?」
「特急に乗ろうとして、ちょっと案内を見ていたら、特急電車が目の前を走り出しちゃった。」要するに乗り遅れた訳です。
笑いをこらえて、笑ってしまった。こういう失敗って楽しいですね。
手にもつ特急券は紙くずとなりました。

シイちゃんと話が弾んでいると…。
「あら〜、今日山だっけー!」聞き覚えのある声に振り向くと、やはり山の会のメンバーであるマッチーさんがニコニコしている。

「あのね。山行計画届いているでしょ。今日は山じゃないのよ。」あれ、私は山でしたかね。まっいいか〜。

今日は知り合いに良く会うなあ。これもやっぱり楽しいです。
先程まで電車の心配していたのがウソのように心もウキウキとなって無事に電車は発車しました。良かった〜。

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下車予定の吾野駅に降り立ったのは私一人であった。
「誰もいない!」奥武蔵は人気のハイキングコースと印象を持っていた私は、この時異変を予感したのでした。

取りあえず歩き始めましょう。さて、どっちに行けば良いの?
最初から迷った。地図を出しましょう。

つづく

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