映画・・・そして地震・・・  映画つれづれ

いやあ・・・最近、いろいろなことがありました。

まずは「シネKING」、前回放送分から、かぶり物の色がグリーンからピンクに変わりました。前のものが、早くも老朽化したための処置です。

でも、ディレクターに「夏なのに、なんでピンクなの?」と聞いても、笑ってるだけ。当面はピンクになりそうです。ところであのかぶり物は映画撮影用のカメラをイメージしているのですが、ピンクのカメラってあるの?と思いつつ、収録に臨んでいます。

その「シネKING」ですが、7/31放送分はワーナーマイカルシネマズ防府から「ボルト」「サマーウォーズ」をご紹介。「うんちく」は「長州ファイブ」でした。

8/7放送分はMOVIX周南より「HACHI 約束の犬」「劇場版仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー」、「うんちく」は8月ということで、僕自身、思い入れが深い「出口のない海」を、ちょっとまじめに語らさせて頂きました。

次回、8/14放送分は、シネマスクエア7よりお届けします。ご紹介する映画は「96時間」「ナイトミュージアム2」です。今回は「熱闘甲子園」放送のため、深夜1時44分からの放送になるようです。雨で試合がなく「熱闘甲子園」の放送がないときは、通常通り1時14分からの放送になります。お楽しみに!!

11月に開かれる予定の「周南市民映画祭」(仮称)で、初の実行委員会が開かれ、副実行委員長という大役を仰せつかりました。佐々部監督応援団の仲間たちと参加しますが、映画を通じて、人と人との絆を深め、まちを活性化する、という趣旨に感動しました。微力ですが、心温まる、いい映画祭にするべく、他の実行委員の皆さまとも協力して頑張りたい、と思います。

それから、いち早く、秋の話題作「BALLAD 名もなき恋のうた」を業務試写にて拝見させて頂きました。この映画、yab山口朝日放送も出資していて、全国朝日系列が力を入れています。「シネKING」でも盛り上げていこう、ということで試写を魅せて頂きました。

感想はまたレビューで書きますが、日本映画ならではの、タイムスリップ物の秀作だと思いました。番組でもしっかり応援していきます。

そして、KRY山口放送が製作委員会に入っている、アニメーション映画「マイマイ新子と千年の魔法」が、いよいよこの秋に全国公開されます。こちらも、宣伝活動などで、ちょっぴりお手伝いをさせて頂けるようです。

この映画の舞台になった防府市は、今回の水害で大変なことになりました。「チルソクの夏」「カーテンコール」「出口のない海」「夕凪の街 桜の国」と製作委員会の一員としてずっと佐々部映画を応援し、支えてこられた山口放送のAさんが、この映画ではプロデューサーを務められています。そのAさんの「この映画で防府の皆さんを元気にしたい」という想いに、胸を熱くしました。

「映画に携わりたい」と会社を辞めて5年。

ようやく、日常が映画でいっぱいになってきました。・・・とっても嬉しいとともに、これから、この山口県で「映画」を通じて何ができるのか、何を伝えられるのか、今の状況に感謝しながら、しっかりと考え、前に進んでいきたい、と思います。

さて、講演のお仕事で静岡県に行きました。そこで、地震に遭遇してしまいました。僕は東部の方だったのですが、それでもかなり揺れました。僕はホテルで寝ていましたが、たまたま起きていて、突然の激しい揺れに驚きました。ケガなどはありませんでしたが、ホテルのエレベーターはしばらく動かず、その日の午前中に訪れたお寺は壁が崩れていたりして、ビツクリしました。

催しは無事開催され、講演もきちんとしてきました。でも、一時、新幹線が動いてない、ということを聞いてビビりましたが、翌日の早朝から仕事があるため、どうしてもその日に帰らねばならず、とりあえず、午後5時ごろ駅へ。

夕方は遅れながらも動いていて、かなり遅れていたので、エージェントの方に取って頂いた指定キップの新幹線には乗らず、目の前を運行する新幹線を乗り継いで、何とか夜遅く、周南に帰ってきました。・・・いやあ、疲れた。

これからいくつか仕事をこなして、13日から15日まではオフ。家族でキャンプに行きます。久しぶりの完全休養になりそうですが、映画祭の準備もあるので、ちょっと不安です。15日は湯田小学校・湯田中学校の同窓会です。10年ぶりの同窓会なので、ちょっと楽しみです。

16、17日は講演で徳島に行きます。18日ごろから、さっき書いたいろいろなことで、忙しさがまた爆発しそうです。ようやく風邪も治り、休めそうな雰囲気になりましたが、またまた秋に向けて大変なことになりそうです。

このブログでは新作レビューが貯まっているのが気になっているのですが、休み明けにしっかり書こうと思います。

頑張ります!!
3

トランスフォーマー・リベンジ  新作レビュー

観た日 7月某日 ★★

最初から見せ場の連続で、テンポよく物語が進んでいく。

前作で活躍した機械生命体たちのうち、善玉はアメリカ軍と協定を結んでいて、一緒に悪玉をやっつけている。

で、悪玉が再び力を取り戻し、そこに前作高校生だった主人公が謎のサインを見るようになって、物語に絡んでいく。

「映像革命」と呼ばれたSFXは、確かにスゴイのだけれど、これだけ連続して見せられると多少疲れるのも確か。

映画は起承転結、緩急あっての面白さだと思うのだが、この映画は最初から最後までハイテンションで、あるていど先読みできる展開と、ストーリーに挟まれるギャグの連続にちょっとついていけず、申し訳ないけど★二つ。

でも、信頼できる僕の友人は大絶賛だったので、これはあくまで僕の感想です。
0

高橋監督の指摘  映画つれづれ

警察犯罪を徹底したリサーチで描いて評判になっている「ポチの告白」など、社会派作品で知られる高橋玄監督の公式ブログをたまたま見ていたら、佐々部監督の「結婚しようよ」を絶賛していて「なるほど」と思ってしまった。↓

http://ameblo.jp/grandcafe/page-9.html#main

「ベタなストーリーを、佐々部さんはノスタルジーではない現実感を並行して描く天才だと思う」「反権力的な人の生き方を、普遍的なイメージのなかで訴求している」という指摘には、ちょっとビックリ。

確かに、佐々部監督の作品は、どれも、家族愛や友情など、人にとって大切な普遍的なテーマを描きながらも、必ずそこに、さり気なく「社会性」や、人々が何かに立ち向かっていく、佐々部監督がよく言われるところの「気骨」を描いている。

思えば「チルソクの夏」の郁子も、「カーテンコール」の香織も、そうだった。最近の作品を見ても「三本木農業高校、馬術部」の香苗もそう。「結婚しようよ」の卓だってそう。「夕凪の街 桜の国」の七波もそうだ。

佐々部映画の主人公たちは、我々と同じ日常を過ごし、きちんと生きながらも、自分が直面した問題から逃げずに、「気骨」や「気概」を持って目の前の壁に立ち向かっていく。

僕たちの実際の生活は「逃げる」ことの方が多かったりするし、大きなものに巻かれて生きていることの方が多かったりする。でも、ちょっぴり他と違っても、そこから一歩踏み出す「勇気」を持ち、踏み出すことが、人生にとって如何に大切なことか、佐々部映画の主人公たちは教えてくれる。

だからこそ、父親や母親が反対しても、海の向こうにいる安君のことを想い続ける郁子をはじめ、幕間芸人の過去を取材することで、過去の辛さを乗り越え、自身の親子関係を問い質そうとする香織、若き日に妻と辛さをのりこえたが故に家族の食事にこだわる卓たちの姿に、僕たちは心から感動するのだろう。

彼ら、彼女たちの「勇気」ある、「気骨」のある生き方は、実はできるようで、できないのだ。でも、そこにはきちんとした「日常」がリアルに描かれているから、僕たちはその「映画」を身近に感じ、共感できるのだろう。

高橋監督の指摘は、また今までとは違う見方としての佐々部作品の魅力を教えてくれたような気がした。今日は、「結婚しようよ」のDVDを久し振りに観てみようかな。
3

ヱヴァンゲリオン新劇場版:破  新作レビュー

観た日 6月某日 ★★★★

「エヴァンゲリオン」に関しては、あまり詳しくもないし、テレビシリーズ放映時に一通り見てはいたが、説明不足感を強く感じて、あまり興味は惹かれなかった。

旧劇場版も唐突感が目立ったような感じがして、あまり好きではなかったのだが、今回の、この「新劇場版:破」は、その世界観と息をもつかせぬ展開にグイグイと巻き込まれ、その凄さにちょっと参ってしまった。

僕の中の、この手のSFロボット物に対する愛情というか、アドレナリンのようなものがフツフツと身体の奥からマグマのように渦巻き、ラスト近くの展開で一気に噴き出た。

いやあ、アニメーションに対してこんな感情を持ったのは、中学1年の時に「宇宙戦艦ヤマト」に出会った時か、中学2年のとき、ファースト「ガンダム」の第1話を見たとき以来の衝撃である。

物語展開は相変わらずの説明不足なのだが、突然外宇宙から飛来してくる正体不明の敵に対して、揺れ動く世代の14歳の少年少女しか乗りこなせない、エヴァンゲリオンの存在もまた“揺れ動く”という点が面白い。今回の劇場版は、その揺れ動く“心”が、今までのどの“エヴァンゲリオン”よりも際立っていて、観る者の心もまた揺さぶってくれる。

敵の「シト」から創り出された「エヴァ」もまた、その潜在能力を人類はコントロールできないでいる。彼らを操ることができるのは、生きるうえでの“痛み”を抱えている少年少女たちだけなのだ。映画で人がエヴァをコントロールしようとして失敗するが、中途半端でありながら無限の可能性を持つ子どもたちに未来を託すしかないことを描いている点では、この映画はすこぶる現実的なのかもしれない。

「帰ってきたウルトラマン」へのオマージュや「翼をください」などの挿入歌の使い方など、庵野秀明総監督は、やはり同世代だなー、と思わずニヤリとしたが、思わず感動したのは、キャラクターの人間性が豊かになっていることだ。

とくに「誰かのために食事を作る」「食事をすることで家族の絆を取り戻す」ことが、この映画の大切なキーワードの一つになっていて、この映画を単なるSF物やサブカルチャー的なアニメに終わらせてない要因のひとつになっている。

これは、庵野総監督が実生活で家庭を持たれたことにも関係しているのかもしれない。例えアニメだろうと、映画は“人間”が描かれているかどうか、が大切だと思う。正直、僕はテレビシリーズではヴァーチャル的な感じを受けて、今ひとつ好きになれなかった“エヴァ”の世界だが、今回は、キャラクターに“人間”や人と人との絆を感じ、感動した。

ここまで進めてきて、次の展開はどうなるのか。ある意味、前回の劇場版の結末を凌駕し、全く違う展開にしてくれることにはなりそうだ。予告での「サービス、サービス」を早く劇場で実感したい。また2年ぐらい待たされるのかな?

1

スラムドッグ$ミリオネア  新作レビュー

観た日 6月某日 ★★★★

「トレインスポッティング」のダニー・ボイル監督作品。イギリス人スタッフによる、インド映画、と言っていいだろうか。

突然主人公が劇中で歌ったり踊ったりはしないけれども、インド映画でおなじみの歌謡舞踏シーンはちゃんとあるし、明るく前向きで活力にあふれている、という点では正にインド映画だ。

でも、お話はファンタジー的な話でありながら、インドの貧富社会の現実をリアルに描いている点は、本来のインド映画ではできない試みだろう。映画誌などによると、あまり表に出したくない自国のスラム街の実態を描いている、という点でインド国内では不評だったという。

スラム街で育った青年が、クイズ番組「クイズ・ミリオネア」に出場し、あとわずかで億万長者を手にする、というところまで辿り着き、そこで逮捕されてしまう。

医者や弁護士でさえ答えられない難解なクイズの答えを、教育を受けてない彼が、なぜ分かるのか? イカサマではないか、と警察で拷問を受けるが、彼は、クイズの答えは、全て信じられないような貧困の中での壮絶な経験で知り得た、と告白する…。

この映画のストーリー展開は単純で、ある意味ハリウッド的でもあり、主人公が成功するかどうか、という点では映画的カタルシスもたっぷり味わえる。

でも、ストーリーは単純でも、映画自体が決して単純ではないのは、この映画で描かれる“スラム街”の実態と、そこで生き抜く子どもたちの姿があまりに壮絶、という点に尽きると思う。

孤児になった子どもたちが、子どもを使って物乞いをさせる大人たちに集められ、その中の一人が、同情を集めるため、目を潰される、という悲壮なシーンがある。

僕はインドで数週間ほど過ごした経験があるが、実際、どこに行っても、物乞いの子どもたちに囲まれた。その中には、手や足がない子どもたちもいたが、あれは生きていくために、わざと切っている、という話も現地で聞いた。

また映画ではペットボトルのフタに細工をして、水道水を入れるシーンが出てくるが、僕自身、インドの田舎町で、どう見てもフタが怪しいペットボトルを高い金を出して買い、暑くて我慢が出来ずに飲んで、お腹を一発で壊した経験がある。あのときは二日間ぐらい外出できず、ホテルのベッドでのたうち回ったが、これもあのときのことを思い出した。

主人公の少年は、どんなひどい状況になっても、人を恨まず、幼い時に恋した少女をひたすら想い続け、青年に成長してもその純愛を貫く。これに対して主人公の兄が出てくるが、兄はスラム街で生き延びるため、弟とは対照的に、次第に犯罪に手を染めていく。

実際のスラム社会では、この兄のように、ずるくならないと、生き抜くのは難しいのかもしれない。どんな困難な、絶望的な状況にあっても、警察に拷問をされても、ただひたすらにまっすぐ生き抜こうとする純粋さを、ダニー・ボイル監督は讃えている。

実際に、純粋に生きて、映画のような奇蹟や栄光は訪れないかもしれない。それでも、この映画は、力強く生きることの大切さを、高らかに歌い上げる。最後の最後に、兄が取った行動が泣かせる。

人の気持ちは、身近な人、そして社会をも変革できる。そのことを、自由社会でありながら、かつてのカースト制度が色濃く残り、格差が存在するインド社会を舞台に描いた意義は大きい。これを単なる寓話にしないぞ、という監督の意図がいろいろなところに見えて、深く胸を打った。
0

ハゲタカ  新作レビュー

観た日 6月某日 ★★★

日本を代表する自動車メーカー「アカマ自動車」が、中国系ファンドに狙われる。

赤いハゲタカと呼ばれるファンド・マネージャーと、これを阻止しようとする“ハゲタカ”こと鷲津の攻防を描く、骨太な経済ドラマだ。

NHKで放映されたテレビドラマ版は僕も全話観たが、これはなかなかの面白さで、難しい経済用語が飛び交う中、企業買収をめぐる人間同士の悲哀や怒り、日本社会の矛盾などがテンポよく描かれた、実に秀逸なドラマだった。

何より、ありがちな恋や家族の話などは一切ないのがいい。テレビ記者役でヒロインも一応出てはいるが、そのキャラクターは主人公がなぜ厳しい企業買収の世界に身を置くことになったか、そのきっかけを握る重要な役どころ。恋の対象等では決してなく、一見非情に見える主人公の人間性が垣間見えるための存在として描かれているのが好感が持てた。

で、この映画版だが、“赤いハゲタカ”のキャラクターが少々典型的な敵役なのが気にはなったものの、現代中国の格差社会と、かつて日本の高度経済成長のシンボルでもあった自動車産業への想いをベースにしながら、国をも巻き込んで展開する巨大企業の買収劇は見応えがあった。

ドロップアウトして海外にいた鷲津が日本に帰り、カンバックを決意し、カジュアルな私服からスーツに着替え、トレードマークのメガネをかけて戦闘態勢になるシーンは、サラリーマンを経験した男性なら、誰もが燃えるところだろう。大森南明のカッコいいこと!!

形勢を鷲津が逆転する辺りからは、その方法も含め、今の経済や金融を知りつくしたうえで練られたアイデアが炸裂し、下手なアクション物より興奮できる。是非、日本映画界はこの作品をきっかけにして、こういう大人が楽しめる日本ならではの良質なエンタテインメイント映画をもっともっと送り出してほしいな、と思った。

ただ、これは「キネマ旬報」でもある評論家氏が指摘されていたが、照明を暗目にして画質の荒い画面にしている点は効果的ではあるものの、ドラマでは活きていた余白の多い画面は、映画館のスクリーンサイズでは時折スカスカに見えてしまい、ちょっと辛い、と思ってしまった。

テレビで観るドラマと映画館で観る映画では、画面の作り方は違うと思うのだが、テレビドラマでは効果的な演出であっても、それをそのまま大スクリーンで展開されても、同じ印象を観客が持つとは限らない。

これはモニターで演出するのが主流になっているのも原因があるのかもしれないが、映画を観ながら、もしかしたらモニター上の画面が何十倍にもなって映し出される、ということを考慮して演出しているのだろうか、という疑問が持ち上がったのも事実である。

さて、映画を観たあと、原作「レッド・ゾーン」を読んでビックリ。原作では、“アカマ自動車“の本社は、「山口県赤間市」にある、という設定だったのだ!! 原作小説ではたびたび、その「山口県赤間市」が登場するのだった。

“アカマ自動車”のモデルは当然、ト○タだろうから、原作で山口県の企業と設定されていて驚いた。世界的な会社になって、中枢は東京にあっても山口県に本社を置いたまま企業活動を展開しているのは、ユ○クロを運営している実在の会社があるので、もしかしたら作者はその会社をイメージしたのかもしれない。

もちろん、「赤間市」なんて市は、山口県に存在しない。その名前からして、恐らく下関市をイメージしたのだろうが、もし、下関市に、世界的な自動車会社の本社があれば、山口県の経済は根本的から変わっていただろうなあ、と想像してしまう。

7




AutoPage最新お知らせ