2015/3/31
タンチョウという存在 nature
根室周辺の野付、走古丹、風連湖、春国岱、知床・根室半島がアラスカによく似ていると言ったが、アラスカにもいろいろある。
大雪山はデナリによく似ていて、山の広がりやたおやかさがそうだ。
一方で知床・根室付近は南東アラスカのグレイシャーベイに似ている。
海があり、砂浜があり、湿原や濃密な森があって、とくに根室は標高も100mに満たないのに北方圏の多くの植生や生き物が見られる。

100頭以上のエゾシカの群れが普通にいる〜走古丹
大雪山では直接的に生き物を見ることは少ないが、根室周辺では必ず目に入ってくるほど生き物と風景は一つだ。
もちろん植生も浜辺で高山植物がみられる。
そう、ここは生き物の鼓動が ”常に” 直接的に感じられる場所だ。
そして一瞬でこの場所が好きになったのは、昔、アラスカを旅した時に一番好きになった場所を思い出したからかもしれない。

空中戦の末、カモメを捕獲したオジロワシ〜春国岱
空には猛禽類のオジロワシ、オオワシが舞い、大雪山では高山で見るノゴマやギンザンマシコが見られ、カラ類など町でもいる鳥たちはせわしなく餌をついばんでいる。


北へ帰るオオハクチョウは餌が豊富な野付・風連湖でアマモを食べて渡りの力を蓄える。
そんな真っ白な体が紅く染まる日々を見ていると、本当に美しいと思う。
ただし、彼ら自身それには気づいていない。
淡々とつながる自然の営みを見ていろんなことを思う人間という動物は、とても特殊なんだろうなあと、その日の最後のシャッターを切り終えた瞬間にいつも感じることだった。
〜つづく〜
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大雪山はデナリによく似ていて、山の広がりやたおやかさがそうだ。
一方で知床・根室付近は南東アラスカのグレイシャーベイに似ている。
海があり、砂浜があり、湿原や濃密な森があって、とくに根室は標高も100mに満たないのに北方圏の多くの植生や生き物が見られる。

100頭以上のエゾシカの群れが普通にいる〜走古丹
大雪山では直接的に生き物を見ることは少ないが、根室周辺では必ず目に入ってくるほど生き物と風景は一つだ。
もちろん植生も浜辺で高山植物がみられる。
そう、ここは生き物の鼓動が ”常に” 直接的に感じられる場所だ。
そして一瞬でこの場所が好きになったのは、昔、アラスカを旅した時に一番好きになった場所を思い出したからかもしれない。

空中戦の末、カモメを捕獲したオジロワシ〜春国岱
空には猛禽類のオジロワシ、オオワシが舞い、大雪山では高山で見るノゴマやギンザンマシコが見られ、カラ類など町でもいる鳥たちはせわしなく餌をついばんでいる。


北へ帰るオオハクチョウは餌が豊富な野付・風連湖でアマモを食べて渡りの力を蓄える。
そんな真っ白な体が紅く染まる日々を見ていると、本当に美しいと思う。
ただし、彼ら自身それには気づいていない。
淡々とつながる自然の営みを見ていろんなことを思う人間という動物は、とても特殊なんだろうなあと、その日の最後のシャッターを切り終えた瞬間にいつも感じることだった。
〜つづく〜

2015/3/27
片角 nature
今回は運をつかめなかった羅臼を出て再び野付へ。
なぜふたたびなのかは、『奴』 がいたからだ。
12月に訪れた最後で見たあの 『片角』 だ。
初日に見つけたもののいい場所にいなかったので撮影しなかったが、どうしても彼の普段の姿を写し撮りたかった。

陽が昇った時、『片角』を見つけた。
オスの群れの中にいる。
こちらは椅子に座り、じっと奴を観察していた。
オスジカは時折角を合わせて力比べをする。
そして『片角』も例外ではなかった。
僕はてっきり負けるだろうと思っていた。
ただそれは片角しかないという僕の先入観にすぎなかった。

しかし、強い。 強いのだ。
それも圧倒的に。。。
何頭もの雄と手合わせするが誰も勝てない。
静かに角を合わせたかと思うとジワリと歩を進め、体ごと相手を押し返す。
相手はへっぴり腰になり、最後に背を向ける。
自然の中では手負いになった者は淘汰されることがほとんどだが、本人次第でそんなことはどうとでもなるように思えた。
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なぜふたたびなのかは、『奴』 がいたからだ。
12月に訪れた最後で見たあの 『片角』 だ。
初日に見つけたもののいい場所にいなかったので撮影しなかったが、どうしても彼の普段の姿を写し撮りたかった。

陽が昇った時、『片角』を見つけた。
オスの群れの中にいる。
こちらは椅子に座り、じっと奴を観察していた。
オスジカは時折角を合わせて力比べをする。
そして『片角』も例外ではなかった。
僕はてっきり負けるだろうと思っていた。
ただそれは片角しかないという僕の先入観にすぎなかった。

しかし、強い。 強いのだ。
それも圧倒的に。。。
何頭もの雄と手合わせするが誰も勝てない。
静かに角を合わせたかと思うとジワリと歩を進め、体ごと相手を押し返す。
相手はへっぴり腰になり、最後に背を向ける。
自然の中では手負いになった者は淘汰されることがほとんどだが、本人次第でそんなことはどうとでもなるように思えた。

2015/3/26
羅臼へ nature
羅臼へ移動する。
豪雪過ぎてびびった。。。
で、シカはいない。 流氷もない、、、 鷲類もほとんどいない、、、、、
おまけに目当ての撮影用クルーズ船が欠航続き、、、、
「なにしに来たんだ・・・」
流氷は戻る気配もなく、同時に生き物も観光関係もほぼ下降。。。
仕方なく海岸線からクジラとかいないか、じ〜〜〜っと見る。 が、なにもいない。。。
あきらめて友人に勧めてもらった神様の撮影時間まで待つ。
ひさしぶりの坊主である。
だから遊んでみる♪
【コタンコロカムイさん編】




生シマ、ハジメテ ミタ。 ヨォク カンサツスルト ”チョト ドンクサイ”
ソコガイイネ♪
続いて
【オンネウさん編】






あ〜〜〜〜〜〜〜すっきり〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪
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豪雪過ぎてびびった。。。
で、シカはいない。 流氷もない、、、 鷲類もほとんどいない、、、、、
おまけに目当ての撮影用クルーズ船が欠航続き、、、、
「なにしに来たんだ・・・」
流氷は戻る気配もなく、同時に生き物も観光関係もほぼ下降。。。
仕方なく海岸線からクジラとかいないか、じ〜〜〜っと見る。 が、なにもいない。。。
あきらめて友人に勧めてもらった神様の撮影時間まで待つ。
ひさしぶりの坊主である。
だから遊んでみる♪
【コタンコロカムイさん編】




生シマ、ハジメテ ミタ。 ヨォク カンサツスルト ”チョト ドンクサイ”
ソコガイイネ♪
続いて
【オンネウさん編】






あ〜〜〜〜〜〜〜すっきり〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜♪

2015/3/25
群像 nature
講習会を終えた足でそのまま車を走らせ、野付半島入りする。
夜風に当たりながら景色を見渡すと、また真っ白だった。
少し仮眠し、夜明け前から撮影を始める。
ここの主役たちはすでに活動中だ。

ここでふと気付いた。
12月に来た時と彼らの反応が違う。
カメラを構えた瞬間に逃げようとする。
冬の猟期を越えてきて沁みついた反応なのだろうか。
それにしてもここは一体どこだろうといつも思わせる。


まるでアラスカのようだ。
カリブーが季節移動をし、ムースが水を飲んでいるようだ。
ただ・・・やはり違う。
彼らとの距離が近い。

たたずむその背後では漁師の船が走り、

除雪の入ってない作業道では歩きやすいからと、のしりのしりと体を揺らして歩いてくる。

小さな瞳は 「だぁれ?」 と無邪気に僕に近寄ってくる。
そう。 近いのだ。
遥か向こうから一頭の若いオスがまっすぐ僕へと向かってきた。

まだ角は分かれていない。
彼と僕だけのとても長い時間だったように思える。
やわらかい風がそよいでは止まり、時間までもがそれに合わせているかのようだった。
しばらくして春霞に落ちてゆく陽を見送りながら「群像」たちの夜の姿に思いを馳せていた。
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夜風に当たりながら景色を見渡すと、また真っ白だった。
少し仮眠し、夜明け前から撮影を始める。
ここの主役たちはすでに活動中だ。

ここでふと気付いた。
12月に来た時と彼らの反応が違う。
カメラを構えた瞬間に逃げようとする。
冬の猟期を越えてきて沁みついた反応なのだろうか。
それにしてもここは一体どこだろうといつも思わせる。


まるでアラスカのようだ。
カリブーが季節移動をし、ムースが水を飲んでいるようだ。
ただ・・・やはり違う。
彼らとの距離が近い。

たたずむその背後では漁師の船が走り、

除雪の入ってない作業道では歩きやすいからと、のしりのしりと体を揺らして歩いてくる。

小さな瞳は 「だぁれ?」 と無邪気に僕に近寄ってくる。
そう。 近いのだ。
遥か向こうから一頭の若いオスがまっすぐ僕へと向かってきた。

まだ角は分かれていない。
彼と僕だけのとても長い時間だったように思える。
やわらかい風がそよいでは止まり、時間までもがそれに合わせているかのようだった。
しばらくして春霞に落ちてゆく陽を見送りながら「群像」たちの夜の姿に思いを馳せていた。

2015/3/13
出張のご案内 BC Days(テレ三昧)
3/13-27まで大雪山糠平および道東に出張中
ネットが繋がらないエリアとなるため携帯のみの対応で、予約・お問い合わせは3/27以降となります。
http://bcqali-photoqali.com/index.htm
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ネットが繋がらないエリアとなるため携帯のみの対応で、予約・お問い合わせは3/27以降となります。
http://bcqali-photoqali.com/index.htm
