2015/4/30

フォトツアー  photo
昨日までの農作業から一転して今日はフォトツアー♪

一眼レフを初めて手に入れたので「最初から教えてくださ〜い」という初心者ツアーです。

旭川から車で移動中に写真や音楽の話。
ご本人はチェロを弾いてるとあってか音楽の話題で盛り上がり、「音楽と写真って一緒ですよね〜」などとそれぞれの立場の違いのアプローチが違えど見ている先が同じだったりと、なかなかおもしろい。

さて最初の撮影地の東川町キトウシ森林公園につくと、、、サクラマックス^^!
昨夕に下見した時は、「お、咲いてるんだ〜」てなぐらいだったのにラッキー。

まずはカタクリの撮影。
と、その前にカメラのボタンやダイヤルの説明。
「これはそのときの心の気持ちを表現するんだよ〜」とか、
「こっちは何にどのくらい注目してるかってやつで〜」など、
かたっ苦しい単語を感性に置き換えて操作。

それでは撮影スタート♪
すこしづつ心の中を写し取る作業に没頭していると、
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最初はこんな姿勢が30分後には、、、
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地べたに着いちゃってます・・・^^;

ちょいちょい写真を見ながら本人の表現したいことのアドバイスをしたり、カメラの扱いをその都度教えたり。
お次はサクラマックス。
見る見るうちに咲いてしまい、ほとんど八〜九分咲き!!
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だんだん自分の表現をわかり始めたようで、ちょいちょい写真を見ると 「おっ!これいいね〜〜♪ なかなかこの視点で撮る人いないよ〜」というのがでてきた。

そんなこんなであっという間に6時間!!!
最初、ぼくはここで撮影始めると一日でも二日でもずっといられますよ〜という言葉に目を丸くしていた本人も、これにはびっくり^^
そういうものなんですよね〜 気持ちが集中すると。

場所を変えて天人峡の森の神様へ。
華やかかな場所から一転雪解け直後の緑のない世界で勝負。
どのように撮りあぐねている具合を様子見る。
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【対峙】・・・本人右下にいる。
難しいんですよね〜このタイミング。
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【静かに始まる春】

こういうときに心が何に反応するかとか、何かを見つけてどう表現するかは本人の経験の蓄積次第なので無理せず次へ移動し、旭岳温泉で雪解けの中の水芭蕉とリュウキンカを撮影。
お気に入りのポイントでひとしきり撮影して本日終了♪

カメラの操作も少しはできるようになったし、カメラが心を写す道具だということも経験で理解してもらえたと思います。
どんどん心の写真を撮ってくださいね♪
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2015/4/5

皆既月食  nature
久しぶりに星景写真を撮りにゆく。
ちょっと天気が良くない予報なので白銀荘前で友人と遊んで状況を待つ。

雲の動きが予報よりいい。
今日を逃すと3年後まで見られないのでここは行くしかない。

狙ったポイントにつくとウェアを着こみ、2-3口ウィスキーを喉に流し込みセッティング。
しかし春が近いとはいえ暖かい。
ほとんど初夏のビバーク撮影と変わらずマイナス5℃くらい(ダウンもちろん着ますよ)だったので、今日はシェルターも張らずに体のみで撮影。

山の中腹では月の出時間は2時間ほど遅れる。
噴煙の後ろに月が来た頃は怪しい影を写しだしたと思ったら、一気に暗くなる。
すでに皆既は始まっていて姿を現したころには半分の月になっていた。

さて本番。
今回はたった12分の勝負。
皆既の時間帯は山も月食も写しこむには非常に難しいので、待ち時間で考えたイメージをもとに現像可能範囲も考えた一発勝負の10分露光。

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【赤銅の軌跡】
シュールなカバワラ(ダケカンバが立枯れ)のシルエットと、妖しく輝き赤みを帯びた月の軌跡。
大雪山の夜が静かにダイナミックに輝いていた。
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2015/4/2

『 書 』  nature
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【 絆 】

「『書』は一枚の紙に描いた文字ではなく、ひとつの空間における『間』なんだよ」

20年以上前、屋久島を旅した時に軒下を借りた土産物屋の店主の言葉だった。

「お茶でも飲んで行きなさい。用事があるのでしばらく店番をたのむよ。」

店主はそう言って出て行った。 初めて会った旅人に。



タンチョウを見た瞬間この言葉が蘇った。

力強くしなやか。かすれるような筆の運び。
そして落款の朱。

確かなものと移ろうもの。
そして両者をまとめるもの。

タンチョウが舞う姿は『書』そのものだった。

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【 舞 】

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【 生命いのち 】


店主の持つ『間』は彼が見ている屋久島のそれだったのだろう。
そして僕の『間』は僕が描いたこれらなのかもしれない。

タンチョウたちとともに雨雪に打たれて得られたものは作品以上に大きい。
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2015/4/2

watch and try  photo
鶴居村。
昨夜降った雪でフィールドはフレッシュ。

さて風景専門だった僕なので、(なんちゃって)大砲レンズで流し撮りしたりするのは大の苦手。
というか、したことないので初日はタンチョウの観察を兼ねてイメージに近づけるためのシャッタースピードを探る。
しかも機材の6DはEOS KISS並みのへなちょこAFなうえ、タムロン150-600mmは流し撮り非対応の手ぶれ補正なので補正OFFという最悪コンビ。


この時期タンチョウは、求愛ダンス、子離れ、交尾、飛翔着陸と動きが激しいようだが概ねそれぞれの動きは単純。
だがそれぞれの動きは羽根や胴体、首が動くスピードが異なるためにどのくらいのスローシャッターでその行動を切り取るのかがキーになる。
まずはネイチャーセンターで各行動が始まるきっかけを勉強してから撮影に入る。

春近しとはいえ、冷たい雨や雪、みぞれが絶え間なく降ってて寒い。
閑散期とはいえども有名な場所。ほとんどのカメラマンが挫折するコンディションこそが僕の味方だ。
そこで12時間以上も立ちん棒なので僕もカメラも山岳冬季バージョンで完全防備。

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【とりあえず1/400で普通に】

立ってるだけの時間が多く、タンチョウを観察しながら自分が感じることを頭にまとめてゆく。
「フォルムの美しさ」 
「羽根は光沢を持ち、日中は汚れなどでくすみを伴うが、日没と同時に光沢が混ざりパールのようになる」 
「気が強い」
「することが分かりやすい」
「立ち居振る舞いの優雅さ」
「白、黒、丹、それぞれの中にある諧調の美しさ」
とくに最後のふたつが今回のイメージに重要。

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【これもとりあえず1/400】
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【1/6でのぶれたフォルムが美しい】

と試し撮りをしてみて、結局のところ行動の種類によるスピードの差は大きく、瞬時に1/6〜1/100の中で4段階ほどを判断しなければならなかった。

この機材じゃキツイ。。。  が。
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2015/4/1

タンチョウという存在 〜続き〜  nature
動物にばかり気を取られず、背後の景色も独特なものがある。

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砂丘のうえに広がっているアカエゾマツの純林。
12月に来た時、奥の森は苔むした林床で、サラリと被った白い雪を思い出す。
しかし、その直後に来た爆弾低気圧は満潮と重なり、木道だけでなく多くのアカエゾマツを薙倒した。
そして地盤沈下により塩水に浸かり、少しずつ木々は枯れて朽ちてゆく運命だ。
アイヌ民族が数千年も守り続けたこの森。
その原因が近代人類によるものが大きいとしたら、我々はなんと悪なのであろうか。

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荒野とも言えるような場所がこれほど美しく見えてしまう人間のエゴとはなんなのか、考えただけでも恥ずかしい。
いま目の前に見える自然がただ淡々としているように、せめて人もそうあるべき道と定めがあってほしい。


少しばかり考えることが多くなりすぎたので海に行ってみる。
最大標高80mの半島を横に納沙布岬のハイド(観察小屋)で半日過ごす。
鳥たちが手に届きそうな場所を飛ぶようになるとすごく楽しい。
海は大潮の満潮に向かっているため、大きく荒れ始めた。
すると目の前で波に遊ぶなにやら怪しい奴たち。

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ラッコが寄せる波に身を任せ、ゼニガタアザラシが波に合わせて潜りをして遊んで?いるように見える。
あはは、それこそグレーシャーベイ以来の生ラッコを初めて見た。
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「ん?見てた?」て顔はおじさんみたいだ。

飽きもせず何時間も見てるうちに波はとんでもないことになり、ラッコもアザラシも消えていった。


そして、根室付近で数日過ごしてとても目に焼きついた風景があった。

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風連湖から優しく吹く春風の匂い。
輝く湖面。
湖岸で集うハクチョウやワシたち。

そして一つがいのタンチョウ。
英語でjapanese claneといわれるほど日本を代表する鳥。

彼らは外敵から身を守るために釧路の凍らない川で寝て、給仕場所で餌をもらい、厳しい厳冬期を越えてきたタンチョウが、子育てを間近に周辺の湿原へ移動してきていた。

アラスカのようだった目の前の風景が一気に日本らしさを取り戻した瞬間、
僕の頭の中にタンチョウをモチーフとした画が浮かんだ。

明日からの天気予報は雪と雨。
イメージにはうってつけで、僕はすぐさまハンドルを握っていた。
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