酔いがさめたら、うちに帰ろう  新作レビュー

★★★★

「毎日かあさん」と同じ題材で、こちらは夫の手記が原作。なので妻目線の「毎日かあさん」と夫目線の今作を比べて観るのも面白いかも。

東陽一監督作品だ。「サード」は大傑作だったよなあ、「四季 奈津子」のときは10代で別の意味で興奮したっけ、なんて思って観ていたら、手持ちカメラの効果的な使い方や、ユーモアと寂しさが交錯する展開と言い、東監督、演出ぶりが実に若々しい!!

東監督、1934年生まれだから、70代後半というから驚く。瑞々しさが「サード」のころと変わりない。

主人公が入院して生活する精神病棟やアルコール依存病棟の患者たちの様がユーモラスかつ人間的で、作り手の温かさが伝わってくる。

「アルコール依存症」と言うと、だらしない病気のように思われがちだが、実はきちんとした病気で、誰でも発症する可能性がある。

どんな人にも生きる喜びはあり、その痛みを分かりあえるのは家族をはじめとする人同士であることを、この映画はうたいあげている。でも、決して饒舌ではない。そこがまた、いい。

浅野忠信氏は自然体の良さにまた磨きがかかったように思う。

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毎日かあさん  新作レビュー

★★★★

日常を淡々と描くことは実は難しい。

なかなか社会に適応できず、病を抱えてしまった夫と、しっかり者(のように見える)の妻。無邪気な子どもたち。

「何だか、ウチの家族みたいね」とは、一緒に鑑賞した妻の感想。

でも、家族は支えているようで、実は支えられている。

この映画は原作コミックの雰囲気も活かしながら、リアルに、考えられたロケーションと、しっかりしたセットで、きちんとした芝居を、引きのカメラできちんと捉えている。

「おお、ちゃんと『映画』している!」全国ネットのテレビ局が絡んでいる映画で、こういうことは最近、珍しい。あとで調べたら、小林聖太郎監督は、若手だが、原一男監督の元で学んだ、映画畑出身の監督さんだった。

永瀬正敏氏、小泉今日子氏も好演。

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オーズ・電王・オールライダー レッツゴー!仮面ライダー  新作レビュー

★★★★

仮面ライダー生誕40周年記念作品だそうである。

…ということは、僕が「仮面ライダー」第1話に衝撃を受け、毎週楽しみに見るようになってから40年経った、ということである。

濃密で怪奇テイストな造りと、等身大なアクションが気に入って、3話か4話目をたまたま見逃したときは、泣いてわめいて騒いで親に「何とかして仮面ライダーを見せろ」とダダをこねまくったほどだった。

でも、7話ぐらいから、何となく違和感を感じ始めて…2号になってちょっと明るい作りになると、復活1号と2号のダブルライダーには興奮したものの、ひねくれ者の僕はライダーからちょっと離れて“ウルトラ”に走ってしまった。V3で再び熱心に見るようになるのだが、新1号はあまり熱心に見てなかった。何より全身黒で不格好ながらシンプルな旧1号のデザインが大好きだったので、少し明るい感じの2号と新1号は好きじゃなかったのだ。

旧1号編は、主演の藤岡弘氏(現・藤岡弘、氏)が収録中に大ケガで入院したため、途中から変身前は以前のフィルムを使い回し、声も吹替えになったことなどを、大人になってから知った。苦肉の策の2号誕生だった訳だが…僕の周りはアクション路線の2号と新1号は大歓迎でみんなが熱狂していた。

そんな思い出いっぱいの「ライダー」だが、この40周年記念作は力が入っていた。世界を支配できるメダルの争奪戦という放送中の仮面ライダーオーズの世界観を軸に、仮面ライダー電王の世界観である時間旅行を上手く挿入。40年前、ショッカーと仮面ライダー1号2号が戦っていた過去でメダルが奪われたため、現代はショッカーが支配する世界になってしまい、洗脳された1号と2号はショッカーの手先になっていて…という物語。

オーズ、電王の設定に、昭和のライダーの物語を入れているのだが、きちんと時間SF物として成り立っていて、脚本が練り上げられていて感心した。時間SFとしてはお約束のひねりもきちんとある。オールライダーが登場する後半はもうお祭りで、往年の石ノ森ファンにとっては嬉しいサプライズもある。だがここはしかし、せっかくここまで物語を構築したのだから、サプライズは理由が欲しかった…かな。

いずれにしても、お父さんと子どもが見るには絶好なお祭りムービーである。
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『ツレうつ。』公式HPアップ!  映画つれづれ

先月末、佐々部監督、そして臼井プロデューサーをお迎えし、「初夏のせとうち・フィルムフォーラム」を開催しました。

主催の「せとうちフィルム・パートナーズ」は、映画で人づくり、まちづくりをしようという団体。

僕は、設立以来のメンバーですが、代表のK子さんの情熱についていってる、という感じです。仕事とはまた違ったアプローチで「映画」と向きあわさせて頂いているので、僕にとっても、有りがたい団体で活動であり、一緒に頑張っている仲間の皆さんに感謝しています。

さて、今回はショートフィルムコンペティションの発表がメインだったのですが、佐々部監督と臼井さんのトークショーでは、監督から脚本づくりの大切さについてお話頂き、大変勉強になりました。

脚本づくりにおいて「セリフを極力削ること」が大切である、ということ。映像の力を信じて、何でもセリフやナレーションで説明してしまうと、観客から想像力を奪うことになってしまうと・・・。なるほど。

最近の日本映画は説明過多で想像力が欠如した作品が多いからなあ・・・。このトークを聞いてほしい方は、決してアマチュア映像作家ばかりじゃないな、と思ってしまいました。つい先日も、ナレーションで感情や状況を説明して興ざめした映画があったな、と・・・。

さて、朗報です!このイベントでは佐々部監督の新作「日輪の遺産」「ツレがウツになりまして。」の特報もDVD上映したのですが、この特報も見られる「ツレがウツになりまして。」の公式HPがアップされたようです!↓

http://www.tsureutsu.jp/

この2本、マスコミ試写や業務試写の評判が物凄くいいのです!!早く観たい!!
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10日のシネKINGに是枝監督、大森監督ご出演!  新作レビュー

またまた・・・宣伝で申し訳ないのですが、10日放送の「シネKING」は、「奇跡」と「津軽百年食堂」を紹介します。

それで!!何と!!「奇跡」では是枝裕和監督と、主演のまえだまえだのお2人に、「津軽百年食堂」では大森一樹監督と、出演の前田倫良さんに、僕が独占インタビューをしちゃっています!!

是枝監督は「誰も知らない」「歩いても歩いても」が大好きだし、大森監督は「ヒポクラテスたち」「恋する女たち」「ゴジラVSビオランテ」と、高校大学時代に僕が最も熱狂した監督さんなので、ものすごく嬉しかったです。

収録はかなり前なのでどんな話をしたのか、細かいところは忘れてしまったのですが・・・かなり突っ込んで映画の話をたっぷりして頂きました。あと、「まえだまえだ」のお2人の受け答えがしっかりしているのにビックリしました。

ご覧になれる地域の方は、是非、ご覧ください。お楽しみに!!!
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50000アクセス突破!  映画つれづれ

ついに、と言いますか、やっと、と言いますか、このプログ、50000アクセスを突破しました!!

2006年2月7日に開設以来、多くの方にアクセスして頂き、本当に感謝、感謝です!

1年に10000アクセスはある計算になる訳ですから、凄いなあ、と素直に思います。

絵も写真もなく、絵文字もない地味な文字だけで、それにあまり更新もなく、ほかの方のプログにトラックバックもほとんどしていないにも関わらず、多くのアクセスを頂いていることに、本当に嬉しく、有りがたく、申し訳ない気持ちでいっぱいです。

これからも、拙いですけど、できるだけ更新を心がけながら、映画の魅力発信に頑張りたい、と思います。

本来、このプログは仕事に追われて新作映画を観る機会が少なくなり、自らを鼓舞するために、新作映画のレビュー専門の極私的なプログとして始めたのですが、この間に番組が始まるなど、さにら深く「映画」にかかわらさせて頂くようになり、より多くの方に見て頂く機会も増えました。

ですので、これからはかつての名作や傑作の紹介や、僕自身の「映画」と関わってきたエピソードにも力を入れながら、頑張っていこうと思います。

改めてよろしくお願い致します!!

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