運命じゃない人  DVD・ビデオレビュー

見た日/11月某日 ★★★

最新作「アフタースクール」が好調な、内田けんじ監督の前作。やっと、DVDで見ることができた。

時勢をバラバラにして、一人一人の登場人物をそれぞれ追いながら、物語の真相を明らかにしていく独特な手法は、もうこの長編第一作から完成されていて驚いた。

映画を見ながらインプットされた情報が、物語の展開とともに崩れていく心地よさ。この作品でも、物語は意外な方向へと転がり、観客の想像の上をいく。

出演者は正直、あまり有名ではないキャストを揃えているが、それが効果をあげている。ヤクザの組長役の山下規介氏を久々に見た。主役のサラリーマンは、「アフタースクール」で大泉洋が演じた先生の原型のキャラクターとも思える。

とっても面白かったが、「アフタースクール」があまりに素晴らしく、この前作はどうしても比べてしまい、多少アイデア先行型な気がしたのと、ラストの処理に不満があったので、星は3つ。

でも、内田監督は2作もこのパターンでの傑作を発表した以上、3作目はどんな作品をぶつけて来るのだろう。同じ着想では「またか」になるし、凡庸な作品では期待外れになってしまう。

でも、これだけ面白い作品を続けて発表した内田監督のこと、きっと我々の想像の上を遥かにしのぐ作品を作ってくれるだろうし、是非、それを期待したい。

0



トラックバックURL

トラックバック一覧とは、この記事にリンクしている関連ページの一覧です。あなたの記事をここに掲載したいときは、「記事を投稿してこのページにお知らせする」ボタンを押して記事を投稿するか(AutoPageを持っている方のみ)、記事の投稿のときに上のトラックバックURLを送信して投稿してください。
→トラックバックのより詳しい説明へ




AutoPage最新お知らせ