『映画検定』結果出る!  映画つれづれ

  お待たせしました!!(誰も待ってくれてないか…)

 「映画検定」の結果が届きました!2級不合格!3級合格!でした!!

 うーむ、2級試験、自己採点では65点ぐらいだったのですが…。結果を書いた紙に「7割以上が合格です」と明確にありました。

 正直「映画の知識なら誰にも負けない!」という自負があったので、ちょっぴりショックでしたが、以前「下松食堂が好き」様が寄せてくださったコメント「映画の主人公のように、ダメならまた立ち上がればいいですよ」を思い出し、12月の試験に向け、再チャレンジすることにして、前向きに頭を切り替えました。

 ちょっぴり天狗になって、頭デッカチになっていたのかな、とも反省し、もう一度、映画の楽しさを感じようと食わず嫌いで今まで見なかった分野の映画もしっかり見ようと決意しました。

 でも、3級の合格証は正直、うれしかったです。僕は小さいころから勉強が苦手で、「試験」と名の付くものでいい成績を取ったことがなかったので、自分が大好きな「映画」の試験で合格証をもらえるなんて…。それも第1回目で…。

 商魂たくましいキネ旬の術中にはまったのかもしれませんが、次回は絶対、2級合格するぞー!!!
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デスノート 前編  新作レビュー

見た日/7月某日 ★★★

 映画の見方では信頼する友人が酷評していたので、期待せずに見に行ったら、おいおいどうして、これがなかなか面白い。

 「名前を書いたら必ず死ぬ」ノートにいろいろ定義があったり、CGがちょっぴりマンガチックだったり、演技陣にもいろいろアラや無理があったりと、そりゃあ、コミックが原作だけに、乗れない要素は色々ある。

 しかし、金子修介監督は原作のテイストを上手く生かしながら、デスノートを手にしてしまい、次々と殺人を犯していく天才大学生ライトと、超天才の名探偵、Lとの頭脳戦に焦点を絞りながら、先の展開が分からない上質のサスペンスを作り出した、と思う。

 原作は全く知らなかったので、それもよかったのだと思うが、金子監督はこういう手のものをどう撮ったら一般観客が面白く感じるか熟知していて、ある面「クロスファイア」以来の快作になった。様々な外圧や内圧によって監督の意図とは別にズタズタされたという噂の「あずみ2」の面目躍如というところだろう。

 隣りの女子高校生は「死ぬほど面白かった」と興奮し、知り合いのOLは「デスノート見たよ」と言うと、「でしょー!面白かったですよねー!」と目をランランと輝かせて映画話を挑んで来る。今や、「海猿」のようなツッコミ所満載映画も評論家が誉める時代だが、玄人筋は酷評、一般観客は絶賛、という映画が久々に出てきたのも小気味いい。

 金子監督の演出自体は奇をてらったものでもなく、オーソドックスなのだが、デビュー作が「エースをねらえ!」のパロディだったロマンポルノで、古くは「みんなあげちゃう」からコミックの原作に取り組み、アニメ「うる星やつら」「クリーミーマミ」では脚本も書いていた。

 こういうアニメやコミックの世界の面白さを熟知しながら、きちんとした「映画」も撮れるキャリアを積んできた金子監督だからこそ、という作品だった。秋の後編も楽しみだ。

 ところで、酷評した友人とは大体映画の趣味は合うのだが、たまにこういうことがあるから映画って面白い、と思う。万人が面白い、と思うものは難しいが、同じ映画でもいろいろ感性があって、いろんな感じ方、感想がある。だからこそ面白いし、映画話、議論も盛り上がるのだ。みんなちがって、みんないい。
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『出口』HPがバージョンアップ!  ガンバレ!「出口のない海」

 「出口のない海」公式HPがバージョン・アップされています!!

 「回天とは何か?」など、人間魚雷「回天」の歴史や作戦がわかりやすく解説されているほか、佐々部監督がなぜこの映画を監督するようになったか?など、興味深いプロダクションノートも更新されています。画像もいっぱいで、ますます公開への期待も高まる内容になっています。

 このブログのリンク集からも飛ぶことができるので、ぜひ、ご覧下さい!!
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夕凪の街 桜の国  佐々部監督の世界

佐々部監督の公式HP及び諸情報によると、監督待望の新作「夕凪の街 桜の国」が18日、無事、クランク・インしたようです。
 詳細なキャスト他の情報は、まだ明らかにはできない、ということですが、公開は来年になりそうで、監督作品の系列で言うと、「チルソクの夏」「カーテンコール」に連なる、監督の作家性が強く出た作品になるようです。
 原作はこうの史代さんのマンガで、私も拝読しましたが、これは原爆をテーマにしたもので、こうのさんのほのぼのとした画風と日常生活に潜む戦争の悲劇、そして家族をはじめとする人間同士の絆がマッチングした、非常に深いテーマで魅力のある原作です。
 マンガは戦後間もない時代、原爆スラムを描いた「夕凪の街」と現代を描いた「桜の国」の二部構成になっていて、これを佐々部監督がどう映像として料理するのか?本当に興味は尽きませんが、この原作を映像として昇華させれば、間違いなく「泥の河」や「黒い雨」などの作品群に連なる、新たな日本映画の傑作が誕生するぞ!と今から興奮しています。
 雨にたたられて撮影も大変ということなので、佐々部組の無事撮影進行を祈るばかりです。
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日本沈没  新作レビュー

見た日/7月某日 ★★★ 

 うーむ…。樋口監督、頑張っているが、特撮と本編のバランスが悪過ぎる。

 特撮は文句なしで、現時点で考えられるだけの最高の出来。ストーリーも旧作マニアの樋口監督らしい展開があったりして、日本特撮ファンとしては「愛すべき映画」の1本にはなった。しかし…。

 ラブストーリー仕立てにすることも、市井の人々から見た災害を焦点にすることも、原作を離れた日本沈没阻止作戦も、十分「あり」だとは思うが、本来軸になるべき、主人公とヒロインが感情を高めていく過程が十分描かれてないからクライマックスが全く盛り上がらない。市井の人たちの描写も中途半端だった。

 それに未曾有の大災害が起きている中、ひょいひょいいろいろなところに現れる主人公がどうやって移動しているのか、全く説明がないのも不自然。柴崎コウのハイパーレスキュー隊員もちょっと無理があった。クサナギ君も含め、主人公2人に被災している悲壮感があまり感じられなかったのは痛かった。

要は、特撮がいくら見事でも、人間が描ききれてないから、「日本沈没」という事態になっている、というリアリティが映画から感じられないのだ。重さはなく、全体的に軽い感じを受けてしまう。やっぱり映画は人間を描いてなんぼ、ということを再認識させられた。

 これは推測だが、樋口監督は特撮を見せたいのか、災害に翻弄される人々のドラマを見せたいのか、結局最後まで判断がつかず、中途半端になってしまったのではないか。絵にこだわり過ぎて、本編の演出は脚本をただなぞってしまっているような気もした。

 その結果、「海猿」や「ALWAYS〜三丁目の夕日」のような“泣かせ”に徹した過剰な商業映画にもならず、かと言って得意の特撮ふんだんの見せ場満載のスペクタル映画にもなり切れない映画になってしまった。 

 とは言っても、個人的には前作より好きだし、一般の観客が見る分には十分娯楽映画として面白い仕上がりにはなっている。演技陣も大地真央、石坂浩二は印象的だった。「ローレライ」も今回も、樋口監督独特の光る映像センスが随所にあるだけに、全体としてのまとまり感のなさが本当に残念なのだが、特撮満載のスケールの大きな作品を撮れる数少ない日本人クリエーターの1人であることに間違いはない。

 これはこれとして、ぜひ、次回作に期待したい。 
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七夕の夜  映画つれづれ

  ちょっぴり前の話ですが、7月7日の七夕の夜、下関で「チルソクの夏」七夕上映会が開かれました。下関の方からお誘いもあったし、どうしても行きたかったのですが、おたっきーは12年前から下松市のショッピングセンター「ザ・モール周南」で毎年七夕の日に音楽イベントを企画していて、今年も行けそうにありませんでした。

 で、今年は特別ゲストが佐々部監督の大ファンでもある二胡のプロ演奏家で、同じ監督応援団の仲間でもあるMikiさん率いるユニット「アルファ」だったので、「チルソクの夏」メインテーマ曲である「チルソクの約束」を演奏してもらいました。

 会場では「出口のない海」のチラシも配り、「下関に行けないなら、せめてここだけでも佐々部映画のPRを!」という思でしたが、実はザ・モール周南の地元ゾーンと下関の会場のシーモールは最近仲良しで、一緒に佐々部映画を応援しよう、という雰囲気も出つつあるそうで、チラシ配りに会場も好意的。とっても感激しました。
 
 で、7時半ごろ、演奏が始まりました。あの、切ない中に何とも言えないさわやかさと郷愁を感じるメロディーが、伸びのある、美しい二胡弓の音色となって、野外ステージに響き渡りました。それまでざわついていた500人ぐらいのお客様も、静かになってじーっと聞いています。

 そばで聞いていた僕は、思わず涙が出てきました。「チルソクの夏」という映画への思い。そしてこの映画に出会い、新たなスタートを踏み出したこと…。たまらなくなったところで「今ごろ、下関ではどんな場面なんだろう」と思って空を見上げると、何と、曇り空の間から星と月がポッカリ見えるではありませんか!!
 
 あとで聞いたら、下関の会場でも同じころに月と星が見えたとか…。台風と大雨の合間に、映画の神様は「チルソク」でつながれた会場に素敵なプレゼントをくれたんだなー、と実感しました。
 
 「チルソクの夏」は永遠です…。
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リメイクの嵐!  映画つれづれ

 「椿三十郎」織田裕二主演でリメイク!監督は森田芳光、製作は角川春樹!うーむ、これって、どうだろう。過去の名作をリメイクするのは、いいと思うし、日本映画が好調なときに、その好調をリードしてきた東宝配給で多彩な企画が立ち上がるのはよいことだが、黒澤作品は個人的には“アンタッチャブル”にしてほしいな、というのが素直な感想だ。

 それに、森田監督とは…。「模倣犯」の悲劇再び?と思うのは僕だけではないだろうが、あのダイナミズムをどう森田監督が料理するのか、楽しみではあるが、正直、不安の方が大きい。

 東宝で言うと、「犬神家の一族」を市川昆がセルフリメイク、というのも正直?だ。市川監督、正直言って最近の作品は今1つだし、「犬神家」は確かに面白かったけれども、ちょっと前の「八つ墓村」を見ても、どんな映画になるのか大体想像がつく。もっと挑戦的な企画はないのか、という気にもなる。

 リメイク自体は否定しないし、いろいろ企画、妄想するのは楽しいけれど、この2本についてはちょっと?と思ったもので…。

 そうそう、東宝のリメイクと言えば、今週末、樋口真嗣監督の「日本沈没」が公開される。1973年版の森田司郎監督作品は迫力はあるが、映画として完璧とはいえないし、特撮的にもアラがある。前作を見て映画監督を志し、前作の中野特技監督の弟子として映画界入りしながら、中野監督の手法とは正反対のアプローチをして今の特撮界をリードするまでになった樋口監督が、どんな手法で「日本沈没」を見せてくれるのか?

 さまざまなサイトで賛否両論渦巻いているが、「ローレライ」でもなかなかの力量を見せてくれた樋口監督の本編監督の才を含め、映画ファンとして、日本特撮ファンとして、メチャクチャ期待している。この作品が成功すれば、日本映画にも新たなリメイクの地平が訪れるかもしれない。

 「椿」「犬神家」には正直、期待してないけど…。
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M:iV  新作レビュー

見た日/7月某日 ★★★

 もともとこの映画の元になったテレビドラマ、「スパイ大作戦」は面白かった。毎回毎回、不可能と思える作戦を、ヘルプス率いるIMFのチームが実行していく。再放送で何度も見たが、続編の「新スパイ大作戦」も面白かった。毎回工夫がある大平透の「おはようヘルプス君…」の指令も楽しかった。

 で、トム・クルーズがリメイクした第1作は、最初にテレビ版「スパイ大作戦」まんまのエピソードを用意し、そこから裏切られたスパイたちがどんどん消されていくが、実は冷戦が崩れてスパイの身がいやになっちゃったヘルプス君が黒幕で、追い詰められたメンバーのトムが、単身不可能な作品に挑む…という、まあ大胆に元の作品の世界観をメタメタにブチ壊しながら、ブライアン・デ・パルマ監督の持ち味も生かした、スパイアクションの秀作に仕上がっていた。

で、2はジョン・ウー監督の持ち味大爆発の大傑作で、スパイ物としての味は薄まったものの、敵との駆け引きやアクションシーンの華麗さではこれもなかなかの出来栄えだった。

 で、で、このパート3だ。いやいや、これがどうして、仕掛け満載の派手なアクション、二転三転のストーリー展開と、スパイアクション映画として見ると、今回が最もいい出来だと思う。

 イーサン・ハントが結婚して、嫁さんを守るために戦う、というのはトムの実生活を彷彿とさせる(と言うより、観客に彷彿とさせようとしている、としか思えない)が、この作品の正解は、世界観をテレビドラマの「スパイ大作戦」に近づけ、「不可能な指令をチームで挑む→予期せぬアクシデント発生→チームで乗り越える」という原作のテイストを踏み、スパイ映画としての面白さを追及している点だろう。

 パート1が原作を壊すことで成り立ち、パート2が原作を離れることで魅力的になったのに比べ、このパート3が原作に近づいて傑作になったことが面白い。(煙もちゃんと出るぞ!)このJJ何とかという新人ながら凄い力量を見せた監督さんは聞けばテレビ版の大ファンだった、というから納得だ。

 どうも最近、ハリウッドのアクション物はつまらないものが多かったが、これは久々の収穫だった。でも、150億円もかければ、少々は面白いものを作ってもらわなきゃ、困るけど。
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