2014/12/14

オブジェ  〜野付半島  nature
夕焼けが始まった時間に野付半島に着いた。
しかしにわか雪で目の前は真っ白だ。

それでも太陽がわずかに顔を見せ始め、
雪雲が遠ざかり、夕焼けの色の中で様々なシルエットが浮かびだした。
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この場所は夕焼けが最も似合う場所だと思う。
枯れ果てた老木でさえパワーを持ち、魅力的だ。
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月夜になってナラワラという場所で撮影する。
少しづつ潮が引き始め、月の光が当たるとともに表情を変え、目の前の被写体は多きく変化してゆく。
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ナラワラとはかつてのミズナラの森が地盤沈下の為に塩害を受けて枯れていくところだ。
月の灯かりで妖しげな姿に早変わりする。

僕はこの場所で寝て夜明け前に撮影を再開した。

引き潮で湿地のようになった場所を雄鹿が遠くで悠々と渡っていた。
夜が明け、ナラワラの新しい顔を垣間見る。

オレンジに染まる空と海とは対照的な、淡いブルーに身を包む。
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やがて消えゆく世界とは思えない色づかいだった。
ナラワラは死してなお最高のオブジェとなり、鳥たちの狩りのランドマークとなる。
完全に朽ちて消えた時こそが固体としての死だとしても、
そのすべてが母なる海へ融け込む様こそは、永遠の生とも言えるのだろう。


この場所に来て一番の印象的なものは【色】 だった。
それもメタリックブルーだ。
海が凍り、夕暮れ、朝焼けの中でオレンジとともにそれ以上の存在感を持つすメタリックブルーなのだった。
山の雪では見たことのない色だ。
この色を見られただけで、幸せで豊かな気持ちにさせてくれた。
色彩の地でこれからの撮影が楽しみで仕方なかった。
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