企画課より嬉しい連絡があった。
去る23日、常陸太田市企画課が進める「生活交通支援事業・乗合タクシー」の制度発足に向けた説明会が、茨城運輸支局・県の企画部・学校長会・医師会・商店会・福祉施設・老人会など総勢33名により開催され交通会議が発足したそうである。
写真は昨年4月、公共輸送を考える会と宇野議員との協力・共同で会の構想を企画課に申し入れたものであるが、若い係長とともに企画課の優秀さが全国に先駆ける史上例のない公共輸送の必要性に気付き僅か一年で英断を下したようである。
言い出しっぺとしても画期的な制度の確立と運営を責任もって見届けたいと考えている。国・県・市の補助金と個人負担で走る真の公共輸送・乗合タクシーが「赤字だから廃業します」では無い方がいいのである。
援助交際の果ての賄賂政治が法律違反を蔓延させ行政不在の悪循環に苦しめられたのはタクシーも変わらず、「治せないなら無くしてしまえ」「悪いものだけ残そう」のタクシー自由化は「平等破壊のコイズミ残酷劇場」の規制緩和政策のほんの一端として進められた。
強い者・悪い者にこそ燃える正義の炎が国会も県議会も巻き込んでの反対運動は過去の栄光だが茨城新聞の一面を飾ったこともある。
2002年、困りきった茨城運輸支局と茨城県が苦心の挙句につくったのが「五分の一の乗車料金・半額の車両購入価格」の補助金を市町村にだすという「生活交通支援事業・乗合タクシー制度」であった。
「タクシーを公共輸送というなら補助金を出せ!」と攻撃したら自由化に唯一の目玉となった「乗合」が結果であった。1車両一契約として複数契約を認めなかった道路運送法で、「大きなタクシーに1.02人の平均乗客」にこざかしく目を付けた。バンソウコーの好きな役人さんらしい・・・。
しかし、それでも、収穫はごっちゃんであるから、当時、里美村に持ち込んだが田舎芸者に踊る芸も脳もなく却下され闇に消えた。ところがである。
生きるべくして宿された命は幸運もあわせ持っていた。
市民・国民には百害あって一利無の市町村合併も残酷劇場の一幕だが、生まれながらに必要性を持つものは逆境こそに輝く。
「少子・高齢社会」、「独居老人が地域に三割」はどこの国のハナシでもなく直ぐ身近にいまある悪政に喘ぐ日本の現実である。
おととしの介護ヘルパー実習は、冷暖房完備の快適さとは裏腹に年寄りは皆、「帰りたい」「誰か迎えにこないか」と待っていた。「姥捨て山」さながらの実感に「在宅介護」の必要性に気付いたものだった。
ほんの少しだけ考えて欲しい。
誰にも知られずに死んでいく人の居ることを・・・
目の前で死んでいくのに何もしてやれないことを・・・
それが自分かも知れないことを・・・
じっと、考えて欲しい・・・
競争や協調に壊された心が優しさを無くしていないだろうか?優しさを忘れてこどもに優しさを求めても返ってくるものはないだろう。通学の定期代3万円が払えぬのを知る高校生が46kmをバイクで通う。弁護士を目指すと頑張っているが、勉強以上に交通事故を心配する。
間に合うのかー?と子どもは笑った・・・。
朝・晩は高校生と病院の送り迎え、昼は在宅介護のヘルパーを生業とする「ケア・ワーク・ドライバー」をつくりたいと考えている。道路運送法も労働基準法も熟知し、車内の生活相談アンケート・・・。現場からの政策提言こそがニーズの多様化を生み出すと考える。机の上で金もって来る人を待つような腐った時代に逆戻りはさせたくもない。
個々の事業者に運営を委ねる○投げか、センター方式での登録制にするかと議論もでるだろうが、画期的な新規事業である。常陸太田がやったから大宮でも、北茨城でも日立でもと限りない可能性を秘めて・・・。
真似されたら困る独禁法違反の競争ではなく、真似したくなる。真似したらみんなが喜ぶいいものをつくりたい。税金泥棒にならない完璧な監視体制をつくりながら・・・・・。
議会の早期健全化と議員の良心を心待ちにしている。

写真は宇野隆子議員候補と会の小林事務局長
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