舟を編む  新作レビュー

良作。

「川の底からこんにちは」の石井裕也監督。

ユーモアとドラマのバランスがいい監督さん。29歳というから驚く。

人情話だけど、丁寧に演出している。コミュニケーションが下手な辞書編集者と、料理人を目指して修行中のヒロイン。

2人を結びつけるのは、2人が得意とする「言葉」と「料理」。それぞれが得意なもの、好きなものを通して、お互いの足りない部分を補っていく様と、足りない「言葉」を埋めていく辞書の編集作業が重なっていく妙味。

さらに印象的なのは、映画が進み、2人に溝が生まれたときもまた、冷えていく雑煮という「料理」を効果的に使っている点。

さらにさらに、「言葉」によって2人が再生していく様がいい。

ちょっと残念なのは、アクションがある、ないということではなく、人物描写が大人しすぎて、辞書の中の小さな言葉の文字のように縮んでしまった感を受けたことだろうか。

松田龍平さんが素晴らしい。85点。

5



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