バトル・ロワイアルと深作欣二監督  映画つれづれ

深作欣二監督は、心から大好きな監督の1人だ。

 「仁義なき戦い」など、一連のバイオレンス傑作群から「宇宙からのメッセージ」などのトホホ大作群まで、嫌いな作品はない、と言っていい。

 そんな深作監督と生前、お会いする機会があった。「バトル・ロワイアル」のキャンペーンで山口県に来られたとき、地元の映画興業会社から高校生に試写を見せて監督と懇談会を開き、その模様を地元ケーブルテレビで放送したいので司会をやってくれ、という。

 もちろん、2つ返事でOKしたが、テレビ放映されたにもかかわらず、僕が司会なのでかなりマニアックな懇談会になってしまった。が、しかし、当時、この映画はR15指定になって、国会でも議論になっていたのに、高校生試写会をやった、我らが地元の毎日興業という会社はすごいと思ったし、協力した2つの高校の先生が快諾した、というのも拍手喝采だった。

 このとき、ある女子高校生が、映画の感想を求められ、「キタノ先生が可哀相」と言った。この映画のキタノ先生は随分ひどい先生なのだが、映画に込められた暴力の裏にある虚無感や無意味をこの女子高生は1度映画を見ただけで見抜いた訳で、この感性に深作監督は大感激。このあと、あちこちのキャンペーンでこの話をしていたそうだ。

 「ヘンな大人は暴力シーンがあるだけで誤解するけどね。子供たちにはちゃんと届いている」。このときの監督の言葉に感動した。

 キャンペーン後、空港までの車中で監督、ご子息の深作健太監督と交わした映画談義は一生忘れられない思い出だ。とくに「復活の日」のときの外国人俳優のエピソードは楽しかった。その内容はいずれこのブログで記したい…。

 深作健太監督のその後の大活躍を見ると懐かしいが、早く「スケバン刑事」が見たいなあ、と思うきょうこのごろだ。
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