チーム★アメリカ ワールドポリス  DVD・ビデオレビュー

見た日/2月某日 ★★★★

新作「シリアナ」の紹介記事で、社会的な内容にアメリカのリベラル派俳優たちが、こぞって出演希望した、というのがあった。で、この映画の出演陣を見ると、ジョージ・クルーニー、マット・デイモンなんて名前が出てくるが、そうか、この人たちはいわゆるリベラル派なんだ、と認識してしまう。が、もう1つ、この人たちがリベラル派、日本で言えばちいーと左翼っぽい、と認識する映画がある。その名は、「チーム★アメリカ ワールドポリス」!
 この映画、物凄くくだらない。本当にくだらない。ゲロを吐くほどくだらない。心の底からくだらない。でも、最高に面白い!!!
 とにかく、お下品。人形劇なのに18禁。これは見てもらうしかないが、右も左(イラク空爆、9・11、そして…北朝鮮!)をあざ笑っている。全編「サンダーバード」と「アルマゲドン」などのマイケル・ベイ諸作品に代表されるナショナル思考ハリウッド大作のパロディなのだが、映画ファンをニヤリとさせるシーンも数多い。
 主人公が失意のところでかかる美しいバラードの歌詞が「パールハーバーは糞映画」だったり、主人公が決戦を前にトレーニングに励むイメージシーンではもろアイ・オブ・ザ・タイガーのようなロックナンバーがかかり、「モンタージュ!スタローンもロッキーで使ってる。この技法なら誰でも短時間でヒーローになれる」と歌う。
 自分自身もハリウッドメジャーの配給のくせに、ハリウッド映画をあざ笑う。究極でスゴイのは、アメリカ俳優協会の“リベラル派”俳優を実名でこけおろし、皆殺しにしてしまう場面だ。スーザー・サランドンが演技で主人公たちを騙そうとするシーンで、「こいつ、演技上手いから気をつけろ!」は最高だ。
 まあ、こんな映画を大金をかけて作ることができ、堂々と公開できる、という点はハリウッドの懐が深い、という証明かも。
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マイ・フェイバリット・トホホ映画!  マイベスト

 トホホ映画とは?それは、ものすごく面白そうな予告編、大作感があって、「見たいよお」と究極まで思わせながら、実際に本編を見ると「何、これ!?」「うっ(絶句)…」「ばかばかしいけど、俺、結構好きかな…」と思わせてくれる映画のことです。映画秘宝は「カックン映画」と言ってました。あなたのマイ・フェイバリット・トホホ映画は何ですか?おたっきーのトホホ映画ベスト5を挙げておきます。最近はこれぞトホホ映画!というのか少なくなりましたが、「ローレライ」「戦国自衛隊1594」は久し振りの秀逸なトホホ映画でした…。あっ、最近のキング・オブ・トホホ映画「デビルマン」を忘れてました!最近の作品についてはまた書きます。
1,「メガフォース」
 物凄い装甲車!きれいなヒロイン!壮絶な戦闘!を期待して見に行くと、ただただ退屈な低予算SFアクション映画でした。装甲車もボンゴにちょいと装飾しただけのシロモノ。
2,「テンタクルズ」
 巨大タコが人間を襲う!ジョーズに続く、巨大生物パニック映画!かと思っていると、特撮もアクションもしょぼいこと、しょぼいこと。よーく見ると、ハリウッド俳優と資本を使った、イタリア映画でした。
3,「天と地と」
 角川春樹大先生渾身の大作。今の日本では川中島の合戦は撮れん!とカナダまでロケしたのはいいが、エキストラ全員外人のネエチャンで、合戦シーンは腰の高さ目立ち過ぎ。当時の渡瀬恒彦さんのコメント「これがハリウッドだと思った」……。ハリウッドさん、怒らないで…。
4,「竹取物語」
 巨匠・市川昆も終わりだなー、と思わせた諸作品群第一作。このあと「市川昆も終わりだなー」シリーズは「四十七人の刺客」「どら平太」「八つ墓村」と続く…。新作は「犬神家の一族」!主役も一緒!だ、大丈夫か…。あれは結構好きなんだが…。「市川昆は終わりだなー」集大成にならないことを祈ろう。大体の評は特撮シーンに非難集中だが、テンポも悪いし、沢口靖子のおかめメイクは美人に見えない。最後のハスの花UFOは、唐突すぎる。でも、この映画、実は嫌いではない。
5,「世界が燃えつきる日」
 これも、タイトル、予告編で燃えに燃えたが、本編はしょぼいランドクルーザーが砂漠を走っているだけの話。燃え尽きた世界はただの砂漠でした、と言われてもねえ…。
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日本のSF映画ベストテン  マイベスト

日本のSF映画ベスト・テンを考えてみました。

1,「ゴジラ」(1954)
 モノクロ映像に浮かぶリアルな特撮、ドキュメンタリーっぽい中にも猟奇映画、探偵映画の雰囲気もする作り、明確なメッセージ、志村喬の存在感…。本田猪四郎、円谷英二両監督バンザイ!
2,「ブルークリスマス」
 UFOを見た人の血は青くなり、政府は青い血の人間の粛清を命じる…。SF映画の形を借りて、権力の恐ろしさを描いた傑作。倉本聡脚本!岡本喜八監督!すごい組み合わせ。
3,「宇宙からのメッセージ」
 かつて、ある評論家はこの作品を「竹やりSF」と称したが、深作欣二監督のメチャクチャパワー大爆発の大快作。実は特撮は意外とよくできていて、アカデミー賞にもノミネートされたのだ!惑星に宇宙船が不時着して、砂煙りが上がるシーンはCGではできない質感と力技があった。宇宙空間で炎がひよるのは、キャプテンウルトラから続く、東映特撮の伝統かな。
4,「星空のむこうの国」
 最近はウルトラマンの新シリーズで気を吐く小中和哉監督のデビュー作。NHK少年ドラマシリーズの復活を目指した学園SFで、少年が学校から帰宅すると自分の遺影が自宅にあり…という導入部は秀逸。「天国から来たチャンピオン」ぱりのラストも心地よい。
5,「時をかける少女」
 これも学園SFの元祖的作品で、原作はNHK少年ドラマシリーズの第一作としてドラマ化もされた。今度、アニメでリメイクされる、らしい。大林宣彦監督の尾道3部作の1つ。大林映画の代表作で、個人的には「転校生」の方が好きだが、SFマインドと郷愁、それに「オズの魔法使い」、ハリウッドの時間SFの名作「ある日どこかで」をプラスさせた、秀作。
6,「ガメラ2〜レギオン襲来」
 「怪獣映画」としては第一作の方が傑作だが、SF作品としてはこのパート2は本当によくできている。北海道に、群体と固体の生物(虫)を寄生させ、周囲を爆発させながら繁殖する植物が飛来。地球の生態系を破壊するこの「レギオン」(自衛隊の石橋保が命名)に対し、地球の生態系を守るよう古代人にプログラムされている生態兵器「ガメラ」が立ち向かう、というストーリーはSF的に素晴らしい。
7,「吸血鬼ゴケミドロ」
 はるか昔の松竹映画だが、ハリウッドでリメイクしてほしいぐらいのお話。宇宙生物ゴケミドロが寄生した人間たちの疑心暗鬼、密室劇、そして衝撃のラスト…。特撮はチャチだが、ぜひ、今の技術で見たいなあ。
8,「妖星ゴラス」
 東宝特撮映画の異色作。巨大隕石、ゴラスの地球衝突を予測。人類は南極にジェット噴射機をつけて、地球の位置を変更させて危機を回避する…という、とてつもなくスケールがでかい話だが、そこは東宝特撮。大気圏はどうなるの?といった理屈はぶっ飛ばし、池部良のナチュラル演技にまかせ、そつなくこなしている。劇中歌「おいら宇宙のパイロット」はSF映画とはミスマッチだが、なかなかの名曲です。
9,「ゼイラム」
 雨宮慶太監督の力作。予算がないならないなりに、面白いSF映画を作ってやる!の見本のような映画。
10,「ガンヘッド」
 原田真人監督作。全体的にはドラマがはっきりしない、主人公や敵の位置が分かりにくい、セリフが意味不明、中途半端なハリウッドぽさ、といったトホホ映画寸前寸止めの欠点満載の映画だが、川北特撮監督入魂の特撮映像は素晴らしい。日本初の実写巨大ロボット戦闘映画としては、もっと高く評価されていい。原田監督、このころから自分の息子を映画で使っています。このころ子供だった遊人も大きくなりました。
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新幹線大爆破  DVD・ビデオレビュー

見た日/昔 ★★★★

 劇場公開作だけでなく、DVDなどで見た古い作品も取り上げては?というご指摘もあったので、劇場公開作に留まらず、これからはいろんな映画について書いて行こうと思いますので、よろしくお願いします。

 さて、「新幹線大爆破」ですが、この映画、「男たちの大和」の佐藤純弥監督の大作で、スペクタル・アクションの大傑作だと思います。東京発博多行きの新幹線ひかり号に時速80キロ以下になると爆発する爆弾が仕掛けられるという物語ですが、設定や展開がハリウッドの「スピード」にパクられた話は有名です。
 犯人役が工場閉鎖で追い込まれた経営者の高倉健、左翼崩れの山本圭(まんまですな)、国鉄責任者が宇津井健、刑事が丹波哲郎、新幹線の運転士がサニ千葉真一という、実に濃い面々。
 山口県人としてはラスト近く、衝撃の展開が!新幹線をどこに止めるか国鉄幹部が決断する場面で、「山口県の田園地帯なら害が少ない」と山口県下関市の小月(おづき)に停車することを判断するんですねー!当時、「山口県の田園地帯!うーむ、山口県は田園地帯なんだー、田舎だもんなー」と妙に納得したものです。山口でロケはしてないはずですが、ちゃんと「山口県警」も出演しています。
 さて、この映画のスタッフの方に直接伺ったのですが、「ハリウッドにパクられて悔しくないですか?」と聞いたら、「あの映画も『エアポート75』に影響受けていますから。むしろ、ハリウッドに真似されて光栄です」と言われていました。
 そうか、高度が下がると爆発する、アレか!チャールトン・ヘストンがジェット機に乗り移る…。妙に納得しました。
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燃ゆるとき  新作レビュー

見た日 2/11 「燃ゆるとき」★★★
 この作品の細野監督の「シャブ極道」が大好きで、期待して鑑賞。カップ麺の業界話やアメリカでの日系企業が直面する諸問題は大変に興味深かったが、物語の後半、問題の解決法が主人公の演説という点が少々あざとく感じてしまい、ちょっぴり乗れず。東映としては家庭用ビデオデッキの製造競争を描いた「陽はまた昇る」に続くテイストの作品として製作、配給したのだろうが、個人的には「陽は…」の方が会社を守ろうとする男たち、そして家族の在り方が重層的に描かれていたように思う。僕は昨年18年間勤めた会社を辞め、最後まで「会社愛」を持てなかったので、多少複雑な感情も。ところで、「懐が深い創業者の大物」という役どころは、津川雅彦しかいないのでしょうか?

 映画とは離れますが、東映つながりで…。きょう、戦隊シリーズ最新作「魔法戦隊マジレンジャー」が最終回。今シリーズは「家族」がテーマで、最終回もなかなかの感動的な仕上がり。俳優たちの成長ぶりも見られ楽しかったが、毎回のドラマの質の高さ、キャラクターの描き方、という点では前作の「デカレンジャー」の方がよかったかも。次の「ボウケンジャー」は鬼才、会川昇の脚本ということなので、またまた期待しましょう。最近、テレビ特撮物が増え、特撮マニアとしてはうれしい限りです。
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ミュンヘン  新作レビュー

見た日 2/10「ミュンヘン」★★★★
 社会派映画だが、きちんと娯楽にしているところもさすがのスピルバーグ印。パレスチナとイスラエルの問題を理解してないとなかなか分かりづらいところもあるが、ミュンヘン事件の報復でイスラエル政府が事件首謀者の暗殺を決め、特殊工作員たちがチームを組んで作戦を企画、決行する、という物語はテーマ性のある「スパイ大作戦」のようでもある。で、リーダーには妻子もあって、暗殺が進めば進むほど本人たちは苦悩する、という展開だが、主人公たちの「痛み」がなかなか観客に伝わらず、少々もどかしい。それでも暗殺シーンのサスペンスやミュンヘン事件そのものの描写は迫力もあり、スピルバーグ監督の力量を見せてくれる。
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博士の愛した数式  新作レビュー

見た日/2月某日「博士の愛した数式」 ★★★
 寺尾聡は、個人的には「半落ち」の方が好きだが、これも寺尾の演技力が光る佳作。原作は読んでないが、博士の影響を受けて育ったルートが教師となり、授業で博士のこと、教わった数式を生徒に語る形で物語が進む、という構成は入りやすく、なかなか上手い。僕自身は数学は大嫌いだが、どんな知識も、科学的証明も、大発明も、全ては人間の情熱や愛情があればこそ成り立つということを、この映画は証明してくれている。浅丘ルリ子のキャスティングが少々?なところはあるが、全編優しさにあふれたいい映画だ。成人したルートが秀逸で、吉岡秀隆はやっぱりスゴイ。
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はじめまして…  新作レビュー

はじめまして…
山口県に住む、映画オタクのおたっきーです。
このブログでは、僕が見た映画を順次、勝手に批評します。
いろんな映画があるように、見た人の感想もいろいろあるはずです。
だから、ここの批評はあくまで僕個人の感想です。
ぜひ、皆さんの意見も聞かせてください。
今回は最初なのでちょっと長くなりますが、今年に入って、
きょうまで見た作品のことを書きます。
基本は映画館で見た作品で、DVDで見たものは含みません。
★は五つが最高です。基本的にネタバレは書かないつもりですが、
作品によっては結末に触れている場合もありますのでご注意ください。


○見た日/1月4日/作品名「キング・コング」 ★★★★
 これは傑作。昨年末に続き2回目の鑑賞で、流れが分かっていたので最初の1時間はちょっぴり退屈だったが、スカル・アイランドからの攻防は一気。怪獣映画の見せ方、作り方の手本のような作品だが、ピーター・ジャクソン監督のオリジナル版への愛情が傑作にした要因だろう。

○見た日/1月某日「ALWAYS〜三丁目の夕日」 ★★★
 本当によくできた映画で、演出、特撮、脚本も文句なしなのだが、底の浅さのようなものもちょっぴり見えてきて、同じ昭和を描いた昨年秋の「カーテンコール」は心から傑作なんだなあ、と改めて感じた。「あの時代」への理解度、愛情は「カーテンコール」の方がはるかに深い。在日朝鮮人の問題など、発展の陰にあった社会的な事象もきちんと捉えている点は風俗だけでなく、人情話の羅列という点でも「昭和の再現」にこだわり過ぎ、テーマパーク的でノスタルジーオンリーになった「ALWAYS」とは対照的だ。でも堀北真希は可愛い。


○見た日/1月某日/「男たちの大和」 ★★★
 なかなかの娯楽作で、最近の東映作品の中ではいい方。若者たちの群像劇にリアルで迫力ある戦闘シーンを挟むという、ハリウッドの戦争映画を意識しながら上手に翻案した、という感じ。戦闘シーンは「バトル・ロワイアルU」に似てるな、と思っていたが、戦争場面の演出をしたBユニット監督は「BRU」と同じ人だったようだ。それで人間ドラマに比べ、戦闘シーンが一種異質な感じがしたんだ、と納得。戦闘シーンだけ画面が異質だからこそ、実はこの映画が楽しめる、という図式。静と動、というコントラストが出て、この映画が結構「面白い」ものになった秘密では。だからこそ、悲劇性は強調されていたが、戦争の本質のような部分を避けて作っている確信犯的なところが上手く隠されたようにも思う。寺島しのぶのカツラがずれているのと、赤襦袢を脱がないのは不自然。試写会でびっくりたまげた長渕剛の歌が2度かかる二重エンドロールがなかったのは正解。

○見た日/1月某日「the有頂天ホテル」 ★★★(★1つおまけ)
 面白かったが、ラストの持って行き方が少々不満かも。武藤田の記者会見からホテル脱出をクライマックスにするなら、もう1つその場面に向かう、全てのエピソードがもっと集約して盛り上がるシークエンスが欲しかったかな。でもこれが三谷幸喜監督の味なのだから、これはこれで「よし」なのだろう。松たか子が客に成りすますシーンや、役所広司が別れた妻にウソをつき抜くために袋小路に陥るシーンは確かに笑えるが、ちょっと自虐的のような感じで、見ていて辛かった。演劇的要素と映画的要素が上手く噛みあっているいい映画ではあるが、個人的趣味ではちょっと相性が合わない作品かもしれない。

○見た日/1月某日「スタンドアップ」 ★★★★
 オスカー女優、シャーリーズ・セロンの最新作。この人、確かに美人で演技も上手い。地味で社会派な話だが、こういう映画だからこそ、映画館で見なきゃ、と再認識。緻密な脚本、しっかり役づくりがされた役者の演技、空撮で捉えた炭鉱町、工場のリアルさなど、テレビサイズで見ると多分感じられないスケール感があった。ラスト、裁判で傍聴人たちが「スタンドアップ」するクライマックスがちょっぴりあざとい感じもしたが、同僚の病気のエピソードや、過去のレイプ事件を巡るエピソードなど、物語の組立てが見事で、ラスト近く、セロンが息子に想いを告白するシーンは、なぜ彼女が傷ついても戦うのか、というこの映画の精神とも言える場面で説得力があった。

○見た日/1月某日「プルーフ・オブ・マイ・ライフ」 ★★★
 よかったが、まあ、まずまずってところ。世評に高い世紀の証明を巡るサスペンスタッチの後半より、父親を亡くしたヒロインが父親の弟子だった研究者への想いに揺れながら自分を見失い、全く正反対の性格の姉と反発する姿をじっくり描いた前半の方が面白かった。ヒロインのほどよいブスさ加減と知的で神経質的な感じは、見事なまでの計算された演出なのだろうが、あざとい感じがしないのは監督の優れた演出の賜物だろう。それにしてもアンソニー・ホプキンスは印象強い。天才で精神的に病んでいる、という設定は、やはりレクター博士を思い出す。彼が出てくると、そこだけ「ハンニバル」になっちゃったかな。


○見た日/1月某日「フライトプラン」 ★★★
 前半はすごく面白い。飛行機内で自分の娘が行方不明になったのは、もしかして妄想なのかもしれない、とヒロイン自身が思うあやふやさは、実は観客も同じ。「本当に彼女の妄想では?」とヒロイン本人と劇中の飛行機のスタッフ、乗客、それに観客もそう思えるのは、緻密な飛行機描写から来る閉塞感の効果と、騒げば騒ぐほどちょっと危なげに見えるジョディ・フォスターの演技力の賜物。知的でストイックなジョディ像と映画のヒロインが重なる点で成功している。後半の謎解き〜アクションはちょっと荒唐無稽で、面白くはあったが、ここで普通のアクション映画になっちゃった。傑作になりそうな予感もあったのでちょっぴり残念。

○見た日/2月1日「単騎、千里を走る。」 ★★★★
 いわゆるチャン・イーモウ監督の過去作「あの子を探して」テイスト。主人公が中国に渡る動機を描いた日本のドラマ部分は日本側スタッフによる演出、別撮りだが、意外なほど不自然さはない。健さんが中国でナチュラルに振る舞い、中国の素人俳優と素のふれあいをしていても、きちんとした作劇的な感動が得られるのは、日本側でのドラマがきちんと描かれているからだろう。寡黙でいて不器用なキャラクターはこれまでの“健さん像”そのものだが、チャン監督はそのイメージを上手く昇華させている。

○見た日/2月4日「シャークボーイ&マグマガール 3−D」 ★★
 子供と見る。子供向けだからこそ、大人も楽しめるしっかりした作りが必要、と言うのは和洋一緒。そういう意味では物足りないし、3Dにした意味もあまりない。もう少し立体感が楽しめる仕掛けがあってもいいし、物語もワクワク感に欠け、中だるみもある。この設定なら、もっと突き抜けた面白い作品になると思うが、ちょっぴり残念。
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