映画遺産!  マイベスト

遅ればせながら、昨年末にキネマ旬報から出た、キネ旬ムック「オールタイム・ベスト映画遺産200」(日本映画篇)を買いました。

様々な映画人や文化人、読者が選ぶオールタイムベストテンが紹介されていて、我らが佐々部監督も、寄稿されています。

監督が選ばれた10本は、「祭りの準備」「砂の器」「キューポラのある街」「幸福の黄色いハンカチ」「七人の侍」「東京物語」「旅の重さ」「仁義なき戦い」「赤い殺意」「ホタル」でした。どれも傑作ばかり!

監督の作品を観ていると、頷ける作品ばかりです。こうした作品を観ながら、監督は映画を学び、いろいろなものを感じ取られたのだろうなあ、と感じました。

この本では、読者が選んだベスト200に「チルソクの夏」「夕凪の街 桜の国」が入っていて、文化人・映画人の方も、この2作品を選ばれた方がいらっしゃいました!

とくに、フランス文学者の野崎歓さんという方は、「チルソク」を大きく紹介。「題材と、場所と、出演者のフレッシュネスが見事な一致を観た『チルソクの夏』のような作品が、“珠玉の”という形容にふさわしい」と大絶賛していらっしゃいました。う、嬉しい・・・。

さて、僕のオールタイムベストテンですが、以前書いたので、また書きますね。

★日本映画
@「チルソクの夏」
A「砂の器」
B「仁義なき戦い」
C「夕凪の街 桜の国」
D「太陽を盗んだ男」
E「ルパン三世 カリオストロの城」
F「ゴジラ」(1954)
G「キャバレー日記」
H「夢」
I「星空のむこうの国」

★外国映画
@「誰かがあなたを愛してる」
A「ニュー・シネマ・パラダイス」
B「スタンド・バイ・ミー」
C「ライフ・イズ・ビューティフル」
D「ジョーズ」
E「フィールド・オブ・ドリームス」
F「燃えよドラゴン」
G「殺人の追憶」
H「ブレード・ランナー」
I「ダークナイト」

…こうやって改めて見ると、いずれも2位までは不動ですが、3位以下は、そのときそのときの心境によって違うなあ、と改めて思いました。

そこで、「僕の人生に影響を与えた映画ベストテン」を記したいと思います。影響度の強さから1位、2位と繰り下がります。

@「チルソクの夏」
※この映画がなかったら、今の僕はなかった。
A「野獣死すべし」
※高校生のとき、この映画で人生観が変わった、ような気がした。
B「キングコング対ゴジラ」
※生まれて初めて映画館で観た映画です。
C「ロミオとジュリエット」
※叔父さんに連れられて行った記憶が…。僕の目覚め。
D「伊豆の踊り子」
※百恵ちゃんバージョン。初めて自分の意志で映画館に行った映画。
 小学生でした。ませていたもんだ。
E「砂の器」
※忘れもしない。小5のとき。日本映画に目覚めた瞬間でした。
F「ジョーズ」
※これで洋画に目覚めました。これも小5のときでした。
G「出口のない海」
※この映画のお手伝いがしたい!と会社を辞めてしまいました。
H「ロボコン」
※この映画で、初めて撮影の現場というものを体験させて頂きました。
 キャンペーンイベントの司会をしたことも思い出です。
I「ほたるの星」
※素敵な仲間たちと出会えた作品。公開時のキャンペーンのお手伝いは、
 貴重な経験となりました。


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オールタイムベストテン!  マイベスト

キネマ旬報が、日本映画、外国映画でそれぞれオールタイムベストテンを募集しています。

僕も応募してみようと思いますが、オールタイムベストテンは、何度か自分でも選んでいて、そのときそのとき、自分が置かれた状況で常に変化していきます。

「シネKING」放送開始以来、生涯の一本は何ですか?と聞かれることが多いのですが、一本に絞るのは難しく、この質問は、正直、困ってしまいます。その日の気持ちで、その「一本」が違うこともあるのです。まあ、上位10本ぐらいは、大体一緒ですが・・・。

で、これは、あくまで個人的なオールタイムベストテン、です。

よく、「どうしてかの傑作である●●●●が入ってないの?」と聞かれますが、基本的に、リアルタイムで、映画館で観た映画が、どうしても心や気持ちに残るもので、あとからビデオで観たものは、どんなに名作でもなかなか上位には行かないものです。もちろん、名作と言われるもので、未見の作品も、たくさんあります。

まあ、だから映画はいい、のでしょう。

「え?こんな映画が好きなの?」「そうなんですよ。実はこれ、結構いい映画なんですよ」。「これ、サイテーだよ」「そう?僕は大好きだけどなあ」こんな会話もずいぶんしましたが、一本の映画で、100人観客がいれば、100通りの感じ方があるのだから、それも当然でしょう。

ということで、現時点の、マニィのオールタイムベストテンです。今年、観た映画はまだ印象が強いのか、他作品となかなか比較できず、ベストテンに入れていいかどうか迷ったので、あえて外しています。是非、皆さんのオールタイムベストテンも教えてください。

★日本映画
@「チルソクの夏」
…もう、僕の肉体というか、心の一部になっています。目を閉じて、ひとつひとつのシーンを思い浮かべるだけで、心の奥がジワーっと温かくなります。いろいろと辛い時、いつもこの映画のことを想うのです。この映画がなければ、僕は今も新聞社に勤務していただろうし、現在の僕はなかった。正に、僕の人生を変えた「一本」です。

A「砂の器」
…小学校5年のとき、この映画を劇場で観なければ、僕は日本映画を好きになることはなかったでしょう。これもまた、僕の人生を変えた「一本」です。そして、音楽に興味を持ったのも、この作品がきっかけでした。クライマックスの、ステージで演奏する音楽家を、袖で見つめながら名セリフを呟く刑事の丹波哲郎の姿が忘れられません。

B「仁義なき戦い」
…深作欣二監督の作品は、晩年の数作品を除いて、本当に熱狂しました。傑作の呼び声高い「仁義の墓場」も素晴らしいけれど、やっぱりこれかな、と。手持ちカメラの凄まじさと俳優さんたちの凄み。「広島死闘編」も傑作ですが、僕的には第1作のインパクトには勝てませんでした。「復活の日」や「宇宙からのメッセージ」「バトル・ロワイアル」など、作品の完成度は別にして、心から愛している映画が深作監督作品にはたくさんあります。

C「夕凪の街 桜の国」
…「チルソクの夏」の佐々部清監督の傑作。この作品もまた、僕の心に染み入ります。ひとつひとつの場面、セリフがたまらなく愛おしい。音楽も素晴らしく、各シーンを彩ります。麻生久美子さんが高い評価を受けて賞をたくさん取りましたが、個人的には、田中麗奈さんが素晴らしかったからこそ、の麻生さんの名演技だったと思います。過去と今を繋ぐ見事な展開、生命の繋がりという、人が生きるうえで最も大切なことを、原爆という悲劇を背景にしながら表現した語り口など、この「映画」こそ、後世に語り継いでいかねばならない一本だと思います。

D「太陽を盗んだ男」
…作品数も少ない、長谷川和彦監督の傑作。時代の空気感というか、かわいた感じが素晴らしい。犯罪の意味や意義なんてものもなく、ゲームとして展開される、中学教師のとてつもない犯罪。そこに絡む熱い刑事。犯人の要求である、ローリング・ストーンズの日本公演も、巨人戦の完全中継も実現しましたが、そんな現代から見ても、新しい、と感じるセンスが凄いです。大学時代にビデオで観た同監督作品「青春の殺人者」も、観終わったあと、興奮して街に飛び出し、雨の中を走ったことがありました。

E「ルパン三世 カリオストロの城」
…中学三年生のころ、公開されて日曜日になると、朝から夕方まで繰り返し観た、アニメの名作。アクションの配分、ストーリー展開、ユーモアのセンス…どれも一級品。同時上映の「MrBOO!インベーダー作戦」の邪魔だったこと、邪魔だったこと。僕にとっては、宮崎駿監督の作品と言えば、その後の名作よりも、この「カリ城」なのです。

F「ゴジラ」(1954)
…ベストテンのうち、この作品と10位の「星空のむこうの国」は、ビデオ観賞のみ。三歳のとき劇場で観た「キングコング対ゴジラ」が最初の映画館体験のはずなのだが、その後、特撮マニアとなり、やっとビデオで観た「ゴジラ」第一作のインパクトは忘れられない。これも興奮して、街を走ったっけ。

G「キャバレー日記」
…いわゆる“日活ロマンポルノ”の傑作。山口市のポルノ映画専門館、ニュー泉都で観ました。確か未成年だったはずで、年齢をごまかして入った記憶が…。「サイドカーに犬」の根岸吉太郎監督作品。伊藤克信の妙にとぼけた演技がおかしいのと、ヒロインの竹井みどりさんのまあ美しいこと!「チルソクの夏」で、スクリーンで竹井さんに再会したときは、嬉しかったなあ…。軍隊式のピンク・サロンで繰り広げられる悲喜劇が、切なくも面白い、傑作です。

H「夢」
…世間的には、黒澤明監督作品は、往年の名作群に比べ、晩年の作品は評価が低いものの、僕的には劇場で観たこの作品の、浮き世を超越したかのような世界感が大好きで、とくに「トンネル」「きつねの嫁入り」はお気に入りです。もちろん「七人の侍」「天国と地獄」「椿三十郎」「用心棒」も大好き。でも「乱」「影武者」「まあだだよ」「八月の狂詩曲」は正直、映画館で「???」でした。

I「星空のむこうの国」
…小中和哉監督の小品。少年ドラマシリーズにオマージュを捧げた、16ミリのほとんど自主映画のような作品ですが、ここで展開される、SF純愛ファンタジーに心奪われました。当時、僕は確か浪人生だったはずで、この映画を観て、何とも切ない気分になったのを思い出します。学校から帰ると、自分は死んだことになっていて…というオープニングがいい。別の世界で、死んだ「僕」のガールフレンドに出会うが、その少女は余命いくばくもなく…。そこからの展開が、切なくてたまらない、です。

※あと、「日本のいちばん長い日」「ブルークリスマス」「七人の侍」「海と毒薬」「天国と地獄」「カーテンコール」「半落ち」「出口のない海」「復讐するは我にあり」「ゆきゆきて、神軍」「遠雷」「の・ようなもの」「家族ゲーム」「それから」「野獣死すべし」「最も危険な遊戯」「ア・ホーマンス」「誰も知らない」「天国と地獄」「青春の殺人者」「幸せの黄色いハンカチ」「息子」「新幹線大爆破」「冬の華」「泥だらけの純情」「八甲田山」「聖職の碑」「映画クレヨンしんちゃんモーレツ!オトナ帝国の逆襲」などがこぼれましたが、これらの作品は、時によっては、いつベストテンに入ってもおかしくない作品群です。

★外国映画
@「誰かがあなたを愛してる」
…大学生のときに観た、メイド・イン・香港の恋愛映画。やっぱり、僕の外国映画のベス・ワンは、いつの時代も、この作品になってしまいます。「宋家の三姉妹」のメイベル・チャン監督作品。ニューヨークを舞台に、不器用な中国人同士の男女のすれ違いを描いた作品で、最近はこういうど真ん中ストレートの恋愛映画が、邦画、洋画ともに少ない、と思います。大人になり切れない、アメリカ社会にも馴染めない、チョゥ・ユンファ演じる男の姿が実に切ないのです。秋のニューヨークの風景も素晴らしい。調べたら、DVDの新版が出ていた。買おうかな…。

A「ニュー・シネマ・パラダイス」
…この作品も、いつどんな時でも、3本指には入ります。「映画」、そして「映画館」というものに、幼少期から青年期、そして現在に至るまで、様々に「人生において大切なもの」を教えてもらった人が観ると、たまらなく愛おしくなる、そんな作品です。サントラ盤を擦り切れるまで聞いて、三回ぐらい買い直しました。期待して観た「完全版」は正直、あまり良くなくて、カットしたエピソードが余分なものに思えました。映画を「切ること」も大切なのだなあ、と改めて感じた作品です。

B「スタンド・バイ・ミー」
…少年期特有の、冒険心と不安、憧れ。時代も国も違うのに、自分の少年時代とダブってしまう不思議さ。ラスト、大人になった主人公の切ないナレーションもいいです。リバー・フェニックス、亡くなったんだよなあ…。

C「ライフ・イズ・ビューティフル」
…同じテーマの「シンドラーのリスト」も素晴らしいが、コメデイタッチの中に、生きる、ということの物悲しさ、そして素晴らしさ、戦争の愚かさが、ひしひしと伝わる名作です。どんな映画を観ても、すべてタイトルや物語を忘れる、という僕の奥さんが、10年経っても唯一、タイトルと内容が言える作品でもあります。

D「ジョーズ」
…映画館で観た映画で、「何て映画は面白いのだろう!」と最初に思った作品は、邦画が「砂の器」なら、洋画はこの作品。これも、小学5年でした。興奮しまくって、観たその日から、毎日「ジョーズ」のいろんなシーンをイラストに描いては、一人で喜んでいたっけ。ロイ・シャイダーも亡くなってしまった…。USJのアトラクションで、船に乗っていて「こちら、ブロディ署長!」って流れただけで、泣きそうになりました…。

E「フィールド・オブ・ドリームス」
…今、野球に夢中な息子とキャッチボールをしているだけで、この映画を思い出して、泣きそうになってしまいます。亡くなった若い父親と、少し年老いた息子が、ただ淡々とキャッチボールをする場面がいいんだよな、と心から思います。1歩間違うと、「危ない」映画なのだが、何故か感動してしまうのは、「野球」と「家族」を結びつけたからでしょうか。

F「燃えよドラゴン」
…ジャッキー・チェンは先生と呼ぶくらい尊敬しているが、最初に観た映画で、心からクンフー・アクションに感動した映画と言えば、これでしょう。ラスト、鏡の部屋での死闘のシーンは素晴らしい!この映画の名セリフ、「考えるな、感じろ」は僕の、座右の銘のひとつです。

G「殺人の追憶」
…香港映画の旗手、ポン・ジュノ監督の大傑作。連続猟奇殺人事件を追う刑事たちの姿を、80年代の軍事政権下の韓国の世情と浮き彫りに照らしながら描いた、見事な作品。時代的な閉塞感、刑事たちの人間くささなど、本当に素晴らしい。かつての野村芳太郎作品や今村昌平監督作品の雰囲気を漂わせていますが、この監督さんは日本映画の影響を堂々と口にしながら、きちんと自分の世界を作っています。最近の日本映画には明らかにこの作品の影響かな、と思う作品もあります。次作「グエムル〜漢江の怪物」も、日本の怪獣映画やアニメの影響が見られるものの、独自の切り口で韓国の現代性を見事に切り取っているからスゴイ。

H「ブレード・ランナー」
…リドリー・スコット監督による、SF映画の金字塔。この映画に漂う終末観や、東洋的な死生感は、実に新鮮で痛烈でした。今でもこの映画を思い出すと「強力わかもと」が飲みたくなり、屋台でうどんが食べたくなります。ハリソン・フォードが渋く、のちにB級映画専門となるルトガー・ハウアーが実にカッコいいです。


I「ダークナイト」
…つい最近の映画ですが、ヒーロー物、アクション映画というジャンルで、人間の心に巣くう善と悪、というテーマを突き詰めた傑作だと思います。ここで語られる善と悪は、「バットマン」という作品だからこそ、描けたものであり、同じようなテーマでも「ノー・カントリー」になっちゃうと後味は最悪なのだけど、こういう風に料理してくれると、バンバン人も死んでダークなのだけれども、ヒーロー物特有のカタルシスは残るから不思議です。

※洋画もいっぱいこぼれました。「ザ・コミットメンツ」「ワイルドバンチ」「プラトーン」「フルメタルジャケット」「2001年宇宙の旅」「スター・ウォーズ」(エピソード4/新たなる希望)「ローマの休日」「ウエストサイド物語」「街の灯」「アマデウス」「12人の怒れる男」「タクシードライバー」「ディアハンター」「コンタクト」「ゴッド・ファーザー」(第1作)「ショーシャンクの空に」…ベストテン内に入りそうな映画を考えていると、こちらもキリがありません。
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2008年・トホホベストテン発表!  マイベスト

マイベストテンに続いて、おたっきーの2008年トホホベストテンです。

トホホとは、単につまらない作品ということではなく、その中にも愛らしく、決して秀作ではないけれど、どこか心の奥に挟まっている、そんな作品のことです。

★2008年マイ・トホホベストテン
@ 僕の彼女はサイボーグ
※後半の展開に口アングリ。ジェットコースターの如く、時系列を無視して話が凄まじく揺れ動く。でも、その強引さが大好きだったりする。

A 特命係長只野仁〜最後の劇場版〜
※昔の「不良番長」シリーズの後期を思わせる、お色気メチャクチャアクションコメディなのだが、主人公に命令するボスが本物の不良番長なのが笑える。

B ハンコック
※スーパーヒーロー物なのだが、これも後半の展開に口パックリ。前半と後半は雰囲気も展開も、全く別の映画。1粒で2度美味しい、グリコのような映画。

C L〜change the world
※先日、テレビでもやってましたな。「デスノート」本編ではあり得ないLの行動も、突如ホラーになるビジュアル展開も、存在価値も何もないのに、ただ思わせぶりだけで出てくる、なぜこのキャラクターを出したのか全く意味不明のナンちゃん(南原清隆)扮するFBI捜査員の存在と、とてつもなく難しいワクチンの開発を、いつもの高いテンションでいともカンタンにやってのける平泉成氏の博士の前には、全てぶっ飛ぶのであった。

D ドラえもん〜のび太と緑の巨人伝
※後半、環境保護メッセージ色が強くなった瞬間、ドラえもんものび太も、ジャイアンもスネ夫もしずかちゃんも、映画の世界から掻き消えてしまう凄さ。でかい木しか印象になく、ヒロインがただのわがままなお姫様、というのもスゴイ。

E まぼろしの邪馬台国
※映画自体が、まぼろしのようで…。竹中直人氏の強烈なキャラクターと怪演、そしてサユリさま扮する「卑弥呼」に、全ての民はひれ伏すでしょう。三角マークの名の元に…。

F インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカラの王国
※インディ・ジョーンズが、原爆実験に巻き込まれて全然無事、というのは、唯一の被爆国の国民として「これ、娯楽として楽しんでいいのかな」と思ってしまったのは事実。スピルバーグさん、大丈夫?

G スピード・レーサー
※真のオタク魂、海外(USA)に見たり。タツノコプロダクションによるオリジナルアニメまんまの世界を、CGで忠実に再現。こりゃあ、オタク以外は受けないよ。僕は大好きだけど。

H ゲゲゲの鬼太郎〜千年呪い歌
※寺島しのぶが妖怪で夜中、道に出てくる、というだけでインパクト大。

I 地球が静止する日
※映画が静止するかと思いました。

■おたっきー・トホホ・ムービーアワーズ各賞の発表!

★最優秀作品賞 僕の彼女はサイボーグ
※これしかないでしょう。SF映画の常識を覆し、かつ綾瀬はるかが死ぬほどキレイ。

★最優秀主演男優賞 松山ケンイチ「L〜change the world」
※何でもやっちゃう松山氏だが、自転車に乗る「L」に僕はやられました…。

★最優秀助演男優賞 南原清隆「L〜change the world」
※ナンちゃん浮きまくり。キャラクターも浮きまくり。ていうか、物語に不要なキャラクターなんだけど、妙なインパクトあり。

★最優秀主演女優賞 西川史子「特命係長只野仁〜最後の劇場版」
※棒読みセリフにあの脱ぎっぷり。西川先生、全てを達感して演じている様は美しすぎる。

★最優秀助演女優賞 寺島しのぶ「ゲゲゲの鬼太郎〜千年呪い歌」
※豪華コスプレ大会の中、怨念がビシバシ感じられるしのぶ嬢の人魚姫はスクリーンからオーラを感じた。

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松田優作出演作マイベストテン  マイベスト

佐々部監督周南応援団の幹事で、我らが映画仲間、MOTOちゃんのブログが、大変なことになっている。

http://m19791217.soreccha.jp/

佐々部監督への敬愛がいっぱい詰まった記事と、故・松田優作氏を撮り続けた写真家、渡邊俊夫さんの深い想いに感動したことを綴った記事に、それぞれ御本人からのコメントが届いていて、味わい深い彼女のブログが、さらに深いイイものになっている。

これも、MOTOちゃんの純粋な映画への愛と、彼女の温かな素晴らしい人格ゆえだと思う。そんな彼女から「松田優作さん主演映画のオススメは何ですか!」と聞かれた。

そこで僕は、下関出身の不二の俳優さんであり、リアルタイムで心底影響を受けた、松田優作氏のことを久々に想い、胸が熱くなった。

思えば、松田優作氏の映画体験は、我が一生の友であり、幼いころから一緒に映画を鑑賞し、映画論議をしながら青春時代を過ごした、このブログにも時折コメントを頂く、T君こと「伊達邦彦」さんを抜きに語れない。

彼と、何度「松田優作」について語り合い、胸を焦がしたか知れない。「優作」アニキにあこがれ、語り合う2人の少年の胸に、映画への「夢」や「希望」が大きくふくらんだ。だからこそ、現在の僕がある。

とくに彼と2人で見た「野獣死すべし」体験は忘れられない。高校生の時、雨が降る中、2人で自転車を飛ばし、古い映画館に駆け込んだ。館内に入ると、もう映画は始まっていて、松田優作演じる「伊達邦彦」が雨の中、刑事を襲い、拳銃を奪うシーンに目と心を奪われた。

役作りのため、歯を抜き、数キロ体重を落としたという、松田優作の凄さ。その「目」は俳優ではなく、もはや本物の「野獣」だ。ベトナムの従軍記者だった伊達邦彦が、自分の中の空虚な「何か」を追い求め、現代のコンクリートジャングルを戦場に見たて、狂気を持って、自らを凶器と化して駆け巡る。

映画を観終わって、2人とも無言で「凄かったね」と言うのがやっと。雨の中、自転車でトボトボ帰る2人の目に、山口の田舎町が戦場に見えたのは束の間、次の日からは退屈な日常が待っていて、数日経ったときは2人でため息をついたものだ。

さてさて、そんな思い出も懐かしいが、数年前、下関で「松田優作展」があったときは、わざわざ駆け付けた。貴重な展示物を前に号泣する僕を、当時3歳の長男は不思議そうに見ていたものだが、このカッコよさを、いつか僕の子どもたちも映像ソフトで追体験するときがきっと来るだろう。

だからこそ、ちょっと前、仕事で「長州ファイブ」のとき、舞台挨拶の企画を担当させていただいたとき、御子息の松田龍平氏と御一緒させて頂いたときは感激した。まるで、優作氏のそばにいるような感じがして、涙が出そうになった。

ということで、久々のマイベスト。松田優作映画極私的ベストテンである。

@「野獣死すべし」
※文句なしのベストワン。アクションスターから演技派に脱皮した記念すべき作品でもある。村川透監督の演出、ショパンの音楽、丸山昇一の脚本も超一級。

A「家族ゲーム」
※鬼才・森田芳光監督の最高傑作。何とも言えないナゾを秘めた松田優作の家庭教師は、アクション映画をこなしてきたからこそ。この「味」は、誰も出せない。生徒役の宮川一朗太氏の姿を、先日佐々部監督の舞台「黒部の太陽」で生で拝見し、感激した。

B「最も危険な遊戯」
※「遊戯」シリーズ第1作。低予算ながら、「野獣死すべし」以前の優作氏の持ち味、つまりユーモアとアクションが融合した優作氏の魅力が味わえる作品としては、これがベストでは。罠と知りつつ、組織の陰謀に挑む一匹狼の殺し屋を演じる優作氏のカッコいいこと!!暗がりの中、長回しでアクションに挑む伝説のシーンは見もの。この伝説の照明を担当した渡辺三雄氏に「出口のない海」のとき、佐々部監督から紹介されたときは、心が震えました。

C「ア・ホーマンス」
※唯一の、優作氏の監督作。「和製ブレードランナー」などとも称されるアクションSFだが、全体に流れる乾いた感じと言うか、仏教の無常観に通じる世界観は、優作氏の感性そのものであり、優作氏の深い感受性が感じられる。個人的に大好きな作品。石橋凌の映画デビュー作。ポール牧の悪役ぶりも強烈で忘れられない。

D「それから」
※夏目漱石の文学の世界を、森田芳光が映画化した、不思議な味わいの作品。優作氏の演技は透明感があって、その世界を深く、味わいのあるものに進化させている。演出も斬新で、ヒロインの藤谷美和子が奇跡的に美しい。

E「ブラックレイン」
※記念すべきハリウッド進出作にして遺作となった作品。「演技者」として開眼した優作氏が、日本映画では捨て去ったはずのハード・アクションを久々に見せてくれた、ファンにとっても記念碑的な作品だっただけに、この作品をもってスクリーンを去ったことは、本当に残念だった。初日に見に行って、訃報を知ってもう一度見に行ったことが忘れられない。リドリー・スコットの作品としても、好きな作品。

F「暴力教室」
※初期作品の中では、これが一番好き。ハリウッド映画の同名作品とは違います。念のため。東映低予算アクションの中の一作で、不良生徒と対決する不良教師の話だが、教師役の優作氏がとってもギラギラしていて、このころの優作氏の魅力がよく出ている。あと、不良生徒役で本物の不良臭プンプンの舘ひろしも今の「石原軍団的良好おじさま」からは考えられないぐらいギラギラしていて、ギラギラ対ギラギラの対決は今見ても胸が躍る。

G「探偵物語」
※テレビの「探偵物語」とは別物で、大学受験のため休業していた薬師丸ひろ子の復帰作として、「サイドカーに犬」「キャバレー日記」「遠雷」の根岸吉太郎監督が作り上げたアイドル映画。優作氏は情けない探偵役を普通に演じているが、こんな自然な役もできるんだ、という意味では貴重で印象深い作品。ラストのキスシーンに、優作氏と薬師丸嬢の演技合戦の一瞬のきらめきが感じられる。

H「蘇る金狼」
※優作氏と遊戯シリーズを作り上げてきた村川透監督が、予算をたっぷりかけた、これまでのアクション映画の集大成とも言うべき作品。このあとの「野獣死すべし」から、優作氏の雰囲気は一変する。という意味では、優作氏にとっても、アクション映画としての「区切り」をつけた作品だろう。ヒロインの風吹ジュンがはかなげで美しく、伝説のベッドシーンは興奮必至。アクション映画としても一級品で、無人島でのしなやかな優作氏のアクションは「美」さえ感じる。

I「華の乱」
※主演作ではないが、優作氏が印象的な作品。優作氏は吉永小百合演じる与謝野晶子と禁断の恋に落ちる文豪・有島武郎を演じている。これもまた、普通と言えば普通の役だが、その中にも優作氏独特の存在感と透明感、そして秘めたギラギラ感を感じる。深作欣二監督とはいくつか企画があり、流れたというが、唯一、深作監督と優作氏が組んだ作品であり、そういう意味でき貴重である。

…ほかにも「ヨコハマBJブルース」「陽炎座」「嵐が丘」などがこぼれてしまった。テレビ作品についても「大都会パート2」「探偵物語」「夢千代日記」など語りたい作品はたくさんあるが、ひとまず今回は、これで筆を置こう。
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カンフー映画マイベスト5  マイベスト

最近、またまたカンフー映画がブームだとかで、いろいろ作られているが、僕のカンフー映画マイベスト五本をチョイスしてみた。

★「ドラゴン怒りの鉄拳」
ブルース・リーだと多くの方は「燃えよドラゴン」なのだろうが、僕にとっては「ドラゴン危機一髪」が映画館での最初のブルース・リー体験で、前作がストーリー的に今一つだったので、この作品でかなり興奮した。

日本統治下の上海で、師匠を殺された若手格闘家が、日本人空手家に立ち向かうお話だったが、ラストの銃弾に立ち向かうカットのストップモーションが鮮烈だった。

のちにこれは「明日に向かって撃て!」のパクリと知る訳なのだが、これはこれでよい。ブルース・リーは唯一無二の存在である。

★「少林サッカー」
カンフーとコメディを結びつけたのは、ジャッキー・チェンの功績だが、チャウ・シンチーはそのコメディの要素を現代風にふくらませ、CG技術でデフォルメすることに成功した。

どこまでも馬鹿馬鹿しく、それでいて作っている方は一生懸命、という感じではこの「少林サッカー」の方が「カンフーハッスル」より面白い。

★「酔拳2」
ジャッキー・チェンの数ある傑作の中でも、彼の素のカンフー・アクションが楽しめる一本がこれ。

アクションだけの凄さなら、「ポリス・ストーリー」シリーズの方が凄いが、この作品で見せる拳法は見事の一言。彼が単なるアクション俳優ではなく、ブルース・リー亡き後、正統なマーシャル・アーツの使い手であることを証明して見せた、とも言えるだろう。

一応、日本でのジャッキーのデビュー作「酔拳」の続編だが、年数はかなり経っており、コメディタッチの前作に比べ、こちらは少々シリアス。

実在した格闘家、ウォン・フェイフォンが主人公で、列強の台頭の清朝末期の上海で、横暴ぶりを発揮するイギリス人格闘家に立ち向かうジャッキーを描く。

僕はこの作品を、香港の封切り館で見ている。完全座席指定で、窓口でコンピューターで席をチェックしていたことや、英語と中国語の2つの字幕が出ること、トイレがスクリーンの横にあって、ガンガン映画の途中に観客がトイレに行くこと、香港の人たちが賑やかに鑑賞し、ギャグシーンでは声をあげて大笑いしていることなどに、とにかく驚いた。

香港公開バージョンは、ラスト、ジャッキーが発狂するという衝撃の展開で、日本公開版とは大きく違うらしく、今は香港でもそのバージョンは見れないらしい。僕はその幻の香港バージョンを見た訳だ。

★「死亡遊戯」
これ、映画としてはひどい出来。生前残した格闘シーンにつなげるため、ブルース・リーの死後、人気格闘俳優が、自分が死んだと思わせて活躍する、という無理矢理無茶苦茶のストーリーをくっつけた代物。

当然、本物のブルース・リーはクライマックスの格闘シーンしか出てこない。でも、その前半の無理矢理なストーリー展開がスリリングで、どうやってつなげるんだろうと観客はハラハラドキドキ。

代役の俳優さんたちも似ているようで、よく見ると全然似てない。かなり無理がある。そんなツギハギ物語から、スパッと本物に切り替わる瞬間が実に見事で、ブルースの存在感だけでなく、フィルムの質感や色合いまで別物に変わるのが心地よい。

「このアクションを見せるために、わざと下手に撮っていたのね」とも思わせる、その切り替わり方があまりに見事で、僕の中ではテレビ放映のみだった「燃えよドラゴン」より上位に行くのだ。

そう言えばこの映画、よくコメントを頂く「伊達邦彦」さんと中学生のころ、地元の映画館でに見たのだが、売店で買ったブルース・リーの黄色いコスチューム写真入りのカッチョイイ下敷きが、紙かプラスチックかで激論となり、結局紙製ですぐに破れた、ということがありましたな。

★「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ天地大乱」
「酔拳2」と同様、ウォン・フェイフォンが主人公のこの作品、シリーズ化されていてたくさん作品があるが、2作目に当たるこの作品が最もキレがいい。

ツイ・ハーク監督はこのころ大傑作「北京オペラブルース」などを撮っていて、最も乗っていた。最近の作品群よりも、80年代から90年代初頭の作品に傑作が多い。

この映画では現ジェット・リーことリー・リンチェイがフェイフォンを演じていて、圧政に立ち向かう彼の姿がとにかく格好いい。ストーリーもアクションも一級品で、必見の傑作だ。

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2007年総括T・訂正版  マイベスト

さあ、2007年もいよいよ終わり。今年のマイベストテンです。ごく最近見た「サイドカーに犬」「天然コケッコー」を入れたかったのですが、DVD鑑賞だったので外しました。

日本映画で言うと、やっぱり「夕凪の街 桜の国」に尽きるでしょう。

この映画、もちろんテーマや描いていることの素晴らしさはありますが、いくつかの伏線が複雑に絡みながらもきちんと観客に分かりやすく提示され、やがてひとつの話として結実し、それが最終的には一人の女性の成長物語として描かれている点は、正にかつての日本映画が持っていた物語展開の醍醐味を久々に感じさせてくれた作品でもありました。

詳しい総括は、また来年早々にでもしたいと思います。

それでは皆様、よいお年を!


1,夕凪の街 桜の国
2,包帯クラブ
3,キサラギ
4,しゃべれども しゃべれども
5,それでもボクはやってない
6,スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ
7,自虐の詩
8,ALWAYS続・三丁目の夕日
9,キャプテン
10,XXエクスクロス~魔境伝説

1,ヘアスプレー
2,ロッキー・ザ・ファイナル
3,墨攻
4,プラネットテラーinグラインドハウス
5,ディパーテッド

※お断りとお詫び※
記事をアップしてかなり経つのですが、日本映画は例年と同じぐらいの充実した本数を見ることができたので選出作品に悔いはないものの、外国映画に関しては、2007年は「これは見るべき」と感じた作品を10本以上も見られていません。正直、6位以下に選んだ作品は、自分の評価基準と照らし合わせ、例年のマイベストテン作品の基準に達してない作品もあるため、「ベスト」とは言えないと判断し、5位までの選出とさせていただきます。申し訳ありません。2008年は外国映画もしっかり劇場で見て、年末に邦洋合わせて10本ずつ、きちっと選びたいと思います。
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香港映画マイベスト!  マイベスト

 久しぶりに、「マイベスト」を・・・。今回は、香港映画マイベストテン!!

  香港といえば、その昔、香港の映画館で「酔拳2」を見た。当時、日本ではまだ珍しかった完全入れ替え制で、窓口ではタッチパネルのように各席が空席かどうか電光掲示で色分けしてあって、好きな席を選べるようにしていた。今なら日本でもよく見るが、当時、これにはビックリ。中に入ると、トイレがスクリーンの下にあって、映画が始まっても、みんなお構いなくスクリーン下のトイレに行く。そして、皆、よく笑うのにも驚いた。広東語と英語の2つの字幕が出るのも、香港の映画館ならではだった。今ではずいぶん様子は違うだろうが、10数年前の貴重な経験だった。

 さて、こうして香港映画のマイベストを並べると、見事に80年代の作品が並ぶ。このころ、香港映画には猥雑なパワーがあふれていて、ハリウッドや日本映画に似ていようが似ていまいが、とにかく面白いものを!という作り手の気迫に満ちていた。


 アクションなど、役者はけがして当たり前、的な命知らずのメチャクチャさで、どうしようもないぐらいつまらないストーリー展開なのに、「こんな作品に命を賭けるの?」的なギャップ感がたまらなかった。

 今の香港に、そのパワーがないのは残念だが。それでは行きましょう!!

1,「誰かがあなたを愛してる」(1988)

●「宋家の三姉妹」で知られる、メイベル・チャン監督のデビュー作。秋のニューヨークを舞台に、3人の香港人のすれ違いと恋模様を瑞々しく描く、ラブ・ストーリーの大傑作。とにかくこれが泣ける。チョウ・ユンファ、チェリー・チェンの演技もベスト。O・ヘンリーの短編を思わせる後半の展開はベタだが、全体的に演出も繊細で、異郷で暮らし、心細さを感じている男女同士が、惹かれあっているのに、心の何かが引っ掛かって踏み出せない切なさが胸に迫る。僕にとっては全てのラブ・ストーリー映画の中でもこれがベスト。余韻が残るラストがよく、テーマ曲も美しい。とくに恋に悩む女性の方、必見!です。

2,「狼〜男たちの挽歌・最終章」(1989)

●「男たちの挽歌」は衝撃だった。昔の日本の日活アクションに、フランスのフィルムノワールとサム・ペキンパー的な暴力描写のテイストをふりかけ、そこに深作欣二的な味付けをしながら、香港映画でしか成し得ない、ベタベタな展開を見せた大傑作だった。その後、ジョン・ウー監督はさらに進化を続け、この「狼」で頂点を見せる。スローモーションを多用した映像美、スタイリッシュなアクション、緊迫した物語展開、しかしながらそこに漂うユーモア・・・。香港時代の頂点と言っていいと思う。この映画がタランティーノら世界の映画人に与えた影響は大だと思うが、この作品が全米で評価され、ジョン・ウーがハリウッドに進出し、この「狼」テイストで傑作「フェイス/オフ」を生み出したことも記憶に鮮やか。この映画でもチョゥ・ユンファは実にカッコいい。

3,「ポリス・ストーリー香港国際警察」(1985)

●僕は、尊敬する人物は?と聞かれたら、迷わず「ジャッキー・チェンです」と答えている。そのぐらいジャッキーはすごい。命を賭けて、肉体をどうアクロバティックに動かし、フィルムに焼き付ければ、映画館で人は驚き、喜んでくれるのか。彼はその一点を長年考え続け、追及してきた。そういう意味では、バスター・キートンやチャップリンの後継者、と言ってもいいのではないか。ハリウッドで大成功しながらも、保険の契約やユニオンによる労働条件の制限など、制約が多く、生身での危険なアクションを嫌うハリウッドは水が合わないのか、近年、またまた香港で映画を作り続けているのも、ジャッキーらしい。ジャッキーの代表作と言えば巷では「プロジェクトA」シリーズだが、僕は「ポリス・ストーリー」シリーズが大好き。シャープなアクション、ヒロインのマギー・チャンの可愛さなど、このシリーズは魅力大。特にこの一作目は目玉が飛び出そうなアクションが続く、正に世界でも類を見ないアクション映画の金字塔と言っていい。車でスラム街のど真ん中を突っ切り、タイミングを図って人々がどんどん飛んで行く様は、人類が宇宙を飛ぶのと同じくらいすごい偉業だと思う。ジャッキーよ永遠なれ!!

4,「北京オペラブルース」(1986)

●「香港のスピルバーグ」と称される、ツイ・ハーク監督による大傑作。アメリカで修行したというだけあって、ツイ・ハーク監督の映画にはこれまでにないスピード感があり、ワイヤーアクションを取り入れたことでも革命的だ。この監督の作品は「天空の剣」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ天地大乱」から近年の「セブン・ソード」に至るまで、本当に面白いものが多いが、この北京オペラブルースは、彼の活劇にこだわる演出と人間ドラマが見事に融合している。辛亥革命後の中国を舞台に、それぞれが個性あふれる3人のヒロインの活躍を描く。「君の名は」を思わせる、すれ違いの連続がスリルと笑いを誘う。活劇も見事な快作!「誰かが・・・」のチェリー・チェンが可愛い。

5,「ポリス・ストーリー3」(1992)

●物語はちょっと殺伐としてはいるものの、アクションの質、という意味ではシリーズ最高峰。結婚、離婚を経て、この作品で復帰したミッシェル・キング姉さんが、ジャッキー顔負けの捨て身アクションを見せる!走っている汽車の上にバイクで飛び乗るなんざ、人類が宇宙を飛ぶのと同じくらいすごい偉業と思う。姉さんはこのあと007でミッシェル・ヨーとなり、ハリウッドデビュー。「SAYURI」「サンシャイン2057」となるものの、あちらでもアクションしてほしいな。

6,「香港国際警察」(2004)

●唯一の、21世紀に入っての作品。ジャッキーが3本もランク・インしたのは、何だかんだ言っても彼が香港映画を通して世界の映画界に果たしたものは大きい、と言えるかも。この映画は泣けるアクション!って言うのが強み。年齢を重ねたジャッキーが、若手に見せ場をあるていど譲ったのも特筆。随所随所に「ポリス・ストーリー」で披露したアクションへの再挑戦、グレードアップが見られ、彼の原点回帰とも言える作品。

7,「ドラゴンへの道」(1975)

●唯一の、70年代作品。ブルース・リーはやはり偉大。彼なくして、香港映画もジャッキーもなかった訳だから。香港時代の映画で、これが一番アクションの切れもよく、ストーリーも面白いのでは?ブルース・リーが主演、脚本、監督など5役を担当し、ローマロケなど話題も大きかった。ダブルヌンチャクは今見てもしびれる。ラスト、コロシアムでのチャック・ノリスとの死闘は今や伝説の決闘シーンだ。

8,「七小福」(1989)

●ジャッキー・チェン、ユン・ピョウ、サモハン・キンポーの少年時代を描いた異色の作品。彼らは同じ京劇学院の出身で、その学院での生活を描いた。これもジャッキー絡みではあるが、この映画はいわば香港版スタンド・バイ・ミー。子どもたちの悩みや憧れ、成長が見事に描かれた秀作。3人を演じる子役が今の彼らを彷彿とさせる顔立ちなのがすごい。

9,「今すぐ抱きしめたい」(1988)

●香港の大スター、アンディ・ラウ若き日の作品にして香港ニューウェーブの巨匠、ウォン・カーウァイの初期作。内容は若いチンピラを主人公にした、Vシネマのようなものなのだが、ハっとさせるショットが多く、このあとに続く「恋する惑星」「欲望の翼」につながる映像の冴えはこの段階で見える。評価はこのあとの作品の方が高いが、主人公に感情移入できるし、僕はこの映画が彼の監督作の中でいちばん好きだ。

10,「天山回廊」(1987)

●当時の中国・香港合作。ストーリーはないようなもので、シルクロードの観光映画のようなものだが、とにかくラスト近くのアクションがものすごい。街を燃やしまくり爆発しまくり、ついでに人間も燃えて燃やしてびゅんびゅん飛ばしてしまえ!!!という映画。これで死者は出てないのであろうか!?この映画の出来栄えこそ、人類が宇宙に行くのと同じくらいすごいことだと思う。


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2006年総括・1  マイベスト

2006年もいよいよ終わり。今年見た映画を、よかった順から一気に並べ、おたっきーの独断と偏見で点数をつけ、一言コメントをつけました。時間が経ち、レビュー時と評価が変化した作品もあります。長いけど、一気に行きます!!

[90点代]出口のない海(98)=冒頭から長回しで引き込む潜水艦アクションと、主人公の青春の象徴として描かれる野球、そのメカニズムが複雑怪奇であることがこの映画で明らかになった特攻兵器「回天」との組み合わせが見事。「見えない敵」というセリフに象徴される、戦闘シーンがない戦争映画という視点も新しい。賛否両論の主人公の最後は、その感情の行く先としては当然。「泣ける」ことを意識した戦争映画とは一線を画す秀作▽ゆれる(98)=人間の感情の「揺れ」を、兄弟の確執という形で重層的に表現。固定カメラでしっかりと俳優の演技を撮りながら、極度の緊張感がピークに達する場面では画面が「ゆれる」映画的な緊張感は見事。俳優陣たちによる演技の「間」が、何とも言えない緊張感を生む。オダギリジョー、香川照之の演技はしっかりとした実在としてスクリーン内に存在する▽父親たちの星条旗(95)=これもまた「見えない敵」を描いた傑作。凄惨な戦争シーンと英雄に祭りたてられた兵士たちの苦悩を交互に描く手法が見事で、彼らの戸惑い、苦悩をまるで追体験しているよう。これもまた、映画的緊張感にあふれる▽ブロークバック・マウンテン(94)=カウボーイ同士の、狂おしいまでの純粋な愛と美しい自然の景観、そして身近な偏見…。2人の切なさが、観客にも静かな「痛み」を感じさせてくれる▽007カジノ・ロワイヤル(93)=壮絶なアクションも、魅力的なキャストも、豪華な衣装やセットも、すべては面白い物語があって成り立つ、ということを証明▽クラッシュ(92)=人生に「アクシデント」は必ず起こる。そして人生に影響を与え、さまざまな感情を呼び起こす。

[80点代]ユナイテッド93(89)=悲劇を「伝える」という映画的な意義が問われる。前半の管制塔でのやり取り、軍部内の様子は必見▽硫黄島からの手紙(88)=アメリカ人が描いた日本人とか何とかいう前に、クリント・イーストウッドは「人間」を描ける監督だな、と改めて納得。壮絶な戦いの中で様々な感情や思いを見せる日本兵の描写に、戦争には敵も味方もない、というメッセージが鮮やかに浮かび上がる▽嫌われ松子の一生(87)=ミュージカルという手法とファンタジックな映像だからこそ、人間の心情がより伝わるという稀有な映画▽ホテル・ルワンダ(86)=なぜ人は人を殺すのか。なぜ悲劇は繰り返されるのか。憤りを感じるとともに、家族を、そして人間を守ろうとする主人公の姿に心が打ち震える▽ミュンヘン(85)=国家に翻弄される個人を描き、政治的なテーマを描きながらエンタテイメント性を失わない演出に感心▽寝ずの番(80)=エロは面白い。その本質を、日本的な粋で描いた▽フラガール(80)=笑って泣けるエンタテイメントだが、社会的な背景もきちんと描いている点が物語に深みを与える

[70点代]▽時をかける少女(79)=原作、前作のテイストを踏まえながら、等身大の高校生の思いを描いた秀作。普遍のテーマである青春の切なさを、「時間」というアイテムを使って上手に浮かび上がらせた▽ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟(78)=子供向けにしっかりしたメッセージを送る作りに加え、お父さんも意識して、現代のヒーローと過去のヒーローを共演させるエンタテイメント性が見事。かつてのヒーローたちを演じた俳優さんたちの貫禄ぶりと変わらぬ勇姿に涙、涙▽▽SPIRIT(76)=カンフー映画の遺伝子は僕にも残っている、と心が熱くなった一編。こういう映画、まだまだ見たい▽スーパーマンリターンズ(76)=ヒーローが登場しにくい現代、ヒーローもまた悩み、苦しみながら人を救っているが、スーパーマンを神格化している点が新しい▽インサイド・マン(75)=先が読めない変化球の娯楽アクション。クライマックスに向かって変に高揚しないのだが、きちんと楽しめる▽単騎、千里を走る(75)=誰が何と言おうとナチュラル健さんを支持。中国の素人俳優たちの素朴さと、健さんの純朴さに感動。日本部分の演出はわざとらしいけど▽手紙(72)=演出、キャスティングともテレビドラマっぽいが、人の業や救いという現代的で深いテーマを、良質の脚本で仕上げた▽佐賀のがばいばあちゃん(70)=原作を生かした脚本の勝利。ばあちゃんの伝説的な名言を、地味ながらきちんと観客に伝えてくれる、素直な演出が○▽武士の一分(70)=スターが主演の舞台劇を見ているよう。シンプルイズベストで、演出、脚本、役者の演技というアンサンブルの上手さが楽しめる▽花よりもなほ(70)=丁寧に作られた良作。貧乏くさい長屋の人物が本当に貧乏臭くてよい▽力道山(70)=プロレスシーンに拍手!▽長州ファィブ(70)=娯楽性には欠けるが、真摯な姿勢が伝わる。豪気な男たちがイギリスで貧富の差に触れ、変わり行く姿がいい▽デスノート前編(70)=意外な展開の面白さに、娯楽映画のベテラン監督の切れ味を見たり。一般客は支持、評論家筋には悪評、というのも娯楽映画の王道ぽくて気持ちいい▽雪に願うこと(70)=根岸監督が描く質の高いドラマ性は健在

[60点代・50点代]
▽スタンド・アップ(68)=演出が丁寧。冒頭の空撮が、「山」が持つ閉鎖性を現わし印象的。全く違うが、炭鉱が舞台という点である意味「フラガール」と共通性▽クレヨンしんちゃん〜伝説を呼ぶ!踊れアミーゴ!〜(65)=アニメでしかできない表現は確かにある。幼児向けアニメながら、ホラーに挑戦した心意気がよい▽トゥモロー・ワールド(64)=迫力の戦闘シーンを8分のワンカットで表現した技術力と心意気にはもう土下座!▽テニスの王子様(63)=日本製「少林サッカー」!▽博士の愛した数式(63)=浅丘ルリ子姉さん以外、役者は完璧なのだが▽間宮兄弟(62)=登場人物たちは魅力的だが、お話に魅力が乏しいかな。でもエリカ&景子姉妹はぶち可愛い▽小さき勇者たち〜ガメラ〜(60)=怪獣映画の新機軸。でもヒットしなかったので続かないのだろうな…▽ドラえもん〜のび太の恐竜2006〜(58)=復活ドラえもん、演出も絵も丁寧。テーマ曲もいい▽THE LIMIT OF LOVE〜海猿〜(57)=突っ込み所満載だが、ハリウッドスタイルの志を買おう!でも、大事なドレスなら着て避難しよう!▽ありがとう(55)=阪神大震災をきちんと描いたいい映画。前半と後半のつながりが悪いけど▽明日の記憶(50)=お話に救いようがない。大滝秀治ってすごいよう、怖いよう▽スケバン刑事(50)=結構好き▽イルマーレ(50)=無茶な話だけど、ロマンチック▽犬神家の一族=リメイクの意義が問われるが、結構面白い。話はかなり無理があるが。

[40点代・30点代]
大奥(49)=豪華絢爛だけど、テレビで十分かな▽轟轟戦隊ボウケンジャーTHEMOVIE〜最強のプレシャス(49)=倉田保明にもっとアクションしてほしかったかな▽地下鉄(メトロ)に乗って(48)=切なさが伝わらないと、ちょっと辛い▽ワールド・トレード・センター(47)=忘れてはならない事件だが、事件の本質とは違ったところらドラマを持っていったのは返ってどうだろう▽シリアナ(46)=現代的なお話だがつながりが分かりにくい。ジョージ・クルーニー、いつ大統領選に出るの?▽プルーフ・オブ・マイライフ(45)=頭のいい人は大変、という話。僕は算数できません▽おいら女蛮(45)=井口昇監督はすごい。チープさが最高▽日本沈没(44)=沈没シーンとラブシーン。並べても、同じ映画とは思えん▽Mi3(43)=面白かったけど、もう忘れました▽X−MENザ・ファイナルエディション(42)=こっちが断然派手だが、1と2の方が好き▽北斗の拳〜ラオウ伝殉愛の章〜(40)=好きだが絵がビデブ▽フライトプラン(39)=ジョディは「インサイド・マン」の方が魅力的だったぞ。アラブの人に敬意を!▽Vフォー・ベンデッダ(38)=仮面と坊主しか覚えてない▽燃ゆるとき(35)=中井貴一の演説が麺を延ばしちゃった▽仮面ライダーカブトGOD SPEED LOVE(34)=お話の展開にかなり無理が…。仮面ライダー劇場版はこの数年傑作続きだったのに残念▽最終兵器彼女(34)▽ミラーマンREFLEX(33)=ウルトラマンメビウスと同じ監督なのに、これは…▽陽気なギャングが地球を回す(33)=はじけそうで、はじけない▽the有頂天ホテル(33)=ハリウッドへのオマージュも、伝わらなきゃ何の意味もない

[20点代・10点代]バルトの楽園(29)=「ヒットラー」ブルーノ・ガンツの扱いが将軍様より格下じゃあ…▽ダ・ヴィンチコード(29)=ヒロインがアメリと気付いたのが最大の謎解きだったりして▽ザ・センチネル(29)=マイケル・ダグラスは老けてもセックス・シンボル▽県庁の星(28)=こんな公務員とはお友達になりたくない▽ライアンを探せ!(25)=ディズニー印なのにねえ▽シャークボーイ&マグマガール3−D(15)=すみません、内容を覚えていません。

★で、それぞれを上位から日本映画、外国映画で分けてベスト10にしてみました。

[日本映画]
1,出口のない海
2,ゆれる
3,嫌われ松子の一生
4,寝ずの番
5,フラガール
6,時をかける少女
7,ウルトラマンメビウス&ウルトラ兄弟
8,佐賀のがばいばあちゃん
9,武士の一分
10,デスノート前編

[外国映画]
1,父親たちの星条旗
2,ブロークバック・マウンテン
3,007 カジノ・ロワイヤル
4,クラッシュ
5,ユナイテッド93
6,硫黄島からの手紙
7,ホテル・ルワンダ
8,ミュンヘン
9,SPIRIT
10,スーパーマンリターンズ
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上半期総括  マイベスト

 今年の1月から7月末まで、劇場で見た新作映画は29本!

 うーむ、例年に比べて少ない。通常なら、上半期でベストテンを組みたいところですが、見逃した佳作が多すぎるので(「花よりもなほ」や「ブロークバック・マウンテン」や「ジャーヘッド」や…あリ過ぎて書けまへん…)ので、見た映画全てを総括し、よかった順、印象に残った順に、点数とひとことコメントをつけて並べてみました!点数は100点満点で、()内の数字が点数です。

 見終わった直後に★の数が多くても、今、冷静に考えると結構しょーもなかったり、逆の作品もあります。皆さんの印象に残った上半期の作品は何ですか?下半期は頑張って、全盛期の半分以下ではありますが、100本制覇を目指して頑張ります!!(もち、DVD除く)

クラッシュ(92)=群像劇の真骨頂。マット・ディロン久し振り▽嫌われ松子の一生(88)=音楽、セリフ、映像、演出のミスマッチ&ベストマッチ▽ミュンヘン(85)=ドキュメンタリーをエンタテイメイントで描けるのはもって生まれた才能かな▽寝ずの番(80)=粋の勝利。木村何とかさんは変な刑事ドラマよりこの線で!▽SPIRIT(79)=カンフー映画の遺伝子は僕にも残っている▽インサイド・マン(75)=変化球の娯楽アクション▽単騎、千里を走る(75)=誰が何と言おうとナチュラル健さんを支持▽佐賀のがばいばあちゃん(70)=原作生かした脚本の勝利▽スタンド・アップ(68)=演出が丁寧▽クレヨンしんちゃん〜伝説を呼ぶ!踊れアミーゴ!〜(65)=アニメでしかできない表現は確かにある▽博士の愛した数式(63)=ルリ子姉さん以外役者は完璧、原作の弱さが脚本にも出たか▽間宮兄弟(62)=モリタイズムも遠くなった…と思いつつ、エリカ&景子姉妹の可愛さに興奮!▽小さき勇者たち〜ガメラ〜(60)=怪獣映画の新機軸。でもヒットしなかったので続かないのだろうな…▽ドラえもん〜のび太の恐竜2006〜(58)=いい意味でのリメイク▽デスノート(前編)(55)=日本映画の長所も出たベテラン監督渾身の娯楽作▽THE LIMIT OF LOVE〜海猿〜(53)=突っ込み所満載だが、ハリウッドへスタイルの志を買おう!でも、大事なドレスなら着て避難しよう!▽明日の記憶(50)=お話に救いようがないけど秀作。大滝秀治ってすごいよう、怖いよう▽シリアナ(49)=現代的なお話だがつながりが分かりにくい。ジョージ・クルーニー、いつ大統領選に出るの?▽プルーフ・オブ・マイライフ(45)=頭のいい人は大変なのね、という話。僕は算数できません▽日本沈没(44)=沈没シーンとラブシーン。並べても、同じ映画とは思えんのだな、これが▽Mi3(43)=面白かったけど、もう忘れました▽北斗の拳〜ラオウ伝殉愛の章〜(40)=好きだが絵がビデブ▽フライトプラン(39)=アラブの人に敬意を!▽Vフォー・ベンデッダ(38)=仮面と坊主しか覚えてない▽ 燃ゆるとき(35)=中井君の演説が麺を延ばしちゃったかな▽the有頂天ホテル(33)=ハリウッドへのオマージュも、伝わらなきゃ何の意味もないのでは、と…▽バルトの楽園(29)=どうやっても感動的にならないし、ブルーノ・ガンツの扱いが将軍様より格下じゃあね…▽ダ・ヴィンチコード(30)=ヒロインがアメリと気付いたのが最大の謎解きだったりして▽県庁の星(28)=こんな公務員とはお友達になりたくない。それにしても柴崎コウ、頑張るねえ。どんなときでもサラサラヘア▽シャークボーイ&マグマガール3−D(15)=子供の夢を題材に作った、はいいけど、SFXマンも監督の子煩悩に嫌気がさしながら仕上げしたんだろーなー、と思っちゃった 
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アニメ映画マイベスト  マイベスト

アニメ映画のフェイバリットフィルム10本をあげてみました。最近はほとんどアニメを見てないので、どうしても最近の作品は少ないですな。

@ルパン三世カリオストロの城
 中学3年のとき、1日3回、毎週日曜日に通って、公開時だけで10回は見た。アホですなー。宮崎駿監督第1作にしてこれが最高傑作だと思う。「ナウシカ」以降、作品に思想性が出てからも宮崎アニメはよいが、素直にこれが一番好き。ストーリー展開、技術、音楽、セリフ、すべて完璧。

A映画「クレヨンしんちゃん〜モーレツ!オトナ帝国の逆襲」
 詳細はこのブログで何度も論じているので省略。オトナも子供も楽しめるが、楽しめるツボが大人と子供とでは違うのがミソ。でも何度見ても泣ける。

B銀河鉄道999
 1978年度の東映動画作品だが、作画の質は当時の最高レベルではないだろうか。松本零士の魅力的な作品世界に加え、丁寧な作画、りんたろうのダイナミックな演出、青木望のウエルメイドな音楽、野沢雅子、池田昌子の熱演、どれも最高。当時は原作に描かれてなかったラストのナゾがわかる、というのが売りだったが、少年が成長する1本の物語としてもよく練られている。

C機動戦士ガンダム〜逆襲のシャア
 中学時代、テレビで出会った「ガンダム」は衝撃的だった。劇場用ファーストガンダム3部作から今のZまで、全て思い入れはあるが、戦争における生と死、人間の新たな覚醒という富野監督が追求したテーマ性ではこの作品が一番感動した。ラスト、無数の魂の火が現れるシーンは圧巻。TMネットワークの主題歌も、映画のテーマを捉えていて好ましい。

Dエースをねらえ!
 あれだけ大ヒットしたテレビアニメの映画化にしては、当時あまり話題にならなかったが、今やハム太郎劇場版ぐらいでしか目にしない出崎統監督のこの劇場版は、青春映画の大傑作!テニスをやめようとする岡ひろみを説得するマキの姿や、電話をキーポイントにした物語運び、原作より強調された宗方コーチと母親の関係など、一種哲学的な原作を深く掘り下げながら、味わいのある青春群像劇としてよく出来ている。線が多い劇画調のストップモーションなど、「宝島」や「家なき子」でもおなじみの、出崎監督、杉野昭夫作画監督名コンビの技が光る。あと、主題歌を歌っていたグループがどうしようもなく下手だったのが印象深い。

E火垂るの墓
 これも泣ける映画のところで詳細に述べているので省略。この間、テレビドラマ版を見たが、ヘボヘボなCGにがっかり。

F王立宇宙軍〜オネアミスの翼
 「エヴァンゲリオン」のガイナックス第1作にして、庵野秀明監督や岡田斗司夫さんら、そうそうたるメンバーがスタッフに加わっている作品。架空の地球で、初の有人宇宙飛行に臨む男たちを描いた群像劇。その作り込んだ独特な世界観とキャラクター設定は実に魅力的。坂本龍一の音楽もよかった。

G天空の城ラピュタ
 「ナウシカ」以降の宮崎アニメだと、何がいいかな、と考えたら、やっぱりラピュタかな、と。「トトロ」も好きだが…。ただ、ラピュタもラスト近く、主人公とヒロインが自分を犠牲にしようとするところは公開当時、理解ができなかった。ナウシカも自己犠牲がテーマだったし、ちょっと考え込んでしまった。

Hアイアン・ジャイアント
 外国映画唯一のランクイン。ピクサー社の諸作品もよかったが、これは一番泣けた、ということで…。

I宇宙戦艦ヤマト
 中学1年のとき、ヤマトが映画になる!ともうアニメファンは大騒ぎ。期待して映画館に駆けつけたものです。作画の乱れ、はしょった展開、そんなものはどうでもいい。ヤマトが映画になった、それだけで満足していたあのころ…。ああ、何もかもみな懐かしい…。
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マンガの映画化マイベスト/トホホ編  マイベスト

  日本のマンガは世界に誇れるコンテンツだと思うが、時々何を勘違いしたのか、原作のテイストをまるで無視、大人の論理と無理解だけで映画化した、トンデモマンガ映画化作品が存在する!!!今回は、そんなトンデモマンガ映画化作品のマイベストを紹介しよう。次回(いつになるやら…)、マトモ編も期待してね!
 @デビルマン/問答無用!!!原作の壮大な世界観を、一ショッピングセンター内の争いに集約した、神、いや、悪魔もビビっておしっこをちびってしまう、恐るべき作品。いろいろすごいが、突然、時代錯誤の赤いブルマー姿のヒロインがハンドボール(!)を投げつけられていじめられたり、世界の破滅が迫り来る時、突然、ヒーローが稲刈り(!)をして「あ゛ー!!!」とすっとんきょうな奇声をあげたり、本田“北京原人”博太郎が内臓グシャグシャになって快楽の境地に到ったり…。とにかくヘン!ヘン!!ヘン!!!これを大真面目に作った映画会社の境地に感動!故・那須監督の本編遺作にして大異色作。

 Aドーベルマン刑事/御大・深作欣二監督作なのだが、原作がマグナムぶっ飛ばすワイルド刑事なのに、映画版は、何と、子豚をペットにして、街中を練り歩く、ちょっとイッちゃってる田舎上がりの刑事!!演じているのが千葉“サニ”真一なのだが、これならわざわざマンガ原作にする必要は何もないぞ!!タイトルが同じで、原作者がクレジットされているだけ、という快作。

 Bドカベン/これもスゴイ!!!殿間が川谷拓三だぞ!!当時、30歳は越えていると思うが…。これで中学生というから、びっくりたまげる。あと、山田太郎役と岩鬼役は、どう見ても、どこから見ても、本物の素人。超脱力系のセリフ回しに降参だ!!そして極めつけは、徳川監督役が何と、原作者の水島新司先生!!原作者自ら、自分の作り上げた世界観をぶち壊した、世界でも稀有な映画。水島先生のセリフ回しも……。選手役の永島敏行が唯一の救い。

 C野球狂の詩/同じく、水島先生の名作野球マンガを爆笑映画化したにっかつ作品。何しろ、ロマンポルノ体制だったにっかつが、満を持して製作した一般映画だけに、その気合は半端じゃない!!何せ、野村克也・現楽天監督も本人役で出演している!!もちろん脱力系演技&セリフ回しで!!しかし、スゴイのは野球シーン。どう見ても、草野球レベルで、プロ野球に見えない。小池朝雄の鉄五郎は、目の隈メイクが濃すぎて、ほとんど新春かくし芸大会状態だが、本人大真面目。そして、水原勇気役の木ノ内みどり(横浜いれぶんは名曲!)が華奢すぎて、またまた野球選手に見えず、フォームもメチャクチャ。これもスゴイが、「ドカベン」よりは、映画になっている。

 Dサイボーグ009超銀河伝説/これ、アニメブームの最中に作られた、名作マンガの劇場映画化作。実はこれ、原作の熱心なファンから見ると、ちょっとヘン。まず、原作ではシャイで繊細な009が、妙に威圧的で、他のサイボーグ戦士を叱ってリーダーぶるのだが、これには違和感があった。決定的なのは、戦いで全身武器の004が死んでしまうのだが、戦い終わると、何と、宇宙の神秘な力によって、生き返ってしまう!!それも、生身の身体で!!で、004は、ギルモア博士に「もう一度、改造してくれ!」と頼むのだ!!サイボーグ009という作品の魅力は「サイボーグに改造された人間の悲しみ」なのだが、せっかく人間に戻ったハインリッヒが何の疑問もなく、周りの仲間も反対せず、再改造を望むのは、どう考えてもおかしい!!実はこの映画、「スター・ウォーズ」の自称脚本チームの一員、という怪し〜いアメリカ人脚本家が脚本づくりに深く関わっている、イワクつきの作品。この人が関わると、映画がメチャクチャにるという…。「スター・ウォーズ」の大看板に、素直で何も知らない日本人がコロッと騙された、トホホアニメの決定版!!

 D位まで書いたら、疲れたのでこの辺りでやめるが、「8マン」やら「サーキットの狼」やら「瞳の中の訪問者」(ブラック・ジャックの実写映画化!)やら、「こちら葛飾区亀有公園前派出所」(両さんがせんだみつお!!)やら「みんなあげちゃう」やら、またいつか、語りましょう。
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ささやかな突っ込み映画!  マイベスト

映画を見ていて、「おいおい、そりゃーねーだろ!」ってツッコミを入れたくなる瞬間はありませんか?明らかな大ウソならともかく、ささやかなツッコミは映画館の雰囲気もあって、なかなか気づかないもの。
 そんな最近気づいたささやかなツッコミ映画を挙げてみました。

[その1]「世界の中心で、愛をさけぶ」のウォークマン
 これ、1980年代のお話で、劇中、深夜放送でDJにハガキを読まれると、ウォークマンがもらえるという。主人公のサクははがきを読まれ、ウォークマンを手にして喜ぶ、のだが、ちょ、ちょっと待て!ハガキを読まれるだけでウォークマンもらえるのか?どんなラジオ番組だかしらないが、当時、ウォークマンは2〜3万円はしたはず。1回の放送分でどれだけハガキを読むのか分からないが、読んだハガキの数だけウォークマンあげてたら番組予算がパンクするのでは?よーく映画を見ても、読んだ中から抽選、という雰囲気でもなく、主人公ははがきを読まれただけで大喜びしていると、読まれるとウォークマンがもらえる、というセリフも確かあった。すごい番組だ…。

[その2]「この胸いっぱいの愛を」の海響館
 これも東宝ノスタルジック映画シリーズの一編。「黄泉がえり」の塩田明彦監督による、ファンタジー。主人公たちが10年ほど前の北九州市小倉の門司にタイムスリップする話なのだが、昔の門司から見える下関港に、10年前にはなかった新下関市水族館「海響館」がバッチリ写っている!こういうのはよくあることではあるが、地元の人間しか分からないとは言え、ないはずのものがあると、ちょっと興ざめしてしまう…。

[その3]「仮面ライダーTHE FIRST」の本郷猛
 これは物語の矛盾ではないが、この映画の本郷猛の行動がとにかくヘン!!ショッカーによって仮面ライダーに改造された本郷猛。ショッカーを裏切った彼は、ショッカーに命を狙われる。ほのかに想いを寄せる美貌の女性雑誌記者もまた、本郷を狙う刺客、仮面ライダー2号に惚れられ、彼女をつけ回す。それで彼女を心配する本郷も、とにかく彼女をつけ回す!追いかける!そう、はっきり言って、これは立派なストーカー行為であり、犯罪なのだ。この映画、アクションシーンは結構いいし、大人のヒーロー映画を目指した志はいいのだが、仮面ライダー2号の一文字隼人はほとんどホストだし、戦う動機は三角関係のもつれ。うーむ、草葉の陰で石ノ森先生はどう思っているのだろう!?
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興奮した映画  マイベスト

「泣ける映画」に続いて、「興奮した映画」を考えてみました。「興奮」と言っても、性的興奮、暴力的興奮、いろいろある訳で…。

@「燃えよドラゴン」…全編興奮しました!鼻の穴から空気出っ放し!アチョー!アチョー!ヌンチャクも通信販売で買ったぞ!鏡の部屋で戦うブルース・リーは本当にカッコイイ。

A「蘇る金狼」…松田優作アニキの傑作アクションですが、風吹ジュンと○○を吸いながら、優作アニキがバックから○○するシーンに興奮しました!映画館で爆発寸前!そのあと帰って部屋で1人大爆発!!ティッシュ炸裂!!映画もよかったけど、揺れるジュンお姉さまの○○○○が脳裏から離れません。当時、高校生でした。

B「仁義なき戦い」…梅宮アニキが腕をぶった切るシーンに興奮しました!カメラが動く!ぶれる!スゴイ、スゴイぞ、深作欣二!俺はあんたに一生ついて行くぜ!と心に決めた1本。「バトル・ロワイアル」にたどり着くまで、何度か「ついて行くの、やめようかな…」と思ったこともあったが、そんな時は、「仁義」を見て反省会していたぜ!

C「ワイルドバンチ」…スローモーション&バイオレンスに大興奮しました!ペキンパー!ペキンパー!これが西部劇かよ!古典なんて言わせねえゼ!と思った珠玉のアクション。

D「火宅の人」…正直言って、映画開始30分、深作親分に一生ついていくことを後悔し始めたとき、俺の目に写ったのは、原田美枝子お姉さまの大きな○○○○!スクリーンいっぱいのきれいな○○○○!興奮しました!またまた映画館で大爆発寸前!家に帰ってウルトラ大爆発!!ティッシュ散乱!!原田お姉さまは昔から確かな演技+色気で映画キモイオタク少年の心と股間をわしずかみでごさいました。最近のお姉さまも素晴らしいですが、あのころのぬぎっぷりが忘れられません。

 皆さんの「興奮した映画」は何でしょう?「性的興奮」で言うと、普通の映画と思って見ていたら、どーんと出てくる裸に思わず興奮しませんか?ポルノ映画やピンク映画は最初からエロ目的なので作品が物足りないとかえって興奮しないものですが、逆に、エロ映画と思って見ていたら、おっ!と思う大傑作があったりするから、映画はやめられません。「キャバレー日記」「待ち濡れた女」「ラブレター」などは、作品そのものに感動し、映画館で別の意味で興奮しました。
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泣ける映画!!  マイベスト

 僕の「泣ける映画」ベスト10を挙げます。
@「チルソクの夏」
・僕の涙量が一番多かった映画。1970年代の下関を舞台に、高校生たちの純愛と友情を、当時の流行歌や下関の風景を交えながら描いた奇跡的な1本。全てのシーン、全てのセリフ、全ての音楽、とにかく全てが愛しい。

A「誰かがあなたを愛してる」
・チョウ・ユンファ主演の香港映画。ニューヨークを舞台にした中国人同士の恋愛物で、単純なストーリーだが、なぜだか何度見ても号泣してしまう。監督は「宗家の三姉妹」の人だが、女性監督らしい細やかな描写が心地いい。

B「ニューシネマパラダイス」
・もう、問答無用ですな。ただし、完全版は別。あれは別物です。あれで映画は如何に編集すること、カットすることが大切か思い知らされました。

C「映画クレヨンしんちゃん モーレツ!オトナ帝国の逆襲」
・詳しくは「クレしん」最新作のレビューで書いたが、これには本当に泣かされた。昭和40年代に子供時代を過ごし、今や子を持つ身になった親なら号泣必死!見ればわかるゾ!

D「火垂るの墓」
・これも何度見ても、パブロフの犬のように泣いてしまう。アニメだからこそ、生活感や失われた風景をリアルに描けるし、そのリアリズムに感動できる、ということを証明してくれた作品。

E「ライフ・イズ・ビューティフル」
・ロベルト・ベニーニ最高!前半と後半ではまるで違う映画だが、どんなに悲惨な状況になっても、ユーモアと生きる希望を失わない主人公の姿は、正に希望だ。

F「ブラザーフッド」&「バックドラフト」
・僕にはアニキがいて、これまで憎しみあったり、また分かり合えたり…という数々の経験があるので…実生活を実感させてくれた、この傑作兄弟映画2本はいつ見ても泣けます。

G「砂の器」
・加藤嘉さんの「わしゃ知らん!」は何度見ても泣ける!

H「銀河鉄道999」
・公開当時、中学2年生でした。にきび面の太ったチュウボウのくせに、鉄郎とメーテルの別れのシーンでは号泣してしまった。きれいな女の人とキスをして成長する鉄郎が心の底からうらやましかった…。

I「鉄道員(ぽっぽや)」
・新婚旅行の帰りの飛行機で妻と見て、号泣した思い出の1本。初めて妻と見た映画ということもあるが、不器用な鉄道員の健さんが、不器用な大工だった父と重なる。ちなみに、まだ父は生きてはいるが…。

 「泣ける映画」はまだまだありますが、まずはこの辺りで…。今度は「泣ける怪獣映画」「泣けるポルノ映画」なんてのも取り上げたいな、と思います。皆さんの「泣ける映画」も、ぜひ、教えてください!!!
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2005年のベストテン  マイベスト

このブログ、劇場用映画のレビュー専用にしようと思って始めたのだが、2月は仕事が忙しくて映画館にはなかなか行けず、結局、映画まつわる僕の駄文ショーのようになってしまっている。でも、結構読んで頂いているようなので、ほんの些細でも、こういうブログを発信することで、もっともっといろんな人が映画を好きになってくたらいいな、と思う。
 で、日本アカデミー賞のことを書いたら、ちょっぴり昨年のことを回顧したくなったので、2005年の僕のベストテンを発表します。キネマ旬報の読者ベストテンに応募したものとは、ちょっぴり順位を変えています。とりあえずは日本映画を…。

1,「カーテンコール」
2,「四日間の奇蹟」
3,「樹の海」
4,「花と蛇2/パリ静子」
5,「ALWAYS三丁目の夕日」
6,「カナリア」
7,「パッチギ!」
8,「タッチ」
9,「亡国のイージス」
10,「男たちの大和」

 こうして並べて見ると、「日本アカデミー賞は偏っている!」と書きながら、自分の好み、感性も偏っているなあ、と実感。でも、昨年の日本映画はなかなかバラエティ豊かな作品が多くて楽しめた。1位の「カーテンコール」は7度鑑賞したが、見れば見るほど心に突き刺さってくる稀有な作品だった。
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