とある日曜の午後、けたたましいサイレンの音に小学生のオレと親父は「火事??」と顔を見合わせた。 同時に2階のベランダへ駆け上がり真っ黒な煙を発見!親父の「行くぞ!」の声にシッカリ反応しているオレの心は嫌な予感をうけていた! ヤッパリ・・到着し、人ゴミの向こうの巨大な炎に包まれていたのは知り合いのMの家だった。救急車が来て消防車何台も放水してる中、目でMの姿を探していた。 まさかな・・不安を胸に帰宅しカルピスを縁側で飲んでいたその時、朝日新聞社の車が玄関前に、腕章を着けた黒いスーツの記者がオレの顔を見るなり「シゲキ君?」・・「あっ、はい」「今日の火事知ってる?」「はい」「その時どこにいました?」「親父と家に・・えっ?ええ〜どうゆう事?(・・)」
実はMの野郎、家の床下で火遊びしてて、蜘蛛の巣に火が燃え移り火事になったらしい。それで恐くなってオレと遊んでいたと話したようなんです。親父とおふくろは怒り心頭!親の心にまで火を着けたこのM、やたらオレの人生に絡んでくるバカ日本代表みたいなやつで憎めないやつなんです。ちゃんと大人になったかな〜留年2回は立派だM!

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