アポカリプト  DVD・ビデオレビュー

見た日/2月某日 ★★★★

メル・ギブソン、やるな、お主、という感じである。

公開時、マヤ文明の徹底した再現ということで話題になったし、その表現が史実と違う、いや違わない、という論争もあったので、真面目な映画と思ったらトンデモナイ!

この映画、とてつもなく凄まじい、グロもアリの、超弩級の肉体酷使アクションの大傑作だった。こんなにも画面に引き込まれ、胃がキリキリしながら見たアクション映画は久し振りである。

「痛み」というのは、実はアクション映画の大切な要素だったりする。

実生活もそうだが、飛んだり跳ねたりすれば、肉体に必ず何らかの負荷はかかる。

その「負荷」を、如何に「映画」として見せるか、そこがアクション映画の妙である。そしてその「負荷」が極まったときの「痛み」、これこそがアクション映画の醍醐味でもある。

華麗な蹴りを食らったときの悪役の「痛み」、そして「リアクション」、凄まじいまでのアクションを繰り出したときの男の「悲しみ」…古くはバート・レイノルズ、スティーブ・マックイーン、そしてブルース・リーからジャッキー・チェンに至るまで、そんな興奮を、何度スクリーンから味わったことか。

ジャッキーのように、ケガも当然、という姿勢で肉体の限界に挑む映画群は究極だが、そこまでは行かないにしても、そんな生身の「負荷」の妙を見せてくれるのがアクションの楽しみなのだが、最近はCGばかりで味気ないのも事実だ。

それが、この映画は、恐らくCGも使ってはいるだろうが、全員裸でジャングルをただただ駆け巡るリアルさ、凄まじさに唖然で、マヤ語をしゃべるこだわりも含め、見応えがあった。

メル・ギブソンの監督作「ブレイブハート」「パッション」はいずれも好きな作品だが、前作で描いた「痛み」のリアルさを、今作ではもっと突き詰めた感がある。

劇場公開時は賛否両論ありで、近くの劇場で上映してなかったこともあって見逃したのだが、これまた劇場で鑑賞できなかったことを後悔させる作品だった。


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