八日目の蝉  新作レビュー

★★★★★

「津軽百年食堂」のレビューと矛盾しているようだし、誤解しないでほしいが、「泣ける映画がいい映画」とは限らないものの、「泣けるいい映画」はこの世にたくさんある、のである。そういう意味で言うと、この映画は「泣けるいい映画」である。僕が今年、今の時点で一番スクリーンの前で泣いた映画はこの映画である。

映画を観たあとで原作を読んだが、上手い、と思った。小説は小説で味わいが深いが、この映画版は原作とは違うアプローチで人の破滅と再生を見事に描いている。

愛人の子を誘拐してしまう女性。映画は事件から20年後、成長した、誘拐された女性の目線から終始、物語が語られる。罪は罪、という非情さも描きながら、人の生き様こそが人の気持ちを揺さぶり、生き方を決める、という人生の深さが描かれる。

永作博美氏の評判がいいが、現代パートの井上真央氏がいいから、過去のシーンにぐっと来るのだと思う。ラストの井上氏のセリフが胸を打つ。

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