コレなんて読むんだろ?
イチ、キュー、ハチ、ヨン。
1984年ってことかな。
でるぞでるぞ、とウワサは耳にしてたんだけど
ついに今週29日(金)発売なんだね。
待ちにまった村上春樹の新作長編小説、
そのタイトルが「1Q84」。
すごい、アマゾンのチャートで上下巻ぶっちぎりの1位、2位。
予約数でアマゾン純文学の過去最高記録だそうな。
1994年、『ねじまき鳥クロニクル』、
2002年、『海辺のカフカ』、
長編としては7年ぶりなんすね。
ヤバイね、今週末。
いっき読みしちゃいそう。
<村上春樹氏7年ぶり長編、予約殺到で増刷>
29日に発売の作家、村上春樹氏の
7年ぶりの2巻組み長編「1Q84」について、
発行元の新潮社は26日、
予約が殺到しているため発売前から増刷を決め、
発行部数が1巻25万部、2巻23万部になったと明らかにした。
インターネット通販大手のアマゾンジャパンでも、
ネット書籍ストアでの予約が1万冊を突破している。
初版は1巻20万部、2巻18万部で、
各5万部の増刷。同書の内容は、
著者の「予断を持たずに読んでほしい」
との意向で明らかにされていない。
わりと最近読んでかなりオモシロかった
村上春樹の翻訳本。
帯の推薦文、こんなこと書かれちゃねぇ。
<ロング・グッドバイ>
レイモンド・チャンドラー (著), 村上春樹 (翻訳)
――『ロング・グッドバイ』は別格の存在である。
そこには疑いの余地なく、見事に傑出したものがある。
他に抜きんでたものがある。
いくぶん大げさな表現を許していただけるなら、
それはほとんど夢のような領域にまで近づいている。
村上春樹
テリー・レノックスとの最初の出会いは、
「ダンサーズ」のテラスの外だった。
ロールズロイス・シルバー・レイスの車中で、彼は酔いつぶれていた。
私立探偵フィリップ・マーロウは、
億万長者の娘シルヴィアの夫テリー・レノックスと知り合う。
あり余る富に囲まれていながら、男はどこか暗い蔭を宿していた。
何度か会って杯を重ねるうち、互いに友情を覚えはじめた二人。
しかし、やがてレノックスは妻殺しの容疑をかけられ自殺を遂げてしまう。
が、その裏には哀しくも奥深い真相が隠されていた……。
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そういえば、
以前こんなメールを村上さんにおくったら、
こんなお返事いただきました。
なつかしい。。
http://white.ap.teacup.com/nostyle_web/217.html
-----Original Message-----
From: H. Murakami
Sent: Monday, April 10, 2006 3:55 PM
To: B出版・村上朝日堂
Subject: Fwd: お便りです!
正直に申し上げまして、
僕はかなりマニアックな「ヴァイナイルLP・コレクター」です。
ほぼ毎日レコード店にアシを運んでおります。
こんなことをして いていいのかなあ、とよく思うんです。
でもしょうがないですよね、趣味なんだから。
月に何枚くらいレコードを買っているか?
答えたくありません。うちの奥さんにわかるとやばいので。
僕は世界中のレコード店を丹念にまわりましたが、
「いまや東京が世界で一番レコードが集まる街」
という風には思いません。
考えようによってはたしかにそうかもしれませんが、
値段がなにしろ高い。
アメリカやヨーロッパの町に行く
機会があるたびにこまめにまわると、
リーズナブルな値段で、あるいは嘘のような値段で、
珍しいものがよく見つかります。
わざわざ買いに行くのではないから、
その分手間はとてもかかりますが。
僕は金さえ出せば、好きなものが買えるという風潮が、
あまり好きではありません。どんなに珍しいものでも、
五千円以上のお金を出すことはまずありません
(年に二回くらい)。
それは僕にとってゲームのルールのようなものです。
お金よりは身体をこまめに動かして
レコードを集めたいと思っています。
僕はご指摘のとおりジャズのファンですが、
もしそういうDJをやるのだとしたら、
アメリカン・ロックのマイナー外国語ヴァージョン特集
というのをいっぺんやりたいですね。
たとえばポール・アンカの『マイ・ホーム・タウン』
のトルコ語盤とか、
『フラッシュ・ダンス』のフィンランド語盤とか、
ボブ・ディランの『時代は変わる』のノルウェイ語盤だとか。
僕はそういうものもけっこうコレクションしているもので。
でもぜんぜん受けないかもしれませんけど。
たぶん受けないような気がするけど。
村上春樹

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