モテキ  新作レビュー

★★★

全然モテナイ主人公がライターになって、魅力的な女性と出会って仲良くなるものの、「彼女は僕が好きかも。いいや、そんなはずない!」と悶え苦しむ様子を、サブカルチャーやJポップなど、斬新な映像センスを駆使して描いた作品。

うーむ、この主人公は20年前の僕だ。似たようなシチュエーションは、何度もあったぞ。

新聞記者になって、「記者」という仕事から得られる情報や立場に勘違いし、ダサいくせに女性にもてたくて、いろいろ努力するものの、結局、失恋を重ね、落ち込んでいた日々…いやあ、リアル「モテキ」でした。

面白いし、我が青春のアイドル、長澤まさみちゃんの正しい演出をしている点(彼女はセクシー、かつコメディ演技は最高!なのだ)は100点満点なのだが、「人」の描き方において、???な点がどうしても気になった。

麻生久美子扮する、OLの描写、主人公への上司、同僚たちの対応など、人格攻撃キワキワ、と感じたのは僕だけ?

人を想う切なさを描いてはいるが、そこに至るまで、人の痛いところや気持の奥底を笑うようなシーンもあって、幼いころから挫折感を繰り返し、青年になっても対女性に対して痛い想いを繰り返してきた僕には、ちょっとキツかったかな。

でも、大根仁監督の映像センスは素晴らしい。さすがに僕が敬愛するアダルトビデオ監督、カンパニー松尾氏の影響を受けた、と言われるだけはある。

この作品も、カンパニー松尾監督の影響力かと思われる、大根監督自ら手がけたという○○撮り的ショットもあり、これがこの映画のヒロインたちを美しく見せている。

大根監督のこれからが楽しみ。「モテキ」以外の長編映画が観てみたい。

森山未来君も好演。可能性がもの凄く広い役者さんだなあ、と感心した。

3



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