2008/4/23 | 投稿者: クロちゃん

ちょっと怖いお話、知りたいですか?

西上州のハシゴの山歩きの日曜日のことであった。
それは三ツ岩岳から下山して稲含山に向かう時から始まっていた。
身体はすこぶる快調なのに、何だか気持ちが重い。倦怠感を感じていた。

稲含山に向かう道のりは遠かった。
何故なら、下仁田から最短コースが全面通行止めである。
「ガーン」迂回を余儀なくさせられた。
昂ぶっていた気持ちも落ち込んでいくのが分かった。
それでも時間も早い。とにかく行ってみよう。

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稲含山には最短距離で「神の池園地」からと考えていた。
ところが、「ギッチョンチョン」である。
台風の爪痕か、ずっと手前で通行止めとなっていて、臨時駐車場ができていた。
そしてなんと!此処には1台の車もなかった。人気のない山なのだろうか。
それとも、何かあるのだろうか…。
通行止めの文字を見つめて思った。

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「ははあ、良くある手だ。通行止めとあっても、たぶんこの先に行けるのだろう。」歪んだ心で推理した。
この推理はハズレ、すぐ先で復旧の工事中だった。私は素直に臨時駐車場に車を止めて歩き初めて気づきました。

そして、長い車道歩きが始まったのです。しかも、未だに解決できない不思議な体験をしました。ここから、ちょっと怖いお話になります。

車道は緩やかな登りのカーブの連続で高度を稼いで行きました。集落を抜けた先は大崩落地点で、車はおろか自転車だって通れません。完全に道が落ちていました。

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@地点の崩落場所

しばらく進むと、舗装の道から土の道に変わりました。
カーブを曲がって、次のカーブに差し掛かる地点です。前方から車の音が聞こえました。
「この先からは車で通れるんだ。でも、この下の崩落で通過できないな。教えてやろう。」そう思いました。前方のカーブから軽ワゴン車が姿を現しました。
この時、なんとも言えない感覚になったのです。

私は車道の脇に少し寄って軽ワゴン車を見つめました。
しかし、手を上げるとかの身振りができませんでした。
車を覗き込みました。車を運転する人は、まるで私の存在を無視するかのように無表情で前方だけ見つめていました。
ゆっくりと私の横を通り過ぎて行きました。車には3人乗っていたように見えました。

やがて、車のエンジン音は遠くに消えて行きました。
「この下は通れないからすぐ戻ってくるだろう。」そう思いました。
その時、異変を感じたのです。
「あれ?今確かに車が通ったのに、タイヤ痕もないし、土ぼこりもたたなかったな。」そう思って自分の立っている場所に気付いて愕然としました。
狭い林道の脇に寄ったと思っていたのですが、道路中央に立っていたのでした。

「気のせい、気のせい、何かの勘違い。あの車の運転手は慌ててすぐ引き返してくるだろう。」そう思って先に進みました。
カーブを曲がってちょっと進んだ地点で立ち止まりました。
信じられない光景があったのです。

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A地点「ぜってぇ、とおれねぇ…。」

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崩落場所の先の道

完全に崩れ落ちた道路は絶対に車は通れません。
「どこかに分岐の道があるのだろう。帰りに確認しよう。」そう思いました。
その先「ギャー、ギャー」と無数のカラスが不気味な泣き声を上げて飛びかわっていました。

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前方に真新しい建物が見えました。「別荘か〜。」と思いました。
しかし、別荘ではありませんでした。これも、「1+1=?」と頭をひねる始まりでした。


帰り道、目的は道路の分岐と軽ワゴン車の発見です。
見落とさないように周到に見渡しながら歩きました。
結果は、分岐の道も軽ワゴン車も発見できないまま@の崩落地点に着いてしまいました。

このことが気になって、家に帰ってから道路地図やネットで林道を調べました。
この稲含高倉線林道は1本道です。
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