インサイド・マン  新作レビュー

見た日/6月某日 ★★★

いい意味で、期待を裏切ってくれた、上質な娯楽サスペンスだった。「マルコムX」などの社会派、スパイク・リーが切れ味のいい変化球を投げた、という感じ。

 いわゆる銀行強盗物なのだが、犯人たちはフツーの強盗ではなく、目的がはっきりしないまま、不思議な緊張感とスパイク・リーならではの人種偏見をネタにした適度なユーモアが続く。デンゼル・ワシントン扮する刑事が対応に追われる中、そこに強盗に入られた銀行の会長と、その会長に事件への対応を依頼されたクセ者の弁護士の話が絡み、話は意外な方向へと向いていく。

 読めない物語が切れ味のいい映像のリズムに乗って展開していく。弁護士がジョディ・フォスターというのが配役の妙で、出番は少ないものの、快作「フライト・プラン」よりはこっちの方がジョディを生かしているような気がする。

 後半、お話がひと段落してからの展開のテンポが緩くなって気になるのと、オチの展開と犯人たちの目的の一貫性に?なところがあるので★は三つにしたが、近年のハリウッドのクライム・ムービーでは久し振りに面白い作品を見た。

 
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