2008/9/30 | 投稿者: クロちゃん
天邪鬼の心
「白神ブナ」新聞で大きな活字のこの記事を目にした。ここに詳細は記さない。この記事を読んで思った。
類似の悪質な行為が続かなければ良いが…。
同じような事件が続く世の中である。
世界自然遺産だから記事になったのだろう。しかし、身近な奥秩父だってこんな光景を目にすると虚しさや嫌悪感が沸く。
自然の木を傷つけて何が楽しい。
そこに訪れた記念か。何かの目印か。
後でまた見に行くのか。
後ろめたさはないのか?
生きているものを傷つけて自分は傷つかないか。
その光景を目にする人間は決して愉快な気持ちになれない。
その記事にはこれから調査するとか、悪質な行為と批判しているが…。
傷ついたブナはもう元に戻らない。
真似してこんなことをやる人間が、記事を目にしないことを願う。
立ち止まって、うっとりするようなブナの大木を眺めてみたい気持ちになった。
天邪鬼の心の叫びであった。
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「白神ブナ」新聞で大きな活字のこの記事を目にした。ここに詳細は記さない。この記事を読んで思った。
類似の悪質な行為が続かなければ良いが…。
同じような事件が続く世の中である。
世界自然遺産だから記事になったのだろう。しかし、身近な奥秩父だってこんな光景を目にすると虚しさや嫌悪感が沸く。
自然の木を傷つけて何が楽しい。
そこに訪れた記念か。何かの目印か。
後でまた見に行くのか。
後ろめたさはないのか?
生きているものを傷つけて自分は傷つかないか。
その光景を目にする人間は決して愉快な気持ちになれない。
その記事にはこれから調査するとか、悪質な行為と批判しているが…。
傷ついたブナはもう元に戻らない。
真似してこんなことをやる人間が、記事を目にしないことを願う。
立ち止まって、うっとりするようなブナの大木を眺めてみたい気持ちになった。
天邪鬼の心の叫びであった。

2008/9/29 | 投稿者: クロちゃん
秋色近づく時期である。
秩父から2時間30分、群馬県と長野県の県境にある内山牧場のコスモス畑が満開だった。
ここは、一般観光客が圧倒的に多い。
ザックに登山靴姿はちょっぴり異端児?
みんなで歩けば恥ずかしくない。しおじ山の会メンバー18名がお花の中に笑顔を咲かせました。
ちょっぴり肌寒い中でも、ザックが防寒着代わりになるのである。

内山牧場から荒船山

「おーい、ソフトクリーム食べに行くぞー!」
この後、一行は神津牧場に向った。
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秩父から2時間30分、群馬県と長野県の県境にある内山牧場のコスモス畑が満開だった。
ここは、一般観光客が圧倒的に多い。
ザックに登山靴姿はちょっぴり異端児?
みんなで歩けば恥ずかしくない。しおじ山の会メンバー18名がお花の中に笑顔を咲かせました。
ちょっぴり肌寒い中でも、ザックが防寒着代わりになるのである。

内山牧場から荒船山

「おーい、ソフトクリーム食べに行くぞー!」
この後、一行は神津牧場に向った。

2008/9/27 | 投稿者: クロちゃん
「今年はイッポンを100本採った。」普段寡黙な初老のFさんが静かにぼそっとつぶやいた。
いつも遠くでそっと眺めている印象が強いFさんは、キノコの話になるとニコニコしながら小さな声で話し始めた。
「Fさん、どこに行くとそんなに採れるのさ?」
通常はキノコのある場所を人には教えない。自分の楽しみの場所である。
だが、Fさんは違った。
「○○山の△△から□□に行けばある。」詳細に説明してくれるのだが、ぼそぼそと小さい声なので良く聞き取れない。
「今度の土曜日案内してください。」ある日のこと、キノコ採りのお願いをした。
「じゃ、8時に○○で待っているから…。」快く受諾してくれた。
しかし、当時渓流釣りに夢中だった私はすっかりこの約束を忘れて奥秩父に竿を持って出かけてしまったのだった。「しまった!」思い出した時は遅かった。

翌、月曜日のこと。
「き、昨日は待っていたけど来なかったな。」Fさんはニコニコしながら話しかけて来た。
自分から持ちかけて反故にした手前申し訳ない気持ちで、釣りに行ったとも言えず、ただ「すみませーん。」と笑うだけだった。
そんなことは意に関せずかFさんは続ける。
「昨日は20本採った。」いつものようにぼそっとニコニコしながら続ける。
「なんでそんなに採れるんですか?」キノコ採りの人間がいっぱい入っているのに不思議な気持ちだった。
翌週、Fさんに教わっていた場所に出掛けた。
「全然ないじゃないか!さてはガセネタか!?」こんな場所にあるはずないというような林の中で溜息をついた。キノコ採りも見つからないと疲労も増す。
ふと、前方を見るとお爺さんがポツンと立っていた。しかも、こちらを見てニコニコしながら近づいてくる。誰だ???
それはいつも見ている姿からは想像できない、隙のない山スタイルのFさんだった。
「あー、Fさん、全然ないじゃないですか〜。本当にこの場所なの?」
「良く見ればあるんだよ。ほら、あった。おっ、こっちにも…。」
自分が探し回った場所で、自分の目の前でホイホイとキノコ(イッポン)を採る。
まるで魔法使いのようだ。さすがは名人。この時から私はFさんをキノコ採りの名人と思うようになった。
「みんな奥に入っていくから、こんな場所に残っているんだよ。じっくり探せばある。」魔法の手は次々とイッポン(ウラベニホテイシメジ)を拾い上げていく。
私は唖然としてその場に立ちすくんでいた。
「この間(あいだ)、こーんな大きい舞茸を採った。まさに盲点という場所にあった。場所は○○だ。」Fさんは目を輝かせながら手で輪を作って惜しげもなく場所まで教えてくれた。
「同じ場所に3年は出るから来年行ってみるといい。」そんなすごいことまでFさんは教えてくれた。
翌年の舞茸の出る季節にFさんに教えてもらった場所に勇んで出かけたが舞茸はなかった。
「Fさん、盲点の場所に舞茸なかったよ。」結果を話した。
「去年が3年目だったかな。また見つけたら教えるよ。」いつものように苦笑いのような顔で笑った。
「はあ?去年が最後(3年目)の年でしたか…。」何となく納得した。
そんなFさんは体調を崩して入院したあと私の前から消えてしまった。
もう、5〜6年も前の話である。
キノコ採り名人のFさんは今年もいっぱい採っているだろうか。
今日は近くの里山へキノコ狩りに出掛けた。Fさんの話題が出た。Fさんの顔が浮かんだ。Fさんには遠く及ばないがそれなりの収穫でした。

ウラベニホテイシメジ…秩父では「イッポン」と呼ぶ。ブナ、コナラなどの広葉樹林内の地上に群生あるいは単生する。一本見つけると、その周辺に出ていることが多い。
赤いキノコはタマゴダケ…1本だけありました。ヽ(^o^)ρ
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いつも遠くでそっと眺めている印象が強いFさんは、キノコの話になるとニコニコしながら小さな声で話し始めた。
「Fさん、どこに行くとそんなに採れるのさ?」
通常はキノコのある場所を人には教えない。自分の楽しみの場所である。
だが、Fさんは違った。
「○○山の△△から□□に行けばある。」詳細に説明してくれるのだが、ぼそぼそと小さい声なので良く聞き取れない。
「今度の土曜日案内してください。」ある日のこと、キノコ採りのお願いをした。
「じゃ、8時に○○で待っているから…。」快く受諾してくれた。
しかし、当時渓流釣りに夢中だった私はすっかりこの約束を忘れて奥秩父に竿を持って出かけてしまったのだった。「しまった!」思い出した時は遅かった。

翌、月曜日のこと。
「き、昨日は待っていたけど来なかったな。」Fさんはニコニコしながら話しかけて来た。
自分から持ちかけて反故にした手前申し訳ない気持ちで、釣りに行ったとも言えず、ただ「すみませーん。」と笑うだけだった。
そんなことは意に関せずかFさんは続ける。
「昨日は20本採った。」いつものようにぼそっとニコニコしながら続ける。
「なんでそんなに採れるんですか?」キノコ採りの人間がいっぱい入っているのに不思議な気持ちだった。
翌週、Fさんに教わっていた場所に出掛けた。
「全然ないじゃないか!さてはガセネタか!?」こんな場所にあるはずないというような林の中で溜息をついた。キノコ採りも見つからないと疲労も増す。
ふと、前方を見るとお爺さんがポツンと立っていた。しかも、こちらを見てニコニコしながら近づいてくる。誰だ???
それはいつも見ている姿からは想像できない、隙のない山スタイルのFさんだった。
「あー、Fさん、全然ないじゃないですか〜。本当にこの場所なの?」
「良く見ればあるんだよ。ほら、あった。おっ、こっちにも…。」
自分が探し回った場所で、自分の目の前でホイホイとキノコ(イッポン)を採る。
まるで魔法使いのようだ。さすがは名人。この時から私はFさんをキノコ採りの名人と思うようになった。
「みんな奥に入っていくから、こんな場所に残っているんだよ。じっくり探せばある。」魔法の手は次々とイッポン(ウラベニホテイシメジ)を拾い上げていく。
私は唖然としてその場に立ちすくんでいた。
「この間(あいだ)、こーんな大きい舞茸を採った。まさに盲点という場所にあった。場所は○○だ。」Fさんは目を輝かせながら手で輪を作って惜しげもなく場所まで教えてくれた。
「同じ場所に3年は出るから来年行ってみるといい。」そんなすごいことまでFさんは教えてくれた。
翌年の舞茸の出る季節にFさんに教えてもらった場所に勇んで出かけたが舞茸はなかった。
「Fさん、盲点の場所に舞茸なかったよ。」結果を話した。
「去年が3年目だったかな。また見つけたら教えるよ。」いつものように苦笑いのような顔で笑った。
「はあ?去年が最後(3年目)の年でしたか…。」何となく納得した。
そんなFさんは体調を崩して入院したあと私の前から消えてしまった。
もう、5〜6年も前の話である。
キノコ採り名人のFさんは今年もいっぱい採っているだろうか。
今日は近くの里山へキノコ狩りに出掛けた。Fさんの話題が出た。Fさんの顔が浮かんだ。Fさんには遠く及ばないがそれなりの収穫でした。

ウラベニホテイシメジ…秩父では「イッポン」と呼ぶ。ブナ、コナラなどの広葉樹林内の地上に群生あるいは単生する。一本見つけると、その周辺に出ていることが多い。
赤いキノコはタマゴダケ…1本だけありました。ヽ(^o^)ρ
