カンナさん大成功です!  DVD・ビデオレビュー

見た日/5月某日 ★★★★

こういう作品を見ると、本当に韓国映画も多種多様で奥が深く、あなどれないと思う。

ブスでデブだが、歌は抜群で、有名歌手のゴーストシンガーをしている女の子・カンナが、自分を見出してくれた敏腕プロデューサーに恋をしてしまう。

そのプロデューサーも好意を寄せてくれていると思いきや「ブスでデブなカンナを利用しているだけ」という発言を聞いてしまったカンナは、思い切って全身整形し、別人に生まれ変わる…。

テイストや演出はアメリカ映画なんかに見られるタッチで目新しくもないが、美人に変身してしまったカンナが、オタクの追っかけファンやモテナイ人の気持ちに同化していく心理描写はなかなか巧み。

「例え見た目はきれいになっても、人は心が美しくないと、どうしようもない」という永遠のテーマを、上手に、最後は感動的に歌い上げる。

「韓国は整形美人が多い」とはよく聞くし、それが本当かどうかは分からないが、韓国の芸能界を舞台にしているこの映画が、それを自虐的にギャグにしているところは結構笑える。

この映画がいいのは、芸能物としてよくできているところで、とくにコンサートのシーンは出色で、主演の女優が歌う楽曲が素晴らしく、印象に残る。

特殊メイクで整形前のカンナも演じきったというヒロインはとっても魅力的だ。

「オールドボーイ」「殺人の追憶」など、日本のマンガや映画を源流としながらも、韓国映画独自のセンスでとてつもない傑作になった作品もあるが、この作品や「ブラザーフッド」のように、ハリウッド作品のいいところを上手に取り入れながら、独自の主張やテイストを折り込むのも、韓国映画の得意のするところだ。

日本映画だと、妙にその独自テイストが重くなって失敗したりするのだが、この映画は最初から最後まで、ひとつの爽快感が突き抜けていて、その点が潔い。

それで、この映画も日本のマンガが原作というから驚きだが、ストーリーなど、映画は原作とは全く違うらしい。日本では今度、山田優主演でリメイクされるらしいが、果たして日本版はどうなるのだろうか?

韓国版を見習って、思いっ切り弾けてほしいが…。
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