2012/11/11

慟哭の夜  nature
ここは見渡す限り街頭のない場所。
いまの下界ではとても珍しいことだ。

久しぶりの晴れ予報で入山の期待しつつも十勝連峰はなかなか晴れず、
昼過ぎまで粘るも怪しいので、確立の高い北側へ移動。
もう日暮れ寸前だ。
登るのはあきらめて遠景を狙う。

空が桜色にやわらかい。
すでに霜の降り始めた草たちとはミスマッチこの上ない。
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【桜色にとろける〜ニセイカ】

気持ちのよい晴れ間で夜間撮影を始めるが、すぐに雲が湧いてきた。
30分置きに仮眠しながら空をチェックする。
夜半過ぎには再び晴れてきた。
フラッシュするほどの激しい流れ星も落ちてくる。
放射冷却で一気に冷え込み、機材も服も霜だらけだ。
椅子に腰かけながら、遠くで聞こえる鹿の遠吠えを沢山聞く。
どこか物悲しく、冷えた空気に響き渡る声だ。

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【星に願いを〜愛別岳】

やがて現れた細い月は明星を引連れて空高く登る。
霧にまかれた景色の中、真っ白に薄化粧した木々は淡い日差しに輝いていた。
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