ジャニーズ映画を語ろう!  映画つれづれ

百恵ちゃん映画について語ったので、ちょっとジャニーズ映画についても語りたい。

80年代、ジャニーズ事務所に所属する男性アイドルたちの主演映画が結構作られた。ほとんどが同事務所のジャニー喜多川社長の企画、またはプロデュースだ。

最近、ジャニーズ事務所は映画製作会社、ジェイ・ストームを設立。嵐主演で往年の名作テレビドラマを映画化し、犬童一心監督を迎えた「黄色い涙」など、意外にも単館系の良質な作品づくりを重視していて、映画づくりに本腰を入れていることが分かる。SMAPの各メンバーが次々と話題作に主演しているのも、映画を重視している表れだろうし、二宮和也がハリウッドの「硫黄島からの手紙」で好演していたことも記憶に新しい。

ここで触れる「ジャニーズ映画」は、そんな最近の動きとはまた違う、映画で彼らの魅力を引き出そうと作られた、バリバリのアイドル映画として作られた作品群のことだ。

たのきんトリオ総出演の「青春グラフティ スニーカーぶるーす」や近藤真彦が石原裕次郎の代表作をリメイクした「嵐を呼ぶ男」などが記憶に鮮やかだが、これらの中にも、意外な傑作、掘り出し物がある。

その中でもマイ・ベスト3は、男闘呼組主演の「ロックよ、静かに流れよ」、SMAP主演の「シュート!」、シブがき隊主演の「シブがき隊ボーイズ&ガールズ」だ。

「ロックよ、静かに流れよ」は同名のノンフィクションが原作で、仲間の死を乗り越え、ロックバンドを結成するツッパリ高校生たちの物語。後に俳優として著しい存在感を見せる高橋和也や岡本健一はこの作品で素晴らしい存在感を見せる。「九月の冗談クラブバンド」などで知られる長崎俊一監督のシャープな演出も光る傑作。ローラースケートで公園を疾走する唐突な光ゲンジの登場や、劇中の楽曲が男闘呼組の実際の曲だったりと、アイドル映画らしいノリもありながらも、硬派な青春映画に仕上がっている。

「シュート!」は大森一樹監督の作品。大森監督の作品群の中でも「ヒポクラテスたち」「恋する女たち」「トットチャンネル」に並ぶ、青春映画の傑作と言っていいと思う。まだSMAPが6人のころの作品で、キムタクも短髪だが、それぞれがいい個性を出している。サッカーをめぐる友情や葛藤、恋がさわやかに描かれ、クライマックスの試合シーンもリアリティがある。ヒロインの水野美紀ものちのちのブレイクぶりが分かる好演を見せる。

「ボーイズ&ガールズ」は何と「家族ゲーム」や「間宮兄弟」の森田芳光監督作品。確か「の・ようなもの」の直後で、こんなアイドル映画も撮っていたのである。高校生たちの恋や友情をさわやかに、かつユーモラスにテンポよく描いている様はやはり森田映画。本木雅弘が物語の中心で、こちらも後々の演技派の片鱗をすでに見せている。

何と本格SFに挑戦した少年隊の「19」など、他にも印象深い作品は多々あるが、最近のジャニーズ勢の映画での活躍ぶりを見ると、その取り組みは80年代から始まっていたことがわかる。日本映画とアイドルとの関係は、切っても切れない仲なのだ。
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