2009/9/15 | 投稿者: クロちゃん

「行かなきゃ良かったー。」青空を見上げてそう思った。こんな素晴らしい天気の日は他の山にすべきだったかな…。

正直、足がすくんだ。恐怖心を感じて立ち止まった。「恐怖」という文字は「恐い」「怖い」と続けて書く。

こんな心境に陥った時は止めるべきである。岩を登りながら冷静に判断した。「引き返そう。やめよう。」頭の中は「敗退」の文字でいっぱいだった。
そしてこの後、とんでもないことが起きて意気消沈した。悪いことは続くものなのである。

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9月13日(日)、雨上がりの翌日に鼻歌交じりで奥秩父に向かって車を運転していた。目指したのは奥秩父「赤岩岳」であった。大ナゲシは危険な山の情報がインプットされていた。最初から行くつもりはない。
ニッチツ鉱山の広場に車を止めようと算段していたのだが、「立入禁止」の看板に敢え無く道路脇に駐車することになった。
今思うと、これが『ケチ』の付き初めであった。

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植林の急坂を登る。時々、これから向かう前方で「ガササ…。」と音が聞こえる。
熊鈴を付けようとザックを探した。見事に忘れて来た。途端に心細くなった。
30分ほどで道は平坦となるが、すぐに登りになった。

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遠くに鹿の鳴き声が聞こえた。近くに枯れ木を搔き分ける音が聞こえた。
「帰ろうかな…。」この時、迷いを生じた。誰もいない静かな奥秩父の森の住人は野生で、私は招かざる外来者である。

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それでも気を取り直して先に進んだ。
やがて赤岩峠である。群馬県方向から冷たい風が吹き上げている。山の神に手を合わせ、赤岩岳方面と進んだ。赤丸の道標が頼りだ。
登りきると岩峰の鞍部に出た。目印を忠実に岩登りだ。風はますます強くなっていた。

赤岩峠にて
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ちょっと登って、先を眺めた途端怖くなった。恐怖心が沸くと、もうどうにもならない。臆病者で小心者は敗退を決めた。
だが、岩場は登りより下りの方が怖いのであった。見上げる目印は容易に分かるが、下りの目印は分かりづらい。忠実に降りているつもりだったが、ちょっとコースを外したようだ。足の下は絶壁に見えた。正しいコースを探す。あった。右だ。手掛かり足掛かりはあるのだが、恐怖心から身体が岩に近づき過ぎていたようだ。真っ直ぐ立つように体制を立て直して慎重に降り立ってホッとため息をついた。

そして、この後意気消沈のとんでもないことが起きた。
いや、他の人から見れば「なぁんだ。」の出来事かもしれない。
しかし、私にとってはかなりショックな出来事であった。

続きます。

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タグ: 奥秩父 赤岩岳




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